ウーター・ヘメル。フローラ
2014年5月23日 音楽 六本木・ビルボードライブ東京、ファースト・ショウ。うひょう、女性客多し。そういえば、彼のようなルックスは、アジアの女性にとってもっとも魅力的に見える白人男性の系統という話を聞いたことがある。でも、ステージ上でのポーズの取り方は同性にとっては一部照れを覚えさせるか。そんなヘメル(2009年9月4日)はユニヴァーサル/デッカから離れ、自主盤『ポンパドール』を出したばかりだが、才人ベニー・シングス(2011年8月9日)との二人三脚体制を復活させた同作は、かなりなポップ・ミュージック好盤。これポール・マッカートニーの新作だよと言われて聞いたら、いまだ、こんなに和めるメロディアス曲が書け、懐かしさと現代性をはかりにかけたラヴリーなサウンド作りが出来るんだと、ぼくは大感激してしまうかもしれない。
キーボード、ギター(ときにジャジーな弾き方を見せる)、電気ベース、ドラム、パーカッションの面々は皆『ポンパドール』に参加していた面々。横の関係も抜群といった感じの彼らはアルバムで示したやんわり電気的サウンドをもっと生っぽく開く、という感じ。そして、そこにヘメルは嬉々として歌をのせていく。音楽院ではジャズを学び、世に出たきっかけはジャズ歌手競争会優勝ということもありジャジー・ポップ歌手ともされるヘメルだが、全体的にジャズ要素はあまりない(でも、珠玉の広がるポップ要素は山ほどある)ものの、ちょっとした歌のラインの取り方にはジャズ素養をうかがわせるところがあり。そこらあたりは、渋いナと思えた。
▶過去の、ヘメル
http://43142.diarynote.jp/200909120647256771
▶過去の、ベニー・シングス
http://43142.diarynote.jp/201108101640579465/
ほんわかした気分で、青山・月見ル君想フに回る。ぼくが見に行ったのは、フローラというイスラエル人シンガー・ソングライター。すらりとした人で、見た目は20代後半といった感じか。英米のポップ・ミュージックのエッセンスをたっぷりと受けたタレントという認識を持っていたが、これが想定外の良さ。驚いた。機材をうまく用いる彼女一人によるパフォーマンスはまさに<イスラエル音響派>と言うべき輝きや醍醐味を抱えているのではないか。
プリセット音や自分の演奏音をリアルタイムに重ねたサウンドを介して自分の歌世界を開く様は、ここのところ見た人だと、ファナ・モリーナ(2002年9月7日、9月15日。2003年7月29日、2011年8月1日、2013年12月3日)やマイア・ヴィダル(2012年2月23日、2014年3月29日)を思い出させる。キーボード版ファナ・モリーナ、もしくはもう少し大人で静謐なマイア・ヴィダル……。お金と人材をちゃんと使えたなら、ビューク(2001年12月5日、2008 年2月22日)ぽいものを作れたりもするのではないかとも、彼女の実のあるパフォーマンスは思わせる。
そうしたサウンド作法のため、反復的なリフを多用しがちにはなるのだが、そうであっても的確な長さでまとめられた各曲はフックや歌心アリ。そして、英語で歌っているものの、どこかにイスラエルの欠片を感じさせる何かも少しはあるかも。2曲はアコースティック・ギターを持って歌い、その場合の電化処理はなし。うち、1曲はヘブライ語で歌った。
▶過去の、モリーナ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20110801
▶過去の、ヴィダル
http://43142.diarynote.jp/201203061821277995/
http://43142.diarynote.jp/201404031659169928/
http://43142.diarynote.jp/201312171240301597/
▶過去の、ビューク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm
http://43142.diarynote.jp/200802230934310000/
2001年12月5日、2008 年2月22日
<今日の、情報>
な〜んとヘメル君、アジアに住みたいのだとか。マネージメントが許せば来年にはぜひに、とか、のたまう。へ〜え。アジアではモテまくるよと言うと、(うれしそうに笑いながら)でも、ぼくには決まった人がいるからと返す。ヘメルの新作には、彼の大好きな楽器的な歌唱方が得意な冒険心と洒脱心を無理なく持つジャズ・シンガーのマーク・マーフィー(1932年生まれ。2006年1月18日、2008年4月28日)の語りが入る曲があるが、過去ヘメルはマーフィーに個人レッスンを受けたこともあったそう。聞けば、なんとマーフィは現在ニュージャージーの老人ホームに入っているそうだ。見た目はサバけた若作りな人であったのだが……。今、親が東京に引っ越しかけていて、対老人問題は本当に身近であります。
▶過去の、マーフィー
http://43142.diarynote.jp/200601191505200000/
http://43142.diarynote.jp/200805031401060000/
キーボード、ギター(ときにジャジーな弾き方を見せる)、電気ベース、ドラム、パーカッションの面々は皆『ポンパドール』に参加していた面々。横の関係も抜群といった感じの彼らはアルバムで示したやんわり電気的サウンドをもっと生っぽく開く、という感じ。そして、そこにヘメルは嬉々として歌をのせていく。音楽院ではジャズを学び、世に出たきっかけはジャズ歌手競争会優勝ということもありジャジー・ポップ歌手ともされるヘメルだが、全体的にジャズ要素はあまりない(でも、珠玉の広がるポップ要素は山ほどある)ものの、ちょっとした歌のラインの取り方にはジャズ素養をうかがわせるところがあり。そこらあたりは、渋いナと思えた。
▶過去の、ヘメル
http://43142.diarynote.jp/200909120647256771
▶過去の、ベニー・シングス
http://43142.diarynote.jp/201108101640579465/
ほんわかした気分で、青山・月見ル君想フに回る。ぼくが見に行ったのは、フローラというイスラエル人シンガー・ソングライター。すらりとした人で、見た目は20代後半といった感じか。英米のポップ・ミュージックのエッセンスをたっぷりと受けたタレントという認識を持っていたが、これが想定外の良さ。驚いた。機材をうまく用いる彼女一人によるパフォーマンスはまさに<イスラエル音響派>と言うべき輝きや醍醐味を抱えているのではないか。
プリセット音や自分の演奏音をリアルタイムに重ねたサウンドを介して自分の歌世界を開く様は、ここのところ見た人だと、ファナ・モリーナ(2002年9月7日、9月15日。2003年7月29日、2011年8月1日、2013年12月3日)やマイア・ヴィダル(2012年2月23日、2014年3月29日)を思い出させる。キーボード版ファナ・モリーナ、もしくはもう少し大人で静謐なマイア・ヴィダル……。お金と人材をちゃんと使えたなら、ビューク(2001年12月5日、2008 年2月22日)ぽいものを作れたりもするのではないかとも、彼女の実のあるパフォーマンスは思わせる。
そうしたサウンド作法のため、反復的なリフを多用しがちにはなるのだが、そうであっても的確な長さでまとめられた各曲はフックや歌心アリ。そして、英語で歌っているものの、どこかにイスラエルの欠片を感じさせる何かも少しはあるかも。2曲はアコースティック・ギターを持って歌い、その場合の電化処理はなし。うち、1曲はヘブライ語で歌った。
▶過去の、モリーナ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20110801
▶過去の、ヴィダル
http://43142.diarynote.jp/201203061821277995/
http://43142.diarynote.jp/201404031659169928/
http://43142.diarynote.jp/201312171240301597/
▶過去の、ビューク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm
http://43142.diarynote.jp/200802230934310000/
2001年12月5日、2008 年2月22日
<今日の、情報>
な〜んとヘメル君、アジアに住みたいのだとか。マネージメントが許せば来年にはぜひに、とか、のたまう。へ〜え。アジアではモテまくるよと言うと、(うれしそうに笑いながら)でも、ぼくには決まった人がいるからと返す。ヘメルの新作には、彼の大好きな楽器的な歌唱方が得意な冒険心と洒脱心を無理なく持つジャズ・シンガーのマーク・マーフィー(1932年生まれ。2006年1月18日、2008年4月28日)の語りが入る曲があるが、過去ヘメルはマーフィーに個人レッスンを受けたこともあったそう。聞けば、なんとマーフィは現在ニュージャージーの老人ホームに入っているそうだ。見た目はサバけた若作りな人であったのだが……。今、親が東京に引っ越しかけていて、対老人問題は本当に身近であります。
▶過去の、マーフィー
http://43142.diarynote.jp/200601191505200000/
http://43142.diarynote.jp/200805031401060000/