イースト・ブロードウェイ
2011年2月5日 音楽 ギタリストのマイケル・サイモンとキーボードやリズム音などを引き受ける沖啓介、25年前にNYで出会った米国人と日本人が、東京でしばらくぶりに会って組みはじめたインプロ・ユニットがイースト・ブロードウェイ。その単位に米国人と日本人の両親を持つ、チェリストのクリストファー・ギブソンが加わる。渋谷・Li-Po。
多少は準備/お膳立てがあっての、三者の自由な対話。新鮮な心持ちのもと、楽しんでやっているのが判るのが、いいな。なるほど、ギターを聞けばデレク・ベイリーなどの“王道”をちゃんと通っているのが判るが、オーネット・コールマンのプライムタイムのギタリストのバーン・ニックスは知り合いだったと、前に話したときにマイケルは言っていたっけか。当人達はノイズという説明も加えているようだが、ちゃんとストーリーがある狼藉なので、ぼくには生理的に濁りのないものに聞こえる。だからこそ、エフェクター効果が低いアコースティック・ギターを手にした際に、なんか詩的な広がりを感じ、いいなと感じたのだと思う。
目茶イケ面のギブソンはイエール大学の大学院生だそうで、クラシックはちゃんと通っているものの、即興ものをやっては間がないとか。だが、どこを弾けばどの音が出るか完璧に会得しており、感性がいいんだろう、かなり堂にいっている。なんかロフト・ジャズ界の敏腕チェロ奏者、アブドゥル・ワダッド(ワドゥードと読むのかもしれない。息子はラヒーム・デヴォーン。2007年6月17日)もさもありなんという音も、彼は出していたからな。
あと、ほほうと頷き、書き留めておきたいなあと思ったのは、場のヴァイブ。客は女性が多いためもあり、とっても和やか。そして、初めてこの手の演奏に触れる人もいたようで、一切の先入観なしで音を受け止めますという、ニュートラルなノリがあったような。店自体ももともと明るい、開放的な感覚を持っている場所だし、それもプラスに働いているのかもしれない。フリー・インプロヴァイズド系が持つマニアックだったり、先鋭的なのが転じての刺っぽい空気感が皆無。こんな温かナチュラルな情緒が流れる中で、あっち側に行こうとする音に触れるというのもオツなもんではないか。
そんな3人は、3月14日には西麻布・新世界で演奏。対バンは、田村夏樹+藤井郷子(2010年12月13日、他)と岡部洋一(2010年12月28日、他)のトリオだそう。
<昨日の暖房機>
「なんか、エアコンの室外機の音が大きくて、夜つかうのに気がねしちゃうんですよ」。飲んでいて、そう発言の者あり。それを発端に話は進み、室外機を室内に置いたらどーなるかという話題に突入する。おそらく、室内に置いても、使えなくはないのではないか。夏にモワっとした熱風が室外機から排出されるように、暖房の冬場は逆に冷たい空気が出るかもしれないが、室内が温まればあったかくなるようになるだろうし、電気代節約にもなるんじゃねえのと、盛り上がる。で、今から行って、皆で移設してあげるよと、無謀な結論に落ち着く。学生の時に、エアコン設置のアルバイトしてましたという奴もいたし。「いや、電気ヒーター買いますから、買わせてください」と、当の発言者は泪目なり。飲んでる時は楽しく話が進んだのだが、文字に直すとあんまし面白くないな、、、。
多少は準備/お膳立てがあっての、三者の自由な対話。新鮮な心持ちのもと、楽しんでやっているのが判るのが、いいな。なるほど、ギターを聞けばデレク・ベイリーなどの“王道”をちゃんと通っているのが判るが、オーネット・コールマンのプライムタイムのギタリストのバーン・ニックスは知り合いだったと、前に話したときにマイケルは言っていたっけか。当人達はノイズという説明も加えているようだが、ちゃんとストーリーがある狼藉なので、ぼくには生理的に濁りのないものに聞こえる。だからこそ、エフェクター効果が低いアコースティック・ギターを手にした際に、なんか詩的な広がりを感じ、いいなと感じたのだと思う。
目茶イケ面のギブソンはイエール大学の大学院生だそうで、クラシックはちゃんと通っているものの、即興ものをやっては間がないとか。だが、どこを弾けばどの音が出るか完璧に会得しており、感性がいいんだろう、かなり堂にいっている。なんかロフト・ジャズ界の敏腕チェロ奏者、アブドゥル・ワダッド(ワドゥードと読むのかもしれない。息子はラヒーム・デヴォーン。2007年6月17日)もさもありなんという音も、彼は出していたからな。
あと、ほほうと頷き、書き留めておきたいなあと思ったのは、場のヴァイブ。客は女性が多いためもあり、とっても和やか。そして、初めてこの手の演奏に触れる人もいたようで、一切の先入観なしで音を受け止めますという、ニュートラルなノリがあったような。店自体ももともと明るい、開放的な感覚を持っている場所だし、それもプラスに働いているのかもしれない。フリー・インプロヴァイズド系が持つマニアックだったり、先鋭的なのが転じての刺っぽい空気感が皆無。こんな温かナチュラルな情緒が流れる中で、あっち側に行こうとする音に触れるというのもオツなもんではないか。
そんな3人は、3月14日には西麻布・新世界で演奏。対バンは、田村夏樹+藤井郷子(2010年12月13日、他)と岡部洋一(2010年12月28日、他)のトリオだそう。
<昨日の暖房機>
「なんか、エアコンの室外機の音が大きくて、夜つかうのに気がねしちゃうんですよ」。飲んでいて、そう発言の者あり。それを発端に話は進み、室外機を室内に置いたらどーなるかという話題に突入する。おそらく、室内に置いても、使えなくはないのではないか。夏にモワっとした熱風が室外機から排出されるように、暖房の冬場は逆に冷たい空気が出るかもしれないが、室内が温まればあったかくなるようになるだろうし、電気代節約にもなるんじゃねえのと、盛り上がる。で、今から行って、皆で移設してあげるよと、無謀な結論に落ち着く。学生の時に、エアコン設置のアルバイトしてましたという奴もいたし。「いや、電気ヒーター買いますから、買わせてください」と、当の発言者は泪目なり。飲んでる時は楽しく話が進んだのだが、文字に直すとあんまし面白くないな、、、。
守屋純子オーケストラ。アンジー・ストーン
2011年2月10日 音楽 大手町・日経ホール。物凄く久しぶりに行ったが、立て直されていたんだあ。出演者は、コンボからオーケストラまでいろんなスタイルで才をアピールしているジャズ・ピアニストである守屋純子ひきいるオーケストラ。トランペット4人、トロンボーン2人、サックス5人、そして縦ベースとドラムと打楽器。オーケストラ構成員はほとんどが日本人のトップ・ジャズ・マン。トロンボーン・セクションの女性奏者一人を除いては、全員にソロ・パートをバランスよくふっていた。打楽器は岡部洋一(2010年12月28日、他)で、MCによれば、彼をオーケストラに迎えるのは念願で、彼が入る事でアレンジを書き直したものがあったよう。とともに、今回が初披露となった曲/編曲も少なくなかったようだ。
2部構成にて。守屋はオリジナル曲をやることに力を入れている人ではあるものの、今回はエリントン他の有名ジャズ曲を取り上げるというお題目が流されていた。やはりジャズ有名曲をやったほうが集客には繋がるはずで、それなりの大きなホールで大々的に公演を持つにはそれも致し方ないんだろうけど、本当は全編自作曲で勝負したいと推測され少しかわいそうだなと、ぼくは行く前に勝手に思っていたのだが。……そしたら、したたかな人。「イン・ザ・ムード」とか「スウィングしなけりゃ意味がない」などの有名他人曲は1部のほうにかため、結局比率的にはオリジナルの方が多かった。しかも、先の定番曲にしても、手あかにまみれた曲を私ならこうするという意思を持つものでアハハ。従来の有名曲ノリを求めるコンサバな聞き手には、ビミョーに居心地悪いなと思わせるものだったかもしれないが。
ぼくが一番気に入った曲は、昨年11月に亡くなったフランスの友人のために書いたというしっとり曲。美曲であり、美編曲がなされていたが、軽いボサ(ノヴァ)調ビートを採用し、岡部にパンデイロなどブラジル系打楽器を叩かせるあたり、ツっぱりと表裏一体の才気を感じさせられたかも。あと、そんなに無駄にソロを取らせず、コンパクトに曲をまとめていたのも、見識を示していたと思う。そんなショウに触れつつ、アンサンブルだけで勝負するジャズ・ビッグ・バンド表現は出てこないかとも、ぼくはふと思う。アンサンブル・パートとソロ・パートの効果的な噛み合いはビッグ・バンド表現の肝だとは思うが、大々的なソロのパートはなしにし、スリリングかつ豊穣なアンサンブルだけでジャズの醍醐味を露にするような包括的表現にぼくは触れたい。
そして、六本木・ビルボードライブ東京(セカンド・ショウ)。こちらは、キャリア豊かな自立系R&B歌手(2005月3月22日、2007年7月18日)の出演、バッキングは2人の女性コーラス、ギター、キーボード、ベース、ドラムという布陣。アルバムだとDJ的編集感覚も持つ作りを彼女はとるが、ライヴ・パフォーマンスは年齢相応(50歳ぐらい)のオールド・スクールというか、実直生音サウンドのもと喉自慢のワタシをのせるという、奇をてらわないノリを持つもの。どこか歌の持ち味にチャカ・カーン(2008年6月5日、他)を思い出させるところがあると、彼女に感じたのは、ぼくの場合は今回が初めてか。それもうれしい。とともに、チャカねえさんの影響力の大きさを再確認させられる思いも改めて得る。
アンコールの最後は01年作『マホガニー・ソウル』(J)に収録されていたオージェイズの「裏切り者のテーマ」を大胆サンプリングし別歌にした「ウィッシュ・アイ・ディドント・ミス・ユー」。それを全面人力サウンドにて、見事に披露。その曲で、ぼくは昔聞いて苦手感を持ったオージェイズ曲の魅力を再発見しました。その曲が終わりアンジーやコーラスが去った後、残った演奏陣は肩を組んで挨拶。そこまで、うれしそうにふるまうバンド・メンバーたちも珍しい。それもまた、心温む光景でした。
<今日の朝刊>
起床しぽわ〜んと新聞をめくっていたら、中央部の見開きカラー広告にブっとぶ。なんと、西海岸ヴェテラン・ロック・バンドのイーグルスの3月上旬来日公演(東京ドーム2日間)の告知ではないか。うぬ、あまりに立派。不況の洋楽界にあって、これはすごい。他の業種でも、ここのところの新聞で見開き広告なんて1色印刷ものでも、あまり記憶にないが(……意識しないだけかな?)。しかも、外様の、ジョー・ウォルシュが一番偉そうに映っている(笑い)。今、イーグルスは4人組という名目なのか。そのウォルッシュをイーグルスに誘ったはずのドン・フェルダーはどこに行った?
2部構成にて。守屋はオリジナル曲をやることに力を入れている人ではあるものの、今回はエリントン他の有名ジャズ曲を取り上げるというお題目が流されていた。やはりジャズ有名曲をやったほうが集客には繋がるはずで、それなりの大きなホールで大々的に公演を持つにはそれも致し方ないんだろうけど、本当は全編自作曲で勝負したいと推測され少しかわいそうだなと、ぼくは行く前に勝手に思っていたのだが。……そしたら、したたかな人。「イン・ザ・ムード」とか「スウィングしなけりゃ意味がない」などの有名他人曲は1部のほうにかため、結局比率的にはオリジナルの方が多かった。しかも、先の定番曲にしても、手あかにまみれた曲を私ならこうするという意思を持つものでアハハ。従来の有名曲ノリを求めるコンサバな聞き手には、ビミョーに居心地悪いなと思わせるものだったかもしれないが。
ぼくが一番気に入った曲は、昨年11月に亡くなったフランスの友人のために書いたというしっとり曲。美曲であり、美編曲がなされていたが、軽いボサ(ノヴァ)調ビートを採用し、岡部にパンデイロなどブラジル系打楽器を叩かせるあたり、ツっぱりと表裏一体の才気を感じさせられたかも。あと、そんなに無駄にソロを取らせず、コンパクトに曲をまとめていたのも、見識を示していたと思う。そんなショウに触れつつ、アンサンブルだけで勝負するジャズ・ビッグ・バンド表現は出てこないかとも、ぼくはふと思う。アンサンブル・パートとソロ・パートの効果的な噛み合いはビッグ・バンド表現の肝だとは思うが、大々的なソロのパートはなしにし、スリリングかつ豊穣なアンサンブルだけでジャズの醍醐味を露にするような包括的表現にぼくは触れたい。
そして、六本木・ビルボードライブ東京(セカンド・ショウ)。こちらは、キャリア豊かな自立系R&B歌手(2005月3月22日、2007年7月18日)の出演、バッキングは2人の女性コーラス、ギター、キーボード、ベース、ドラムという布陣。アルバムだとDJ的編集感覚も持つ作りを彼女はとるが、ライヴ・パフォーマンスは年齢相応(50歳ぐらい)のオールド・スクールというか、実直生音サウンドのもと喉自慢のワタシをのせるという、奇をてらわないノリを持つもの。どこか歌の持ち味にチャカ・カーン(2008年6月5日、他)を思い出させるところがあると、彼女に感じたのは、ぼくの場合は今回が初めてか。それもうれしい。とともに、チャカねえさんの影響力の大きさを再確認させられる思いも改めて得る。
アンコールの最後は01年作『マホガニー・ソウル』(J)に収録されていたオージェイズの「裏切り者のテーマ」を大胆サンプリングし別歌にした「ウィッシュ・アイ・ディドント・ミス・ユー」。それを全面人力サウンドにて、見事に披露。その曲で、ぼくは昔聞いて苦手感を持ったオージェイズ曲の魅力を再発見しました。その曲が終わりアンジーやコーラスが去った後、残った演奏陣は肩を組んで挨拶。そこまで、うれしそうにふるまうバンド・メンバーたちも珍しい。それもまた、心温む光景でした。
<今日の朝刊>
起床しぽわ〜んと新聞をめくっていたら、中央部の見開きカラー広告にブっとぶ。なんと、西海岸ヴェテラン・ロック・バンドのイーグルスの3月上旬来日公演(東京ドーム2日間)の告知ではないか。うぬ、あまりに立派。不況の洋楽界にあって、これはすごい。他の業種でも、ここのところの新聞で見開き広告なんて1色印刷ものでも、あまり記憶にないが(……意識しないだけかな?)。しかも、外様の、ジョー・ウォルシュが一番偉そうに映っている(笑い)。今、イーグルスは4人組という名目なのか。そのウォルッシュをイーグルスに誘ったはずのドン・フェルダーはどこに行った?
まず、ブラジル音楽を紹介する長寿FM番組が主催する、ブラジル音楽と繋がった日本人アクトが次々出るイヴェントに行く。麻布十番・WAREHOUSE702。悪天候にもかかわらず盛況、女子率がけっこう高いと感じた。1番目に出てきたのは、カンタス村田とサンバマシーンズ(2010年12月27日)。相変わらず華と勢いのあるショウを繰り広げる。今回聞いててなるほどと思ったのは、サンバを根っ子に置きつつ、本当にいろんなポップ・ミュージックを好奇心旺盛に取り入れている、ということ。メンバー紹介の際のベースのリフはキング・カーティス&ザ・キング・ピンズの「メンフィス・ソウル・シチュー」。そんな彼らだからこそ、両手を広げた眩しいほどの娯楽性や親しみ易さが出てくると言ってもいいだろう。
その次に、お揃いの衣装を来たパーカッション奏者がフロアに大勢登場、バイーア系の黒っぽい集団表現を送り出すBarraventoの演奏。ステージ上には怒濤の打楽器音群にグイ乗りして歌うシンガーや合わせて踊るヒップ・ダンサーたちも出てくる。男性シンガーは良く通る声の持ち主で存在感あり。その後は、ステージ上にパーカッション奏者やブラス奏者を擁する大所帯バンドのmocidade vagabunda bateria nota 1000が出てくる。リード歌手は男性で、やはりサンバをベースにファンク他のポップ語彙を重ねた躍動表現を展開。以上の3グループはともに男女混合で、和気あいあい。それがいいなあ。それにしても、いったい彼らを合計すると何人になるのだろう? この後、締めでSaigenji(2009年8月9日、他)が出てきたはずだが、次の場に移動する。
赤坂・ブリッツ。出演者のmoe.は、米国では人気ジャム・バンドとしてならすイースト・コーストの20年選手バンド。90年代からいろんな人を呼んだ自前フェスを本国でやるなど、顔役的な位置を得ている彼らだが、なるほど広いステージに散る彼らは堂々、貫禄(と書くと、ちょい違うかもしれないにが)あるなあ。年季を感じました。2人のギター奏者とベーシストが前に位置し、ヴォーカルも取り、ステージ後方にはドラマーと打楽器奏者(ときにギターやマリンバも)が。さすが日々の実演で積み上げたメンバー間の噛み合いは良好、5人はそれぞれのソロ・パートをたっぷりとる長尺の曲を悠々と披露する。ながら、構成にも凝り、いい案配でヴォーカル/コーラス・パートも出てくるので、山あり谷ありという感じだな。やはり、米国ギター・ロックらしい大陸的な広がりがあって、そこがポイントになるか。2部制で、1部は1時間ちょい。それが終わった時点で次の会場に移動したが、9時までやったはず。
そして、丸の内・コットンクラブ(セカンド・ショウ)。こちらのアクトはシャラマーを経て、87年からソロで活動しているジョディ・ワトリー。ここのところ、毎年きているような印象があるが、今回やっと見る。10年前ぐらいに電話インタヴューやったら、とても風通しの良いポジティヴィティの持ち主で感心し、ずっと一度は見たいと思っていたものの、過去の来日時は都合がつきにくかった。うれしい。
開演前から、バンドのDJが回していて、いい感じ。サポート布陣は映像オペレイションも担うDJ、キーボード、ドラム、パーカッション。ちょいクラブ目のサウンドのもと声を泳がせるみたいな作りのアルバムを出しているので、その編成はよく判る。で、出てきたワトリーはすでに50歳を超えている(1959年生まれ)が、綺麗で若く見える。体型は昔から見れば太めになったが、上手く身体の線が隠れる衣服をきているので、そんなに気にならない。で、歌いだすと、思った以上にちゃんと歌える。キーの低い曲の場合は少し頼りなくなる場合もあるが、キーを適正なものにそろえていないのは、幅の広い曲趣を聞き手に出したいという、まっとうなプロ意識だろう。また、激しいダンスはしないが、さすが元々は「ソウル・トレイン」のダンサー出身だけに、手の動かし方やちょっとしたキメがかなり決まり、スタイリッシュ。曲によっては若い男性ダンサー2人が出てきたりもしたが、その絡みもアトラクティヴ。ようは、ダンス・フロア派生の同時代ソウルをきっちり提供しているナと大きく頷く。
よく練り上げられたショウをすすめるなか、振る舞い/ステージ・マナーもとても好印象。簡単に書けば、ココロがあった。変則編成のサウンドも良質、打楽器がすげえ利いているナと思ったら、先日はファミリー・バンドで来日していたホアン・エスコヴェード(2011年1月19日)だった。なんかコットンクラブに着いたときはずっと立ちっぱなしが続いていたためけっこう疲れてもいたのだが、見に来て良かったァと感じることしきり。
<今日は降雪>
おお、雪の日。けっこう、ごんごん降った。普段は履かない、ヘヴィー・デューティな靴を履いて出かける。まず、午後2時半からソニーミュージックの乃木坂ビルで、G・ラヴ(2008年10月9日、他)にインタヴュー。それだけだったら、車で出かけるところだが、そのあとライヴ(=飲まずにはいられませんね)を3つハシゴしようかと思っていたので、電車を使う。かなりG好きの私ではあるが、彼をインタヴューしたのは16年前に一度だけ。9月上旬、NYの変なビルの屋上でやった。Gがそのときのことを覚えていて、びっくり。ボストン在住なので、今日みたいな日は慣れていると言っていた。その新作は、カントリー色も強いフォーク・ロックの担い手ジ・アヴェット・ブラザーズと四つに組んでのもの。Gの音楽とバンジョーの音がこんなにも合うとは……。同作での2曲のデルタ・ブルースのカヴァーは、全盛期のストーンズがさもありなんと思えるほどに秀逸。それを、伝えると、Gはとてもうれしそう。そして、その後に、15時半麻布十番、18時赤坂、20時丸の内と次々と移動。タクシー拾いにくくて、困った。しかし、本日の3つの会場、見事に客層が違っていたな。
その次に、お揃いの衣装を来たパーカッション奏者がフロアに大勢登場、バイーア系の黒っぽい集団表現を送り出すBarraventoの演奏。ステージ上には怒濤の打楽器音群にグイ乗りして歌うシンガーや合わせて踊るヒップ・ダンサーたちも出てくる。男性シンガーは良く通る声の持ち主で存在感あり。その後は、ステージ上にパーカッション奏者やブラス奏者を擁する大所帯バンドのmocidade vagabunda bateria nota 1000が出てくる。リード歌手は男性で、やはりサンバをベースにファンク他のポップ語彙を重ねた躍動表現を展開。以上の3グループはともに男女混合で、和気あいあい。それがいいなあ。それにしても、いったい彼らを合計すると何人になるのだろう? この後、締めでSaigenji(2009年8月9日、他)が出てきたはずだが、次の場に移動する。
赤坂・ブリッツ。出演者のmoe.は、米国では人気ジャム・バンドとしてならすイースト・コーストの20年選手バンド。90年代からいろんな人を呼んだ自前フェスを本国でやるなど、顔役的な位置を得ている彼らだが、なるほど広いステージに散る彼らは堂々、貫禄(と書くと、ちょい違うかもしれないにが)あるなあ。年季を感じました。2人のギター奏者とベーシストが前に位置し、ヴォーカルも取り、ステージ後方にはドラマーと打楽器奏者(ときにギターやマリンバも)が。さすが日々の実演で積み上げたメンバー間の噛み合いは良好、5人はそれぞれのソロ・パートをたっぷりとる長尺の曲を悠々と披露する。ながら、構成にも凝り、いい案配でヴォーカル/コーラス・パートも出てくるので、山あり谷ありという感じだな。やはり、米国ギター・ロックらしい大陸的な広がりがあって、そこがポイントになるか。2部制で、1部は1時間ちょい。それが終わった時点で次の会場に移動したが、9時までやったはず。
そして、丸の内・コットンクラブ(セカンド・ショウ)。こちらのアクトはシャラマーを経て、87年からソロで活動しているジョディ・ワトリー。ここのところ、毎年きているような印象があるが、今回やっと見る。10年前ぐらいに電話インタヴューやったら、とても風通しの良いポジティヴィティの持ち主で感心し、ずっと一度は見たいと思っていたものの、過去の来日時は都合がつきにくかった。うれしい。
開演前から、バンドのDJが回していて、いい感じ。サポート布陣は映像オペレイションも担うDJ、キーボード、ドラム、パーカッション。ちょいクラブ目のサウンドのもと声を泳がせるみたいな作りのアルバムを出しているので、その編成はよく判る。で、出てきたワトリーはすでに50歳を超えている(1959年生まれ)が、綺麗で若く見える。体型は昔から見れば太めになったが、上手く身体の線が隠れる衣服をきているので、そんなに気にならない。で、歌いだすと、思った以上にちゃんと歌える。キーの低い曲の場合は少し頼りなくなる場合もあるが、キーを適正なものにそろえていないのは、幅の広い曲趣を聞き手に出したいという、まっとうなプロ意識だろう。また、激しいダンスはしないが、さすが元々は「ソウル・トレイン」のダンサー出身だけに、手の動かし方やちょっとしたキメがかなり決まり、スタイリッシュ。曲によっては若い男性ダンサー2人が出てきたりもしたが、その絡みもアトラクティヴ。ようは、ダンス・フロア派生の同時代ソウルをきっちり提供しているナと大きく頷く。
よく練り上げられたショウをすすめるなか、振る舞い/ステージ・マナーもとても好印象。簡単に書けば、ココロがあった。変則編成のサウンドも良質、打楽器がすげえ利いているナと思ったら、先日はファミリー・バンドで来日していたホアン・エスコヴェード(2011年1月19日)だった。なんかコットンクラブに着いたときはずっと立ちっぱなしが続いていたためけっこう疲れてもいたのだが、見に来て良かったァと感じることしきり。
<今日は降雪>
おお、雪の日。けっこう、ごんごん降った。普段は履かない、ヘヴィー・デューティな靴を履いて出かける。まず、午後2時半からソニーミュージックの乃木坂ビルで、G・ラヴ(2008年10月9日、他)にインタヴュー。それだけだったら、車で出かけるところだが、そのあとライヴ(=飲まずにはいられませんね)を3つハシゴしようかと思っていたので、電車を使う。かなりG好きの私ではあるが、彼をインタヴューしたのは16年前に一度だけ。9月上旬、NYの変なビルの屋上でやった。Gがそのときのことを覚えていて、びっくり。ボストン在住なので、今日みたいな日は慣れていると言っていた。その新作は、カントリー色も強いフォーク・ロックの担い手ジ・アヴェット・ブラザーズと四つに組んでのもの。Gの音楽とバンジョーの音がこんなにも合うとは……。同作での2曲のデルタ・ブルースのカヴァーは、全盛期のストーンズがさもありなんと思えるほどに秀逸。それを、伝えると、Gはとてもうれしそう。そして、その後に、15時半麻布十番、18時赤坂、20時丸の内と次々と移動。タクシー拾いにくくて、困った。しかし、本日の3つの会場、見事に客層が違っていたな。
YUKARIは、NYに11年間住んでいるジャズ・フルート奏者。先日、テレビ朝日の「スーパーJチャンネル」で、そのNYでの模様が紹介されたみたい。グレッグ・オズビーやジェイソン・モラン(2007年1月16日、17日、2008年4月6日)らに師事しているそうで、昨年出た新作『Dreams』(Inner Circle Music)にはオズビーのほか、ベン・モンダー(2005年7月5日)やグレゴリー・ハッチンソン(2010年9月5日、他)らを擁するギター付きピアノレス・カルテットでの録音作だが、それを聞いて、ぼくはなんとなくエリック・ドルフィーのフルート表現にある広がりを覚えてしまい(わあっ)……。まあ、イケてる表現者と思ったわけです。
新宿・ピットイン。ハクエイ・キム(ピアノ)、安田幸司(ベース)永山洋輔(ドラム)という東京在住の奏者たちからなるピアノ・トリオを率い、生理的に突っ張った表現を披露。自作曲を中心に、創意あるヴィジョンを物語る一筋縄ではいかない表現を、淡々と広げて行く。しかし、仕掛けと言うか、けっこう癖を持つ設定を、サイド・マンたちは違和感なくこなしていて偉い。ハクエイ・キムも、自分のバンドのとき(2010年11月26日)とは少し異なる散文的なソロを取ったりもする。ジャズだなあ。
クールという言葉も用いたくなるそのカルテット演奏は、ぼくにとってはとても気持ちいいが、聞き手によっては難解と感じるものかもしれない。デモ、私ハコレデ行ク……そうした、澄んだ心持ちとともに、彼女は毅然として自分で良しと思えるジャズをやっている。訥々としたMCを聞くと照れ屋なのかなとも思え、その落差がおもしろい。
<今日のセシル・マクビー>
地下鉄副都心線に乗ったら、中学生ぐらいの二人組がいて、うち一人がセシルマクビーのバッグをさげている。現在の同ブランドの主購買層? 本来、セシル・マクビーとは進歩派ジャズに関わってきているウッド・ベース奏者の名前だ。ウェイン・ショーター(2004年2月9日、他)、チャールズ・ロイド(2005年5月16日、2008年4月6日)、ウディ・ショウ他、確かな視点を持つ達人たちの表現をがっつり助けるとともに、インディア・ナヴィゲイションやエンヤ他からリーダー作を出している。ま、前向きなジャズが好きな人なら、頭を30度前傾したくなる秀でた奏者でありますね。そんな当人、あるとき自分の名前が日本でブランド名に使われていてビックリ、差し止めを日本の裁判所に訴えた。だけど、ジャズなんてマイナーことやっているくせに何大物ぶったこと言ってるのという感じで、日本の裁判所はそれを棄却したはず。くぅっ。でも、外国で<サトーエイスケ>というブランドが展開されていたら……、驚くよなあ。
新宿・ピットイン。ハクエイ・キム(ピアノ)、安田幸司(ベース)永山洋輔(ドラム)という東京在住の奏者たちからなるピアノ・トリオを率い、生理的に突っ張った表現を披露。自作曲を中心に、創意あるヴィジョンを物語る一筋縄ではいかない表現を、淡々と広げて行く。しかし、仕掛けと言うか、けっこう癖を持つ設定を、サイド・マンたちは違和感なくこなしていて偉い。ハクエイ・キムも、自分のバンドのとき(2010年11月26日)とは少し異なる散文的なソロを取ったりもする。ジャズだなあ。
クールという言葉も用いたくなるそのカルテット演奏は、ぼくにとってはとても気持ちいいが、聞き手によっては難解と感じるものかもしれない。デモ、私ハコレデ行ク……そうした、澄んだ心持ちとともに、彼女は毅然として自分で良しと思えるジャズをやっている。訥々としたMCを聞くと照れ屋なのかなとも思え、その落差がおもしろい。
<今日のセシル・マクビー>
地下鉄副都心線に乗ったら、中学生ぐらいの二人組がいて、うち一人がセシルマクビーのバッグをさげている。現在の同ブランドの主購買層? 本来、セシル・マクビーとは進歩派ジャズに関わってきているウッド・ベース奏者の名前だ。ウェイン・ショーター(2004年2月9日、他)、チャールズ・ロイド(2005年5月16日、2008年4月6日)、ウディ・ショウ他、確かな視点を持つ達人たちの表現をがっつり助けるとともに、インディア・ナヴィゲイションやエンヤ他からリーダー作を出している。ま、前向きなジャズが好きな人なら、頭を30度前傾したくなる秀でた奏者でありますね。そんな当人、あるとき自分の名前が日本でブランド名に使われていてビックリ、差し止めを日本の裁判所に訴えた。だけど、ジャズなんてマイナーことやっているくせに何大物ぶったこと言ってるのという感じで、日本の裁判所はそれを棄却したはず。くぅっ。でも、外国で<サトーエイスケ>というブランドが展開されていたら……、驚くよなあ。
アゴッシはベニンとフランスの血を引く、72年フランス生まれの女性シンガーだ。UK名ジャズ・プロデューサーのアラン・ベイツのキャンディド(往年の硬派ジャズ・レーベル。近年は、ジェイミー・カラムとかステイシー・ケントなどを最初に送り出したりも)から何作かアルバムを出していたが、新作は仏のナイーヴからのリリースとなっている。ま、ジャズ・シンガーという範疇に入るのかもしれないが、エスニック・ミュージックの要素もロック/ポップの要素も、またパリ的キャヴァレー・ミュージックの要素が出るときもあって、総体としては我が道を行くヒューマン・ミュージックというものをやっていると言いたくなるか。そして、そこからは、カミーユ(2008年10月3日)がそうであるように、フランス人ならではの自由主義/独創性が透けて見えたりもする。
飯田橋・日仏学院ラ・ブラスリー。奔放に、思うままに歌い、着地する。そのテクニッックや発想を支えるのはやはりジャズだが、そこから自分を中央において舞い上がろうとする様が感動的。自作曲もスタンダードも、ポップ系カヴァーもやったのかな。今回のバッキングはウッド・ベース奏者とドラマー。両者とも幅広い奏法を見せ、広がろうとするアゴッシを適切にサポート。ベース奏者は一部サンプラーを用いて、伴奏に多彩さを出していたか。ドラマーはもう何年も彼女とやっていて、そのアルバムにも参加している小野江一郎。かつては東京のジャズ・シーンで活動していたこともあったはずだが、今はパリに住んでいるらしい。ちょっと休憩時にお話したが、やはり人間的な感じの人。彼はアゴッシにふられて、ドラムを叩きながら日本語でスポークン・ワードを披露したりもした。
<今日のラ・ブラスリー>
日仏学院ではよくフランス関連アーティストの公演をやっているが、その際に会場となるのが、その名もラ・ブラスリーという名の、お洒落なお食事処。少し前に店内が改装され、ちゃんとステージが作られ、またトイレの位置が変えられたりと、より音楽公演をやるのに吉な建物となった。この日はヴァレンタイン・デイなため、きっちりコースの食事/飲み物つきでショウが持たれる。最初はシャンパン、魚介の皿までは白、それ以降は赤ワインと次々に飲み物もサーヴしてくれて、うれしい。
実演の途中にゆっくりと食事の時間が取られていたため、開演は19時半ながら、終わったのは22時半を回っていたか。確か午前中は晴天だったがいつのまにか雨天になり、18時頃には雪に変わり、終演するころにはけっこう雪がつもり……。ほんと帰り道は、別世界の感。
なお、3月20日に日仏学院では<フランコフォリー祭>と題して、ギニアの電気コラ・グループのバ・シソコ、女性フレンチ・ポップ歌手のコンスタンス・ヴェルカ、そしてチェコやスイスなどを拠点とする妄想サイバーエスノ集団であるDJオルガ&Dr.シュナプス ジプシー・サウンド・システムの3組が中庭で無料公演を行う。また、同19日には別枠で、ハッサン・クヤテというグリオとカリファ・ジョバルテというコラ奏者の無料公演もあるよう。
飯田橋・日仏学院ラ・ブラスリー。奔放に、思うままに歌い、着地する。そのテクニッックや発想を支えるのはやはりジャズだが、そこから自分を中央において舞い上がろうとする様が感動的。自作曲もスタンダードも、ポップ系カヴァーもやったのかな。今回のバッキングはウッド・ベース奏者とドラマー。両者とも幅広い奏法を見せ、広がろうとするアゴッシを適切にサポート。ベース奏者は一部サンプラーを用いて、伴奏に多彩さを出していたか。ドラマーはもう何年も彼女とやっていて、そのアルバムにも参加している小野江一郎。かつては東京のジャズ・シーンで活動していたこともあったはずだが、今はパリに住んでいるらしい。ちょっと休憩時にお話したが、やはり人間的な感じの人。彼はアゴッシにふられて、ドラムを叩きながら日本語でスポークン・ワードを披露したりもした。
<今日のラ・ブラスリー>
日仏学院ではよくフランス関連アーティストの公演をやっているが、その際に会場となるのが、その名もラ・ブラスリーという名の、お洒落なお食事処。少し前に店内が改装され、ちゃんとステージが作られ、またトイレの位置が変えられたりと、より音楽公演をやるのに吉な建物となった。この日はヴァレンタイン・デイなため、きっちりコースの食事/飲み物つきでショウが持たれる。最初はシャンパン、魚介の皿までは白、それ以降は赤ワインと次々に飲み物もサーヴしてくれて、うれしい。
実演の途中にゆっくりと食事の時間が取られていたため、開演は19時半ながら、終わったのは22時半を回っていたか。確か午前中は晴天だったがいつのまにか雨天になり、18時頃には雪に変わり、終演するころにはけっこう雪がつもり……。ほんと帰り道は、別世界の感。
なお、3月20日に日仏学院では<フランコフォリー祭>と題して、ギニアの電気コラ・グループのバ・シソコ、女性フレンチ・ポップ歌手のコンスタンス・ヴェルカ、そしてチェコやスイスなどを拠点とする妄想サイバーエスノ集団であるDJオルガ&Dr.シュナプス ジプシー・サウンド・システムの3組が中庭で無料公演を行う。また、同19日には別枠で、ハッサン・クヤテというグリオとカリファ・ジョバルテというコラ奏者の無料公演もあるよう。
フォールズ、ホーリー・ファック
2011年2月15日 音楽 まず、前座でフォールズとは仲が良いらしい、カナダのトロントを拠点に置くホーリー・ファックがパフォーマンスをする。今、一緒にツアー中なのかな。すでにフォールズの機材が置いてあるためか、メンバーはステージ中央に固まって演奏。キーボードや機材を扱う2人(うち、一人は少しギターを持ったときも)とドラムとベースという編成。で、一丸で渦をまいていくような音を放出していく。がっかりするぐらいくだらないグループ名を持つ連中だが、その現代的にして、ロック的な刺も持つエレクトロ表現は魅力たっぷり。1曲、ROVO(2006年12月3日、他)みたいな曲も彼らはやった。マス・ロック的カタルシス/酔狂さも、彼らは持っているな。
そして、UK5人組のフォールズ。前回みたとき(2008年7月28日)に記したように、好みのバンド。サウンド作りの面白さは前のほうが新鮮に感じたが、歌度数というか、歌心の太さはずっと今回のほうが高かった。それゆえ、ポップ・ミュージックとしての剛性感は上がったとも思えたか。
会場は赤坂・ブリッツ。大きなバスドラ音は空気の塊となって、聞く者にぶつかる。ながら、歌声は当然のこと、各楽器音もきっちりと聞こえ、おおきく頷く。音響がいい会場なのか、エンジニアが優秀なのか。
<今日の手袋>
コートやマフラーは人よりたくさん持っていると思う。だけど、手袋は一つしか持っていないし、それも貰いものだ。ぼくは手袋を常用しないので、持つ必要がないんですワ。すれば、温かいとは思う。だけど、ちょっとした細かな作業をするときに外すのが面倒(←今は、パスモを使うので、そういう機会は減っているだろうけど)だし、なによりガサツなのですぐに落としたりしちゃうのが目に見えている。やっぱ、なくすとガッカリするだろうし。たまに、片方だけの落とされた手袋を駅構内で見かけたりする。で、ぼくみたいな人はそりゃいるだろうなーと頷きつつ、すこし胸が痛みます。
そして、UK5人組のフォールズ。前回みたとき(2008年7月28日)に記したように、好みのバンド。サウンド作りの面白さは前のほうが新鮮に感じたが、歌度数というか、歌心の太さはずっと今回のほうが高かった。それゆえ、ポップ・ミュージックとしての剛性感は上がったとも思えたか。
会場は赤坂・ブリッツ。大きなバスドラ音は空気の塊となって、聞く者にぶつかる。ながら、歌声は当然のこと、各楽器音もきっちりと聞こえ、おおきく頷く。音響がいい会場なのか、エンジニアが優秀なのか。
<今日の手袋>
コートやマフラーは人よりたくさん持っていると思う。だけど、手袋は一つしか持っていないし、それも貰いものだ。ぼくは手袋を常用しないので、持つ必要がないんですワ。すれば、温かいとは思う。だけど、ちょっとした細かな作業をするときに外すのが面倒(←今は、パスモを使うので、そういう機会は減っているだろうけど)だし、なによりガサツなのですぐに落としたりしちゃうのが目に見えている。やっぱ、なくすとガッカリするだろうし。たまに、片方だけの落とされた手袋を駅構内で見かけたりする。で、ぼくみたいな人はそりゃいるだろうなーと頷きつつ、すこし胸が痛みます。
イエローカード。エスペランサ
2011年2月17日 音楽 まず、代官山・リキッドルームで、再結成したマイアミ州拠点のエモなんてジャンル名で括られたりもするパンク・ポップの5人組を見る。その音楽性はぼくにとってはストライク外だが、メンバーにフィドル奏者がいること(残念ながら、多くの曲ではあまり音が聞こえず。聞こえるときは、笑えるほのかな異化作用を導く)やドラマー(力いっぱい、タイトなビートを供給)がブレイズ頭の非白人であることは興味をそそらせるネタとなっているか。とともに、この手のバンドは忠実と言う形容も用いたくなる熱心なファンを抱える傾向にあって、そうした観客のありかたにも触れたかった。
恵比寿・リキッドルーム。面々はちゃんと観客に向き合おうとし、終始働きかけつつ、ショウをすすめる。ぼくにとっては激しさや吹っ切れた情緒をそれに覚えることはないが、モッシュやダイブは頻繁に。そして、オーディエンスが皆で従順に拳を突き上げたり一緒にリフレインを歌う様は、ぼくが普段接するロック公演とは少し手触りを異にする。「フォー・ユー、アンド・ユア・ダィナイアル」という、3月に出す4年ぶりの新作収録曲も彼らはやった。曲はどれもコンパクトにまとまり、本編はほぼ1時間。ぼくは次もあるのでホっとしたが、ファンは短いと感じるのかな。
そして、南青山・ブルーノート東京に移動し、1984年生まれの異能シンガー/ベーシスト(2008年9月5日、2008年12月1日、2010年9月4日)の2年半ぶりの自己名義公演を見る。見事にフル・ハウス。3、4日前に発表されたグラミー賞で<ベスト・ニュー・スター>賞を獲得したばかりだが、それも集客には関係ありのよう。バークリー音楽大学在学中からエスペランサはジャズ界ではけっこう話題の存在で、彼女はすでに現在まで3作もアルバムを出している。なのに新人賞とは、グラミー賞っておっとりしているのだな。
昨年出た新作『チェンバー・ソサエティ・ミュージック』(テラーク)はそのアルバム・タイトルにあるように、室内楽的弦音をうまく私の奔放なヴォーカル表現と交錯させた意欲作だったが、チェロ、ヴァイオリン、ヴィオラ奏者を擁する今回の公演はもろにその行き方を開かれた場で出さんとする。エスペランサは歌とウッド・ベース、さらにピアノ(エスペランサの側近奏者のリオ・ジェノヴェーゼ。そういえば、男性は彼だけ。アルバムでピアソラ・ビヨンド的なタンゴもやっていたが、それはピアニカで伴奏。意外に合っていた)とドラム(仲のいいテリー・リン・キャリントン。2010年9月4日、他)とバック・コーラス担当者もつく。ちょい高尚な感じも抱えつつ、迷宮のなかをすいすいと動いて行くような独自表現を見事に再送出。全員でやったり、そのなかの選抜メンバーでやったり、エスペランサはベースを手にせず歌に専念したりとか、いろいろな設定でオルタナティヴな私を解き放っていた。しかし、彼女の歌うラインは本当に天衣無縫で難しいと思わずにはいられず。だが、それこそが、エスペランサ!
<今日のアフロ>
昨年9月の前回来日時はトレイドマークだったアフロ・ヘアーをやめていたエスペランサだったが、今回はめでたく“こんもりアフロ”が復活していた。可愛らしさは60%増し。小顔で痩身(さらにやせた? 腕なんてとても細く、よくなんなくコントラバスの弦を押えたり弾いたりしているなと、思わずにはいられません)で小柄な彼女なんだけど、なぜかとっても似合う。アフロ・ヘアーが似合うミュージシャンは? そう問われたら、まっさきに彼女の名前を挙げたくなるか。そんな彼女、ステージにソファーを置き、小さなテーブルにはワインのボトルを置き、グラスにあけてのんだりとか、ちょいシアトリカルな行き方を見せたりもしていた。いろいろ、考えているようです。話は飛ぶが、前回の来日時には取材をしたのだが,ホテルの取材部屋のドアを開けたとたん、彼女のしなやかな鼻歌が聞こえてきたっけ。それ、妖精のようと言いたくなるものであったし、そうした日常的所作が曲となり、肉付けされて、CDや実演で披露されているのだなと、痛感させられた。
恵比寿・リキッドルーム。面々はちゃんと観客に向き合おうとし、終始働きかけつつ、ショウをすすめる。ぼくにとっては激しさや吹っ切れた情緒をそれに覚えることはないが、モッシュやダイブは頻繁に。そして、オーディエンスが皆で従順に拳を突き上げたり一緒にリフレインを歌う様は、ぼくが普段接するロック公演とは少し手触りを異にする。「フォー・ユー、アンド・ユア・ダィナイアル」という、3月に出す4年ぶりの新作収録曲も彼らはやった。曲はどれもコンパクトにまとまり、本編はほぼ1時間。ぼくは次もあるのでホっとしたが、ファンは短いと感じるのかな。
そして、南青山・ブルーノート東京に移動し、1984年生まれの異能シンガー/ベーシスト(2008年9月5日、2008年12月1日、2010年9月4日)の2年半ぶりの自己名義公演を見る。見事にフル・ハウス。3、4日前に発表されたグラミー賞で<ベスト・ニュー・スター>賞を獲得したばかりだが、それも集客には関係ありのよう。バークリー音楽大学在学中からエスペランサはジャズ界ではけっこう話題の存在で、彼女はすでに現在まで3作もアルバムを出している。なのに新人賞とは、グラミー賞っておっとりしているのだな。
昨年出た新作『チェンバー・ソサエティ・ミュージック』(テラーク)はそのアルバム・タイトルにあるように、室内楽的弦音をうまく私の奔放なヴォーカル表現と交錯させた意欲作だったが、チェロ、ヴァイオリン、ヴィオラ奏者を擁する今回の公演はもろにその行き方を開かれた場で出さんとする。エスペランサは歌とウッド・ベース、さらにピアノ(エスペランサの側近奏者のリオ・ジェノヴェーゼ。そういえば、男性は彼だけ。アルバムでピアソラ・ビヨンド的なタンゴもやっていたが、それはピアニカで伴奏。意外に合っていた)とドラム(仲のいいテリー・リン・キャリントン。2010年9月4日、他)とバック・コーラス担当者もつく。ちょい高尚な感じも抱えつつ、迷宮のなかをすいすいと動いて行くような独自表現を見事に再送出。全員でやったり、そのなかの選抜メンバーでやったり、エスペランサはベースを手にせず歌に専念したりとか、いろいろな設定でオルタナティヴな私を解き放っていた。しかし、彼女の歌うラインは本当に天衣無縫で難しいと思わずにはいられず。だが、それこそが、エスペランサ!
<今日のアフロ>
昨年9月の前回来日時はトレイドマークだったアフロ・ヘアーをやめていたエスペランサだったが、今回はめでたく“こんもりアフロ”が復活していた。可愛らしさは60%増し。小顔で痩身(さらにやせた? 腕なんてとても細く、よくなんなくコントラバスの弦を押えたり弾いたりしているなと、思わずにはいられません)で小柄な彼女なんだけど、なぜかとっても似合う。アフロ・ヘアーが似合うミュージシャンは? そう問われたら、まっさきに彼女の名前を挙げたくなるか。そんな彼女、ステージにソファーを置き、小さなテーブルにはワインのボトルを置き、グラスにあけてのんだりとか、ちょいシアトリカルな行き方を見せたりもしていた。いろいろ、考えているようです。話は飛ぶが、前回の来日時には取材をしたのだが,ホテルの取材部屋のドアを開けたとたん、彼女のしなやかな鼻歌が聞こえてきたっけ。それ、妖精のようと言いたくなるものであったし、そうした日常的所作が曲となり、肉付けされて、CDや実演で披露されているのだなと、痛感させられた。
メイシー・グレイ。ロイ・ハーグローヴ・クインテット
2011年2月22日 音楽 立ったキャラクターを持つ女性歌手の公演を六本木・ビルボード東京で、まず見る。ファースト・ショウ。ぼくが彼女を見るのはフジ・ロック出演時(2003年7月28日)以来だが、それ以降来日していないんだっけ? バンドはギター、キーボード、ベース、ドラムという編成で、ギターと鍵盤は非アフリカ系の奏者だ。このハコは演出で背後のカーテンを開閉するが、この日はシャウトするグレイのアップの横顔がのせられた、持ち込みだろうデカい幕が張られていた。
メイシーの雰囲気とは対比的な、愛想良く気安いキブンを振りまく女性バッキング歌手が1曲中央で歌ったあとに、メイシーは登場。ドレスを着て、彼女のトレードマークと言えるだろう羽がたくさんついたストゥールをまとっている。おお、さすがスター、その佇まいだけで、見る者を引き付け、何かを与える。で、歌いはじまると、バンド・サウンドや曲調がロックぽいところがあるナと感じる。とはいえ、その一方では、最初から伸縮性に富んだ曲運びも見せるわけで、ブレイクを臨機応変に入れたり、最初からJBの引用もしたり、ちょいドラム・ソロを入れたり。そういう行き方はR&B(ひいては、ジャズを根に持つ、とも言えるか)でしかありえない。
能面みたいというか、ニコリともせず、あまりアクションも取らず毅然と歌う様は昔から。それゆえ、愛想の良い補助シンガーとはかなりの対照をなす。メイシーはとっても喉に負担がかかりそうな歌い方を取る歌手だが、そんな擦れ気味の高音ヴォイスは多大な個性。で、それを聞きながら、彼女ってプリンス(2002年11月19日)が大好きでそうした歌い方になったんじゃないかとも思えてきて、仕方がなかった。先にロックぽいと書いたが、レゲエ・ビート曲やレゲエの部分採用もいくつか。それゆえ、なんの情報もなしに聞いたら、メイシーのことをUKの歌手なのかと思ってしまったかもしれない。
ショウが終わった後のステージ上(彼女の前にはピンク色のマイク・スタンドが置かれていた)には、ストゥールの羽がいくつも落ちていた。そして、そうした名残りの存在もショウの一部なのだと、思わせる? なことアないが、やはりスタイリッシュな歌手の、いい感じのショウであったのは間違いない。
その後は、南青山・ブルーノート東京で毎年来日している、人気ジャズ・トランぺッター(2009年6月24日)の自己クインテット公演を見る。アルト・サックスとの二管編成。比較的若手のアフリカ系奏者をそろえていて、一応彼らはスーツを着用し、みな坊主頭。ハーグローヴは赤いシャツに赤いポケットチーフで、黒の蝶ネクタイという出で立ち、なり。
結構、ジャズ有名奏者の曲をおいら達ならこう広げるみたいな感じで披露していったか。オリジナル比率は高くなかったはず。いろんな放蕩を経て、もう一度、まっすぐ過去の財産/ハード・バップ様式に対峙すべき、なんて心持ちに彼はなっているのかしら。あ、でもクインテット表現の場合はけっこういつもか。なんにせよ、バランス感覚にも長けた彼は、今回くだけた感じで2曲で歌を披露したりもする。コール&レスポンスの要求もあった。ま、それも過去のジャズにあった娯楽回路回帰と取れなくもなく、歌自体はあまり上手くはないが、変化も出て、うれしい。ぼくが知っている限り、ハーグローヴが歌ったのは、自己ビッグ・バンド公演(2008年9月16日)のときにちゃんとロバータ・ガンバリーニ(2009年4月22日、2010年3月1日)をゲスト・シンガーとして迎えているにも関わらず果敢に披露したのが最初。2010年2月にあったハーグローヴの来日公演は見ていないが、その際はどうだったのだろう?
メイシー・グレイのバンドのドラマーはハンチング帽をかぶり、それを見ながら、やっぱハンチング=ダニー・ハサウェイと想起しちゃうナと思っていたが、ハーグローヴ・バンドのベース奏者もハンチングをかぶっていた。ながら、途中からは、それをウッド・ベースのネックの上端=糸巻きのところにお茶目にのせてずっと演奏。そういう、他愛ないことが、ぼくは好きだ。
<今週の絵>
画家のクラーク志織さんが、『7 人の音楽評論家の肖像展』という個展を先週末からやっている。場所は、神宮前のSaidera Paradiso bldg. 1F。来週月曜(土日はお休み)まで、昼間(~18:00)に開かれている。で、ぼくも7人のなかの一人なんだけど、一番描きやすかったのが高橋健太郎さんで、逆がぼくとか。ま、分かりにくいほうがいい。と、思う、オレ様なワタシであった。→
http://www.shioriclark.com/
メイシーの雰囲気とは対比的な、愛想良く気安いキブンを振りまく女性バッキング歌手が1曲中央で歌ったあとに、メイシーは登場。ドレスを着て、彼女のトレードマークと言えるだろう羽がたくさんついたストゥールをまとっている。おお、さすがスター、その佇まいだけで、見る者を引き付け、何かを与える。で、歌いはじまると、バンド・サウンドや曲調がロックぽいところがあるナと感じる。とはいえ、その一方では、最初から伸縮性に富んだ曲運びも見せるわけで、ブレイクを臨機応変に入れたり、最初からJBの引用もしたり、ちょいドラム・ソロを入れたり。そういう行き方はR&B(ひいては、ジャズを根に持つ、とも言えるか)でしかありえない。
能面みたいというか、ニコリともせず、あまりアクションも取らず毅然と歌う様は昔から。それゆえ、愛想の良い補助シンガーとはかなりの対照をなす。メイシーはとっても喉に負担がかかりそうな歌い方を取る歌手だが、そんな擦れ気味の高音ヴォイスは多大な個性。で、それを聞きながら、彼女ってプリンス(2002年11月19日)が大好きでそうした歌い方になったんじゃないかとも思えてきて、仕方がなかった。先にロックぽいと書いたが、レゲエ・ビート曲やレゲエの部分採用もいくつか。それゆえ、なんの情報もなしに聞いたら、メイシーのことをUKの歌手なのかと思ってしまったかもしれない。
ショウが終わった後のステージ上(彼女の前にはピンク色のマイク・スタンドが置かれていた)には、ストゥールの羽がいくつも落ちていた。そして、そうした名残りの存在もショウの一部なのだと、思わせる? なことアないが、やはりスタイリッシュな歌手の、いい感じのショウであったのは間違いない。
その後は、南青山・ブルーノート東京で毎年来日している、人気ジャズ・トランぺッター(2009年6月24日)の自己クインテット公演を見る。アルト・サックスとの二管編成。比較的若手のアフリカ系奏者をそろえていて、一応彼らはスーツを着用し、みな坊主頭。ハーグローヴは赤いシャツに赤いポケットチーフで、黒の蝶ネクタイという出で立ち、なり。
結構、ジャズ有名奏者の曲をおいら達ならこう広げるみたいな感じで披露していったか。オリジナル比率は高くなかったはず。いろんな放蕩を経て、もう一度、まっすぐ過去の財産/ハード・バップ様式に対峙すべき、なんて心持ちに彼はなっているのかしら。あ、でもクインテット表現の場合はけっこういつもか。なんにせよ、バランス感覚にも長けた彼は、今回くだけた感じで2曲で歌を披露したりもする。コール&レスポンスの要求もあった。ま、それも過去のジャズにあった娯楽回路回帰と取れなくもなく、歌自体はあまり上手くはないが、変化も出て、うれしい。ぼくが知っている限り、ハーグローヴが歌ったのは、自己ビッグ・バンド公演(2008年9月16日)のときにちゃんとロバータ・ガンバリーニ(2009年4月22日、2010年3月1日)をゲスト・シンガーとして迎えているにも関わらず果敢に披露したのが最初。2010年2月にあったハーグローヴの来日公演は見ていないが、その際はどうだったのだろう?
メイシー・グレイのバンドのドラマーはハンチング帽をかぶり、それを見ながら、やっぱハンチング=ダニー・ハサウェイと想起しちゃうナと思っていたが、ハーグローヴ・バンドのベース奏者もハンチングをかぶっていた。ながら、途中からは、それをウッド・ベースのネックの上端=糸巻きのところにお茶目にのせてずっと演奏。そういう、他愛ないことが、ぼくは好きだ。
<今週の絵>
画家のクラーク志織さんが、『7 人の音楽評論家の肖像展』という個展を先週末からやっている。場所は、神宮前のSaidera Paradiso bldg. 1F。来週月曜(土日はお休み)まで、昼間(~18:00)に開かれている。で、ぼくも7人のなかの一人なんだけど、一番描きやすかったのが高橋健太郎さんで、逆がぼくとか。ま、分かりにくいほうがいい。と、思う、オレ様なワタシであった。→
http://www.shioriclark.com/
約半年ぶりにやってきた、米国の、今様ポップ・ロック・ユニット(2010年7月28日)。2人でスタートしたものの、今はサポートの3人のミュージシャンもメンバーに加え、5人組になっていると伝えられる。有名になって、ちゃんとライヴをやる仲間たちをメンバーにしちゃうというパターンはけっこう珍しい。彼ら、度を超してリベラルなのだろうか。どっちにしろ、曲も共作するギター弾きながら歌う人とキーボード担当者、大学時代からの付き合いを持つ2人がライヴでも前に出ているけど。前回と同様に、当たり曲「キッズ」はプリセット音を流して、2人だけでパフォーマンスしているしな。
エレクトロ色も濃いことをやる彼らだが、昨年出た2作目『コグラチュレーションズ』(コロムビア)で少し出されていたように、アコースティック・ギターを基調とするメロディアス曲をいくつか披露。基本、いいメロディを作れるポップ・ユニットであり、そんな彼らが、好奇心おもむくまま、ときにはかなりコドモっぽいノリを出しつつ、いろんな試みや味付けを遊び心を前面に出してやっている様が、今の聞き手にアピールしているのだ、と思わずにはいられず。で、そこここで、そこはかとなく、今っぽい佇まいをやはり出すんだよな。新木場・スタジオコースト。2日間やるうちの初日、なり。
<今日の新聞>
最近、新聞の配達が早い。朝夕刊ともに3時ちょい(夕刊は、15時ね)には投函されているんじゃないか。ごんごん飲んで深夜帰宅したさい、すでに朝刊が配達されていたりするもんなあ。本社で印刷終了後、販売店には何時ぐらいに運ばれているのだろう。一時は朝刊の配達が遅くて7時すぎないと届かないときもあった。起きたときに、朝刊が届いていないと、ちょっとヤ。そういう配達時間の変化は、配達する人の都合で変わるのだろうか。
エレクトロ色も濃いことをやる彼らだが、昨年出た2作目『コグラチュレーションズ』(コロムビア)で少し出されていたように、アコースティック・ギターを基調とするメロディアス曲をいくつか披露。基本、いいメロディを作れるポップ・ユニットであり、そんな彼らが、好奇心おもむくまま、ときにはかなりコドモっぽいノリを出しつつ、いろんな試みや味付けを遊び心を前面に出してやっている様が、今の聞き手にアピールしているのだ、と思わずにはいられず。で、そこここで、そこはかとなく、今っぽい佇まいをやはり出すんだよな。新木場・スタジオコースト。2日間やるうちの初日、なり。
<今日の新聞>
最近、新聞の配達が早い。朝夕刊ともに3時ちょい(夕刊は、15時ね)には投函されているんじゃないか。ごんごん飲んで深夜帰宅したさい、すでに朝刊が配達されていたりするもんなあ。本社で印刷終了後、販売店には何時ぐらいに運ばれているのだろう。一時は朝刊の配達が遅くて7時すぎないと届かないときもあった。起きたときに、朝刊が届いていないと、ちょっとヤ。そういう配達時間の変化は、配達する人の都合で変わるのだろうか。
スピードメーター・フィーチャリング・ビリー・ウッテン。大西順子トリオ。
2011年2月25日 音楽 まず、赤レンガ倉庫のモーション・ブルー・ヨコハマで、英国のファンク・バンドであるスピードメーターを見る。ファースト・ショウ、18時半開始。で、ステージに出てきた面々を見て、ぼくはふふふ。みんなスーツをきているのだが、そろいでないそれはいい感じでサバけていて、そのルックスともども、おおこれは英国ぽいと思ってしまったのだ。米国人だと、なかなかこうはいかない。ときに、もっとショービズっぽく(ラスヴェガス的という、言い方もしたくなるかな)なるから。
ギター、オルガン、ベース、ドラム、パーカッション、3人のホーン奏者という8人編成。皆白人で、30〜40歳ぐらいかな。ちゃんとレギュラー・グリップで叩くドラマーは一人だけ、10歳ぐらい年長に見えた。インストゥメンタルを披露するとともに、男女のシンガーも臨機応変に加わる。彼ら、ヘタではないけれどなんとなくもっさりしていて、その総体の押しが過剰に強くないのは少し謎。その分、飲みながらでれでれ聞くには緊張感を強いられずいいかもしれないが。それは、英国パブ・ロックの伝統を引き継ぐ? 皆うれしそうにやっていて、それはココロ弾ませる。後半のクール&ザ・ギャングの「ジャングル・ブギー」と「ハリウッド・スウィンギン」のメドレーには持っていかれました。
開始当初から、オーガスト・ダーネル(ドクター・バザーズ・オリジナル・サヴァンナ・バンド、キッド・クリール&ザ・ココナッツ)みたいな伊達じいさんが、後で写真を撮っている。ん、マネイジャー? ではなく、スカ・クバーノ(2005年7月29日)にいる一番の洒落者と紹介されても信じそうな、決まった痩身小柄なその御仁はなんとゲストのビリー・ウッテン。おいおい、共演者のために写真を撮ってあげているのかい。彼は登場前から横の方で身体を揺らしたりし、ステージの様を楽しんでいる。彼は初来日となるらしい。
そんなウッテンは70年前後のグラント・グリーンのブルーノート表現に寄り添った、知る人ぞ知るソウル・ジャズ期の名ヴァイブラフォン名手。ファッション・センスともども見てくれは米国人ぽくないが、とうぜんアメリカ人ですね。で、最後のほうでステージに上がって演奏したのだが、ほんと身体の芯から真心を解き放つ、性根澄みまくりの善人100%の御仁。そんなに複雑なことをするわけではないが、なんか熟練を感じさせるソウルフルなマレット(左右に2本づつ持つ)さばき、そりゃ素敵じゃないはずがないではないか。もう、こんな音楽人に触れることができて、ぼくはとても高揚。こういう人に出会えると、音楽に接してきて良かったと、心底思える。彼はスピードメーターの面々とも、本当に同志という感じで接していましたね。60才ぐらいにしか見えない彼は劣化ゼロで、元気そう。今後単身で日本に来て、いろいろ日本の担い手と絡むのもアリではないか。彼はそういう場を与えたら、心から楽しみ、自分を全うすると思う。
そして、東横線でゴー。南青山・ブルーノート東京で、辣腕ジャズ・ピアニスト(12月22日、他)を見る。セカンド・ショウ。トリオによるもので、付き合いの長いアフリカ系アメリカ人のリズム隊を呼んでのもの。ベースのレジナルド・ヴィール(2010年9月30日、他)と、ドラムのグレッグ・ハッチンソン(2010年9月5日、他)。まあ勝手知ったる人達と寛ぎつつ、忌憚のない会話を交わし合う様に、ほうと頷きながら接する。なんか今回、彼女の演奏をいつもより俯瞰するような感覚を得ながら見れた気がしたのだが、それは3人の様がよく見れたからか、3人の噛み合いにそういう所感を導くところがあったのか、それともいつも以上に酔いが回っていたからか。後から加筆するかもしれません。
<今日の春一番>
ほんわか日和。夕刊によれば、東京は午前中で20度になったらしい。ただし、風は強い。ながら、春一番となれば、それもなんかうれしいではないか。この11日前にはたっぷり雪がふったが、冬ももう終盤になってきているんだよなあ。うれしいなあ。夏のエコ生活を引き継ぎ、今年は暖房器具もあまり使わなかったような。まあ、それは日中お日様がさす日が多かったということの裏返しだと思うが。晴れの日とそうしゃない日では、かなり室内温度が違うもの。さて、4月いっぱい寒かった昨年と異なり、今年は春の到来が早いと言われるが、どうなる? 夜はそこそこ気温が下がり、風があったのでかなり寒さを感じました。
ギター、オルガン、ベース、ドラム、パーカッション、3人のホーン奏者という8人編成。皆白人で、30〜40歳ぐらいかな。ちゃんとレギュラー・グリップで叩くドラマーは一人だけ、10歳ぐらい年長に見えた。インストゥメンタルを披露するとともに、男女のシンガーも臨機応変に加わる。彼ら、ヘタではないけれどなんとなくもっさりしていて、その総体の押しが過剰に強くないのは少し謎。その分、飲みながらでれでれ聞くには緊張感を強いられずいいかもしれないが。それは、英国パブ・ロックの伝統を引き継ぐ? 皆うれしそうにやっていて、それはココロ弾ませる。後半のクール&ザ・ギャングの「ジャングル・ブギー」と「ハリウッド・スウィンギン」のメドレーには持っていかれました。
開始当初から、オーガスト・ダーネル(ドクター・バザーズ・オリジナル・サヴァンナ・バンド、キッド・クリール&ザ・ココナッツ)みたいな伊達じいさんが、後で写真を撮っている。ん、マネイジャー? ではなく、スカ・クバーノ(2005年7月29日)にいる一番の洒落者と紹介されても信じそうな、決まった痩身小柄なその御仁はなんとゲストのビリー・ウッテン。おいおい、共演者のために写真を撮ってあげているのかい。彼は登場前から横の方で身体を揺らしたりし、ステージの様を楽しんでいる。彼は初来日となるらしい。
そんなウッテンは70年前後のグラント・グリーンのブルーノート表現に寄り添った、知る人ぞ知るソウル・ジャズ期の名ヴァイブラフォン名手。ファッション・センスともども見てくれは米国人ぽくないが、とうぜんアメリカ人ですね。で、最後のほうでステージに上がって演奏したのだが、ほんと身体の芯から真心を解き放つ、性根澄みまくりの善人100%の御仁。そんなに複雑なことをするわけではないが、なんか熟練を感じさせるソウルフルなマレット(左右に2本づつ持つ)さばき、そりゃ素敵じゃないはずがないではないか。もう、こんな音楽人に触れることができて、ぼくはとても高揚。こういう人に出会えると、音楽に接してきて良かったと、心底思える。彼はスピードメーターの面々とも、本当に同志という感じで接していましたね。60才ぐらいにしか見えない彼は劣化ゼロで、元気そう。今後単身で日本に来て、いろいろ日本の担い手と絡むのもアリではないか。彼はそういう場を与えたら、心から楽しみ、自分を全うすると思う。
そして、東横線でゴー。南青山・ブルーノート東京で、辣腕ジャズ・ピアニスト(12月22日、他)を見る。セカンド・ショウ。トリオによるもので、付き合いの長いアフリカ系アメリカ人のリズム隊を呼んでのもの。ベースのレジナルド・ヴィール(2010年9月30日、他)と、ドラムのグレッグ・ハッチンソン(2010年9月5日、他)。まあ勝手知ったる人達と寛ぎつつ、忌憚のない会話を交わし合う様に、ほうと頷きながら接する。なんか今回、彼女の演奏をいつもより俯瞰するような感覚を得ながら見れた気がしたのだが、それは3人の様がよく見れたからか、3人の噛み合いにそういう所感を導くところがあったのか、それともいつも以上に酔いが回っていたからか。後から加筆するかもしれません。
<今日の春一番>
ほんわか日和。夕刊によれば、東京は午前中で20度になったらしい。ただし、風は強い。ながら、春一番となれば、それもなんかうれしいではないか。この11日前にはたっぷり雪がふったが、冬ももう終盤になってきているんだよなあ。うれしいなあ。夏のエコ生活を引き継ぎ、今年は暖房器具もあまり使わなかったような。まあ、それは日中お日様がさす日が多かったということの裏返しだと思うが。晴れの日とそうしゃない日では、かなり室内温度が違うもの。さて、4月いっぱい寒かった昨年と異なり、今年は春の到来が早いと言われるが、どうなる? 夜はそこそこ気温が下がり、風があったのでかなり寒さを感じました。
ダリル・ホール&ジョン・オーツ。カーク・ウェイラム
2011年2月28日 音楽 ホール&オーツの来日は、6年ぶり。有楽町・東京国際フォーラム/ホールA。今回のツアーは<Do What You Want, Be What You Are 2011 Tour>と名付けられており、それは09年リリースのボックス・セットのタイトルを持ってきたもの。ステージ背景にはそのジャケ絵柄が一時映されもした。バンドは6人編成、前回の来日(2005年3月21日)の際より、一人(打楽器奏者)が増えている。基本、”ロックン・ソウル”なノリは変わらないが、今回の方がバンド・サウンドの剛性感は少し高かったかも。で、驚いたのは、披露した15曲すべてが70〜80年代のものだったこと。1曲ぐらい新曲をやってもいいのでは、とは、やっぱ思いますね。とはいえ、誠心誠意やっていたし、年寄り多しのオーディエンスも嬉しや〜とのっけから立つ人が多かった。ぼくも変な馴染みのない駄曲をやられるんだったら、その方が良い。彼らには新しさではなく、懐かしさや普遍性を求めちゃうんだろうな。って、そういう書き方は、一時はモダン・ポップの先鋒的な位置も得ていた彼らにとって好ましい見解かどうかは微妙だけど。今回、ダリル・ホールはずっとギターを持って歌っていて、後半の5曲ぐらいはキーボードを弾きながら歌った。なお、2階席の前の方で見ていたが、客がよりわいた後半はぐわんぐわんとフロアが揺れて気持ち悪いことこの上なし。少し恐怖も覚えた。本当に、あれで、いいの? 施設管理者はあの状態をちゃんと知っているのだろうか。
そして、通りを挟んで向かい側に位置する、丸の内・コットンクラブに行って、テナー・サックス奏者のカーク・ウェイラムを見る。ジャンル的にはスムース・ジャズに属する人だが、今回はゴスペルをやるライヴという触れ込み、なり。そしたら、そんなにやらなかったけど。58年メンフィス生まれの彼は牧師の息子で、ゴスペル伴奏で腕を磨いたというキャリアを持つ御仁、「メンフィスをコットンクラブにもってくるよ」というようなMCには少し萌えた。
ところで、ぼくはスムース・ジャズが基本苦手だが、それについては山岸潤史(2010年8月4日、他)から優しく諭されことがあった。彼のニューオーリンズの自宅に遊びに行ったときに、“スムース・ジャズもまたブラックネス表出の回路の一つ。俺は好きだぞ”、みたいなことを、彼は言った。なるほど、彼が東京時代にやっていたチキン・シャックはそれとかぶるよな。黒人アクトでも、ファンキー曲にまじり、スムース・ジャズ的表現をチル・アウトなノリでいれるのは、よくあるわけで……。でも、ぼくの耳には痒く聞こえるものが少なくないのは事実だ。
ウェイラムは朝顔のところに付けたマイクで音を拾い、それを飛ばして、PAから音を出す。だから、どこでも吹けるというわけで、最初に一人で吹きながら出てきて、ステージ上で独奏。しばらくして、ドラマーがそれに合わせるように重ったが、なんかいい感じ。このドラマーがもうどかすかアグレッシヴに叩く(レギュラー・グリップにて)人で、それにはニヤリ。これじゃ、スムース・ジャズになりません、って。とかなんとか、思った以上にスピード感を持つ行き方ででショウは進められるとともに、ジョン・コルトレーンの「ジャイアント・ステップス」なんかをやるとかなりジャズ性が高いし、一方ではキーボード奏者や本人やベーシストが歌ったり声を重ねて、歌濃度を全開にする部分もある。雄弁、という言葉も、ぼくは思い浮かべたかな。アンコールでやった「フォーリング・イン・ラヴ・ウィズ・ジーザス」というジョナサン・バトラー作のコンテンポラリー・ゴスペル曲は特にいい感じだった。彼は昨年に、ダニー・ハサウェイのカヴァー盤をだしていて、中盤ではハサウェイの「ラヴ、ラヴ、ラヴ」と「サムデイ・ウィール・オール・ビー・フリー」をやったりもし、なるほど、この時が一番スムース・ジャズ色が高ったか。で、先の山岸発言を思い出したりもした次第。
<今日の投函ブツ>
日課の一つが、正午すぎに郵便受けを覗くこと。今日ポストの中を見ると、郵便物や宅急メール便とともに、政権党をバッシングする、政治的怪文書が3枚いれられている。わお。けっこう文字数も多く、それなりに手間がかかっている感じ。そこには、一介の主婦が義憤にかられて作りました、みたいな記載も。地域によってはよくあることなのかもしれないが、こんなの配布されたの、ぼくはあんまし記憶なし。選挙、近付いているのかな……と、感じたりして。その生理的に下品なフライヤー、読む気は全然しなかった→好奇心、落ちているのかな〜?
そして、通りを挟んで向かい側に位置する、丸の内・コットンクラブに行って、テナー・サックス奏者のカーク・ウェイラムを見る。ジャンル的にはスムース・ジャズに属する人だが、今回はゴスペルをやるライヴという触れ込み、なり。そしたら、そんなにやらなかったけど。58年メンフィス生まれの彼は牧師の息子で、ゴスペル伴奏で腕を磨いたというキャリアを持つ御仁、「メンフィスをコットンクラブにもってくるよ」というようなMCには少し萌えた。
ところで、ぼくはスムース・ジャズが基本苦手だが、それについては山岸潤史(2010年8月4日、他)から優しく諭されことがあった。彼のニューオーリンズの自宅に遊びに行ったときに、“スムース・ジャズもまたブラックネス表出の回路の一つ。俺は好きだぞ”、みたいなことを、彼は言った。なるほど、彼が東京時代にやっていたチキン・シャックはそれとかぶるよな。黒人アクトでも、ファンキー曲にまじり、スムース・ジャズ的表現をチル・アウトなノリでいれるのは、よくあるわけで……。でも、ぼくの耳には痒く聞こえるものが少なくないのは事実だ。
ウェイラムは朝顔のところに付けたマイクで音を拾い、それを飛ばして、PAから音を出す。だから、どこでも吹けるというわけで、最初に一人で吹きながら出てきて、ステージ上で独奏。しばらくして、ドラマーがそれに合わせるように重ったが、なんかいい感じ。このドラマーがもうどかすかアグレッシヴに叩く(レギュラー・グリップにて)人で、それにはニヤリ。これじゃ、スムース・ジャズになりません、って。とかなんとか、思った以上にスピード感を持つ行き方ででショウは進められるとともに、ジョン・コルトレーンの「ジャイアント・ステップス」なんかをやるとかなりジャズ性が高いし、一方ではキーボード奏者や本人やベーシストが歌ったり声を重ねて、歌濃度を全開にする部分もある。雄弁、という言葉も、ぼくは思い浮かべたかな。アンコールでやった「フォーリング・イン・ラヴ・ウィズ・ジーザス」というジョナサン・バトラー作のコンテンポラリー・ゴスペル曲は特にいい感じだった。彼は昨年に、ダニー・ハサウェイのカヴァー盤をだしていて、中盤ではハサウェイの「ラヴ、ラヴ、ラヴ」と「サムデイ・ウィール・オール・ビー・フリー」をやったりもし、なるほど、この時が一番スムース・ジャズ色が高ったか。で、先の山岸発言を思い出したりもした次第。
<今日の投函ブツ>
日課の一つが、正午すぎに郵便受けを覗くこと。今日ポストの中を見ると、郵便物や宅急メール便とともに、政権党をバッシングする、政治的怪文書が3枚いれられている。わお。けっこう文字数も多く、それなりに手間がかかっている感じ。そこには、一介の主婦が義憤にかられて作りました、みたいな記載も。地域によってはよくあることなのかもしれないが、こんなの配布されたの、ぼくはあんまし記憶なし。選挙、近付いているのかな……と、感じたりして。その生理的に下品なフライヤー、読む気は全然しなかった→好奇心、落ちているのかな〜?