タワー・オブ・パワー
2014年5月6日 音楽 オークランド・ファンクなどとも言われる1970年前半に隆盛したサンフランシスコ圏ファンク表現の代表ヴェテラン・バンド(1999年11月4日、2002年8月11日、2004年1月19日、2008年5月18日、2008年5月19日、2010年5月11日、2011年3月10日、2012年9月9日)の公演を見る。南青山・ブルーノート東京、セカンド・ショウ。MCでもう46年とか言っていたが、いったい何度目の来日となるのだろう? 彼ら、2011年来日の際はあの地震を東京で体験している。
それにしても、見事に活性化、溌剌としたノリで、ショウはすすめられて、少し驚いた。それを導いたのは、新シンガーのレイ・グリーン。歴代シンガーと同様に甲高い歌声を持つアフリカ系歌手である彼は、なかなかの喉の持ち主。甲高いだけでなく、ちゃんと奥行きも抱え、これは存在感と味を聞く者に与える。いっていても30代半ばだろうスキンヘッドの彼はジョージア州出身で現在はボストンで活動しているが、なかなか秀でたステージ運びの手腕を見せ、それがバンドの熱量や溌剌さを導いてもいて、これはいい人材を入れたと心から思える。R&Bだけでなくジャズからワールド・ミュージック調表現までいろんなことをやってきている彼はバークリー音楽大学でトロンボーンを学んでおり、一部の曲ではトロトンボーンを手にして、ホーン・セクションの一員を担う場面もあった。そういえば、タワー・オブ・パワーのホーン隊ってサックス類とトランペットでまかなわれていて、トロンボーン奏者は確か入ったことがなかったのではないか? とかなんとか、いろいろと新局面を引き出しているグリーンさん、まだタワー・オブ・パワーに入って浅いようだが、きっちりバンドに溶け込んでいる。この4月にLA郊外でグリーン入りのもと、新作レコーディングも行っているそうだ。
披露する曲はセットによってかなり違うらしいが、グリーンのおかげで何をやろうと、とても新鮮。イエ〜イ。彼らは新たな期間に入った、とも指摘したくなるか。ただ、JB讃歌メドレーみたいのは、やらなくてもいいのではないかな。だったら、(このセットではやっていない)「ダウン・トゥ・ザ・ナイトクラブ」とか、黄金期タワー・オブ・パワーのコンビネーション/醍醐味をテンコ盛りにした、自らの財産を誇るメドレーをやってくれたほうがぼくはしっくり来るし、うれしい。それと、ロジャー・スミスがフィーチャーされた(あまりグルーヴィじゃない)理屈っぽいオルガン・ソロ(そのときは、ベース音もスミスが担当)も余計だと、ぼくは思う。
ぼくの記憶がわりと確かに残っているタワー・オブ・パワー公演のなかでは、一番いいと思えた。初期メンバーはリーダーのエミリオ・カスティロ(テナー・サックス)とドク・クプカ(バリトン・サックス)とデイヴィッド・ガリバルディ(ドラム。あまり老けていないように見えた)の3人。ロッコ・プレステア(ベース)の代わりに、シーラ・Eや沼澤尚公演でお馴染みのオークランド・ネイティヴ(実は、今のタワー・オブ・パワーでオークランド在住者は彼だけかもしれない?)のレイモンド・マッキンリー(2001年6月29日、2002年8月12日、2003年2月11日、2004年4月15日)が昨年公演からベースを弾いている。
▶過去の、タワー・オブ・パワー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm
http://43142.diarynote.jp/200401190000000000/
http://43142.diarynote.jp/200805201629180000/
http://43142.diarynote.jp/200805201631280000/
http://43142.diarynote.jp/201005121331016518/
http://43142.diarynote.jp/201103171348262145/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120909
▶過去の、マッキンリー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm 29日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm 12日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-2.htm 11日
http://43142.diarynote.jp/200404150934460000/
<今日の、ムっ>
最寄り駅に降りると、<東急線ご利用の90%の方が、すでにPASMOを利用。さあ、あなたも使いましょう>みたいな、PASMO促進コピーが大書きされているポスターみたいなのが構内に張られていて、軽く怒りを覚える。PASMOやSUICAは確かに便利だが、“みんな同じになりましょう”、“皆で大多数になりましょう”、という没個性を促すコピーを今日日どうどう垂れ流しするなんて、まっとうな企業としての見識を疑う。気候も良くなったし、電車を使わずに歩きなさいという、遠回しな提案と取るのが、オトナなのだろう。そしたら、ライヴ終了後に流れた後、ぼくより先に住む三軒茶屋居住者が歩くのが好きでこの晩も歩いて帰ると偶然いうので、ぼくも便乗して歩いて帰宅した。
それにしても、見事に活性化、溌剌としたノリで、ショウはすすめられて、少し驚いた。それを導いたのは、新シンガーのレイ・グリーン。歴代シンガーと同様に甲高い歌声を持つアフリカ系歌手である彼は、なかなかの喉の持ち主。甲高いだけでなく、ちゃんと奥行きも抱え、これは存在感と味を聞く者に与える。いっていても30代半ばだろうスキンヘッドの彼はジョージア州出身で現在はボストンで活動しているが、なかなか秀でたステージ運びの手腕を見せ、それがバンドの熱量や溌剌さを導いてもいて、これはいい人材を入れたと心から思える。R&Bだけでなくジャズからワールド・ミュージック調表現までいろんなことをやってきている彼はバークリー音楽大学でトロンボーンを学んでおり、一部の曲ではトロトンボーンを手にして、ホーン・セクションの一員を担う場面もあった。そういえば、タワー・オブ・パワーのホーン隊ってサックス類とトランペットでまかなわれていて、トロンボーン奏者は確か入ったことがなかったのではないか? とかなんとか、いろいろと新局面を引き出しているグリーンさん、まだタワー・オブ・パワーに入って浅いようだが、きっちりバンドに溶け込んでいる。この4月にLA郊外でグリーン入りのもと、新作レコーディングも行っているそうだ。
披露する曲はセットによってかなり違うらしいが、グリーンのおかげで何をやろうと、とても新鮮。イエ〜イ。彼らは新たな期間に入った、とも指摘したくなるか。ただ、JB讃歌メドレーみたいのは、やらなくてもいいのではないかな。だったら、(このセットではやっていない)「ダウン・トゥ・ザ・ナイトクラブ」とか、黄金期タワー・オブ・パワーのコンビネーション/醍醐味をテンコ盛りにした、自らの財産を誇るメドレーをやってくれたほうがぼくはしっくり来るし、うれしい。それと、ロジャー・スミスがフィーチャーされた(あまりグルーヴィじゃない)理屈っぽいオルガン・ソロ(そのときは、ベース音もスミスが担当)も余計だと、ぼくは思う。
ぼくの記憶がわりと確かに残っているタワー・オブ・パワー公演のなかでは、一番いいと思えた。初期メンバーはリーダーのエミリオ・カスティロ(テナー・サックス)とドク・クプカ(バリトン・サックス)とデイヴィッド・ガリバルディ(ドラム。あまり老けていないように見えた)の3人。ロッコ・プレステア(ベース)の代わりに、シーラ・Eや沼澤尚公演でお馴染みのオークランド・ネイティヴ(実は、今のタワー・オブ・パワーでオークランド在住者は彼だけかもしれない?)のレイモンド・マッキンリー(2001年6月29日、2002年8月12日、2003年2月11日、2004年4月15日)が昨年公演からベースを弾いている。
▶過去の、タワー・オブ・パワー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm
http://43142.diarynote.jp/200401190000000000/
http://43142.diarynote.jp/200805201629180000/
http://43142.diarynote.jp/200805201631280000/
http://43142.diarynote.jp/201005121331016518/
http://43142.diarynote.jp/201103171348262145/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120909
▶過去の、マッキンリー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm 29日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm 12日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-2.htm 11日
http://43142.diarynote.jp/200404150934460000/
<今日の、ムっ>
最寄り駅に降りると、<東急線ご利用の90%の方が、すでにPASMOを利用。さあ、あなたも使いましょう>みたいな、PASMO促進コピーが大書きされているポスターみたいなのが構内に張られていて、軽く怒りを覚える。PASMOやSUICAは確かに便利だが、“みんな同じになりましょう”、“皆で大多数になりましょう”、という没個性を促すコピーを今日日どうどう垂れ流しするなんて、まっとうな企業としての見識を疑う。気候も良くなったし、電車を使わずに歩きなさいという、遠回しな提案と取るのが、オトナなのだろう。そしたら、ライヴ終了後に流れた後、ぼくより先に住む三軒茶屋居住者が歩くのが好きでこの晩も歩いて帰ると偶然いうので、ぼくも便乗して歩いて帰宅した。