YUKARIは、NYに11年間住んでいるジャズ・フルート奏者。先日、テレビ朝日の「スーパーJチャンネル」で、そのNYでの模様が紹介されたみたい。グレッグ・オズビーやジェイソン・モラン(2007年1月16日、17日、2008年4月6日)らに師事しているそうで、昨年出た新作『Dreams』(Inner Circle Music)にはオズビーのほか、ベン・モンダー(2005年7月5日)やグレゴリー・ハッチンソン(2010年9月5日、他)らを擁するギター付きピアノレス・カルテットでの録音作だが、それを聞いて、ぼくはなんとなくエリック・ドルフィーのフルート表現にある広がりを覚えてしまい(わあっ)……。まあ、イケてる表現者と思ったわけです。
新宿・ピットイン。ハクエイ・キム(ピアノ)、安田幸司(ベース)永山洋輔(ドラム)という東京在住の奏者たちからなるピアノ・トリオを率い、生理的に突っ張った表現を披露。自作曲を中心に、創意あるヴィジョンを物語る一筋縄ではいかない表現を、淡々と広げて行く。しかし、仕掛けと言うか、けっこう癖を持つ設定を、サイド・マンたちは違和感なくこなしていて偉い。ハクエイ・キムも、自分のバンドのとき(2010年11月26日)とは少し異なる散文的なソロを取ったりもする。ジャズだなあ。
クールという言葉も用いたくなるそのカルテット演奏は、ぼくにとってはとても気持ちいいが、聞き手によっては難解と感じるものかもしれない。デモ、私ハコレデ行ク……そうした、澄んだ心持ちとともに、彼女は毅然として自分で良しと思えるジャズをやっている。訥々としたMCを聞くと照れ屋なのかなとも思え、その落差がおもしろい。
<今日のセシル・マクビー>
地下鉄副都心線に乗ったら、中学生ぐらいの二人組がいて、うち一人がセシルマクビーのバッグをさげている。現在の同ブランドの主購買層? 本来、セシル・マクビーとは進歩派ジャズに関わってきているウッド・ベース奏者の名前だ。ウェイン・ショーター(2004年2月9日、他)、チャールズ・ロイド(2005年5月16日、2008年4月6日)、ウディ・ショウ他、確かな視点を持つ達人たちの表現をがっつり助けるとともに、インディア・ナヴィゲイションやエンヤ他からリーダー作を出している。ま、前向きなジャズが好きな人なら、頭を30度前傾したくなる秀でた奏者でありますね。そんな当人、あるとき自分の名前が日本でブランド名に使われていてビックリ、差し止めを日本の裁判所に訴えた。だけど、ジャズなんてマイナーことやっているくせに何大物ぶったこと言ってるのという感じで、日本の裁判所はそれを棄却したはず。くぅっ。でも、外国で<サトーエイスケ>というブランドが展開されていたら……、驚くよなあ。
新宿・ピットイン。ハクエイ・キム(ピアノ)、安田幸司(ベース)永山洋輔(ドラム)という東京在住の奏者たちからなるピアノ・トリオを率い、生理的に突っ張った表現を披露。自作曲を中心に、創意あるヴィジョンを物語る一筋縄ではいかない表現を、淡々と広げて行く。しかし、仕掛けと言うか、けっこう癖を持つ設定を、サイド・マンたちは違和感なくこなしていて偉い。ハクエイ・キムも、自分のバンドのとき(2010年11月26日)とは少し異なる散文的なソロを取ったりもする。ジャズだなあ。
クールという言葉も用いたくなるそのカルテット演奏は、ぼくにとってはとても気持ちいいが、聞き手によっては難解と感じるものかもしれない。デモ、私ハコレデ行ク……そうした、澄んだ心持ちとともに、彼女は毅然として自分で良しと思えるジャズをやっている。訥々としたMCを聞くと照れ屋なのかなとも思え、その落差がおもしろい。
<今日のセシル・マクビー>
地下鉄副都心線に乗ったら、中学生ぐらいの二人組がいて、うち一人がセシルマクビーのバッグをさげている。現在の同ブランドの主購買層? 本来、セシル・マクビーとは進歩派ジャズに関わってきているウッド・ベース奏者の名前だ。ウェイン・ショーター(2004年2月9日、他)、チャールズ・ロイド(2005年5月16日、2008年4月6日)、ウディ・ショウ他、確かな視点を持つ達人たちの表現をがっつり助けるとともに、インディア・ナヴィゲイションやエンヤ他からリーダー作を出している。ま、前向きなジャズが好きな人なら、頭を30度前傾したくなる秀でた奏者でありますね。そんな当人、あるとき自分の名前が日本でブランド名に使われていてビックリ、差し止めを日本の裁判所に訴えた。だけど、ジャズなんてマイナーことやっているくせに何大物ぶったこと言ってるのという感じで、日本の裁判所はそれを棄却したはず。くぅっ。でも、外国で<サトーエイスケ>というブランドが展開されていたら……、驚くよなあ。