映画「MILES AHEAD マイルス・デイヴィス 空白の5年間」。バーケイズ
2016年12月31日 音楽 マイルス・デイヴィスを扱った実写映画(2015年、米国映画)を見る。日比谷・TOHOシネマズシャンテ。2004年映画「ホテル・ルワンダ」の主演で名をあげたドン・チードルがデイヴィス役を担うだけでなく、監督も務める。
こんな映画だったのかいっ。全然、想像していたものと違っていた。チードルが着目したのは、デイヴィスがライヴからもアルバム作りからも離れていた1975年から5年間の時期。チードルはそのあまり公になっていない隠匿期に着目し、事実と虚構がないまぜになった変てこなストーリーをこさえている。また、主舞台となる1970年代後期と1950年代の過去を何度も交錯させる。その昔の映像部で取り上げられるのは、『サムバデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム』(1961年)や『ESP』(1965年)のジャケットにも写し出されている奥さんだったフランシス・テイラーとのいろんな場面、さらには有名な1959年の白人警官によるバードランド・クラブ前での殴打不当逮捕事件、ギル・エヴァンスとの『ポーギー&ペス』(1958年)のレコーディングの場など……。
現在と過去の場面、さらには真実と嘘が交錯しまくるため、それなりにデイヴィスの歩みや逸話を知っていないと、けっこう分かりづらい映画になっているか。また、生真面目なデイヴィス・エンスージアストであるなら怒ってしまうかもしれない。だって、一言で言うならこの妄想ストーリーが描くのは、デイヴィスがいかに女と薬に汚く、フランシス・テイラーへの思いを断ち切れない女々しい男であったかということなのだから。いや、チードルさん、デイヴィスのファンではあったのだろうけど、何を描きたかったのか。5年間をネタにする自分の発想の飛躍を問いたかったのか? そうすることで、マイルスを自分だけの存在にしたかったのか? しかし、当初は自主制作的に始まったらしいこの映画を、デイヴィスのカタログを主に持つソニー、その映画部門がよくぞ配給することに決めたよなと、変なところにも感心してしまう。
ミュージシャンを素材とする実写映画って最初は似ていなくても役者がうまく対象の癖をモノにしているためか途中からはなかなか似ているなあと感心するものだが、この映画の場合は最後までチードルの演じるデイヴィスがそれほどデイヴィスに見えなかった。チードルってフェラ・クティの役をやったら似ているかもと思わせる顔つきなんだが、眼光の鋭さとかお相撲さん声の喋り(やはり、マイルスのそれには途方もない虚無感というか、ブラックホールがあった)とか、違うなあと思ってしまう。そういう意味において、この映画はデイヴィスの個性の立ち方を再確認させるとは間違いなく言えるはず。でもって、ディヴィスは相当なハンサム君であった事実を、この映画は伝えていない。ボブ・ディランもそうだが(両者ともCBSコロムビアの最たるアーティストですね)、彼らは音楽的才能を持つとともにルックスが良かった! やはり、それは商業音楽の成功には基本不可欠なことなのだと思う。
空白の時期、彼は徐々にプライヴェイトなリハーサルを始めもしていて、その事実は映画の虚構の最たるプロットとなるセッション録音テープの盗難に結びつくわけだ。だったら、菊地雅章(1999年11月3日(2002年9月22日、2003年6月10日、2004年11月3日、2012年6月24日、2012年6月25日、2012年10月26日、2015年7月8日、2016年6月11日)やT.M.スティーヴンス(2001年10月31日、2011年8月12日、2012年5月31日)らも参加していたその模様も実写化して欲しかった。いや、もっと書いてしまえば、映画でこのストーリーを展開するなら隠匿期のセッション・テープを発掘しなければならなかった。それは、いまだ一切表に出ていない。もし、それが叶ったなら、この映画の持つ話題性と評価は大幅に変わったはずだ。
劇中には、1950年代から70年代上半期にかけての、マイルスの音楽が使われるとともに、ロバート・グラスパー(2007年10月3日、2009年4月13日、2009年12月19日2010年12月16日、2012年6月12日、2013年1月25日、2014年8月20日、2015年6月8日、2016年12月20日)が関与したトラックもいろいろ用いられる。最後のシーンは、スペシャル編成によるライヴ映像が登場。キーボードはロバート・グラスパーとハービー・ハンコック(2000年3月14日、2001年12月27日、2003年8月23日、2005年8月21日、2012年3月3日、2014年9月7日、2015年9月6日、2016年9月3日)、リードはウェイン・ショーター(2001年8月3~5日、2002年8月25日、2004年2月9日、2014年9月7日、2015年9月6日)、ギターはゲイリー・クラーク・ジュニア(2013年3月18日)、電気ベースはエスペランサ・スポルディング(2008年9月5日、2008年12月1日、2010年9月4日、2011年2月17日、2012年3月7日、2012年9月9日、2015年9月5日、2016年5月31日)、ドラムはアントニオ・サンチェス(2011年7月20日、2013年5月21日、2015年4月16日)という面々。そこにチードルが演じるデイヴィスがいるわけだが、トランペット音はキーヨン・ハロルド(2014年1月10日、2016年1月25日)が担った。
▶過去の、菊地雅章
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20041103
http://43142.diarynote.jp/201207031322126509/
http://43142.diarynote.jp/201207031323242844/
http://43142.diarynote.jp/201210271744294415/
http://43142.diarynote.jp/201507091044561526/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160611
▶︎過去の、T.M.スティーヴンス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-10.htm
http://43142.diarynote.jp/201108131129381378/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120531
▶過去の、ロバート・グラスパー
http://43142.diarynote.jp/200710121727100000/
http://43142.diarynote.jp/200904150840164356/
http://43142.diarynote.jp/201001051625155901/
http://43142.diarynote.jp/201012171104366095/
http://43142.diarynote.jp/201206141342549869/
http://43142.diarynote.jp/201301270742196778/
http://43142.diarynote.jp/201408210931581467/
http://43142.diarynote.jp/201506070919133558/
http://43142.diarynote.jp/201506091124003170/
http://43142.diarynote.jp/201612211059578863/
▶過去の、ハービー・ハンコック
http://43142.diarynote.jp/200405101355540000/
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160903
▶過去の、ウェイン・ショーター
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm
http://43142.diarynote.jp/200402091738240000/
http://43142.diarynote.jp/201404161959228005/
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
▶過去の、ゲイリー・クラーク・ジュニア
http://43142.diarynote.jp/201303211607259460/
▶過去の、エスペランサ・スポルディング
http://43142.diarynote.jp/200809071430380000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20081201
http://43142.diarynote.jp/?day=20100904
http://43142.diarynote.jp/201102190814495504/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120307
http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
http://43142.diarynote.jp/201606101027587993/
▶過去の、アントニオ・サンチェス
http://43142.diarynote.jp/201107230819362417/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
http://43142.diarynote.jp/201504180959027600/
▶過去の、キーヨン・ハロルド
http://43142.diarynote.jp/201401161534392423/
http://43142.diarynote.jp/201601260728484520/
その後、旧スタックス発のファンク・バンド、バーケイズ(2006年10月18日、2008年7月29日)のショウを見る。サポートを務めていたオーティス・レディングのツアー中の飛行機事故の際、事故った飛行機に乗っていなかったベーシストのジェイムズ・アレキサンダーや1973〜4年ごろから所属するシンガーのラリー・ドットソンやキーボード奏者のウィンストン・スチュワートを含む編成で実演に臨む。他の構成員は二人のバックグラウンド・ヴォーカル、ギター(メンフィス周辺の録音に色々参加しているアンジェロ・アール)、ドラマーがつく。コーラス担当の1/2アーチー・ラヴは元ソウル・ヴルドレンの名シンガーの故J.ブラックフット(2001年3月18日)と仲良しだった人物。とかなんとか、メンフィスR&B界のかけらのようなものを運ぶ公演と指摘できなくもない? 六本木・ビルボードライブ、ファースト・ショウ。
開演時刻2分前に面々は登場するが、その際の満場のお客の反応は薄い。だが、演奏が始まって間もなく下部フロアは総立ち。パフォーマンスの力あり、だ。実のところ、ドットソンの歌はそれほどディープではなく、二人のバックグラウンド・ヴォーカリストたちも薄口。だが、猛烈に叩くドラマーの演奏を下敷きにする演奏はなんともファンクで、聞く者を鼓舞する。イエイ。往々にしてバンドでちゃんと演奏する担い手でも時にプリセット音を併用しているのかと思わせる部分があったりもするのだが、彼らの場合は100%人力による表現だと徹底徹尾思わせる。アレキサンダーは一切イフェクターをつなぐことなく、シールドをアンプにつなぐ。
ときにやったスロウもよし。オーディエンスへの働きかけもよし。メンバーの出で立ちもかなりよし。熟達した名人芸を、ぼくは堪能。アレキサンダーは赤基調で、他の面々は白基調の服を着ていた。それぞれに、デザインやアクセントとなる模様が少し異なっている。それ、確かな現役感も醸し出すものでもあったな。そういえば、皆んな同じ格好ではなく、統一性を持たせつつ少しづつ変化を出す衣装でステージに立つのは、この手のグループのステイタスなんだと聞いたことがある。我々はちゃんと手の込んだオーダーメイドのコスチュームを発注できる金回りのいいグループなんですよということを誇示するのに、それはつながるのだそう。
そんな彼らは、少し前に“ザ・マスターズ・オブ・ファンク”ツアーというのをやっているはず。それには、他にキャミオ(2010年9月17日)、ワン・ウェイ、ザ・ダズ・バンド(2006年7月24日、2007年11月9日、2013年5月16日)、ザ・メアリー・ジェーン・ガールズ、ミッドナイト・スター(2009年1月31日)が参加している。
▶︎過去の、バーケイズ
http://43142.diarynote.jp/200610211631360000/
http://43142.diarynote.jp/200807311115150000/
▶︎過去の、J.ブラックフット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-3.htm
▶︎過去の、キャミオ
http://43142.diarynote.jp/201009231551043308/
▶︎過去の、ザ・ダズ・バンド
http://43142.diarynote.jp/200607281033420000/
http://43142.diarynote.jp/200711101237270000/
http://43142.diarynote.jp/201305260917114078/
▶︎過去の、ミッドナイト・スター
http://43142.diarynote.jp/200902030206339619/
<今日は、珍しい>
映画館はすいていた。それ、大晦日だからなのか、映画の評判がいまいちなのかは判断がつかない。もともと映画をそれほど見る人ではないんだけど、ぼくが大晦日に映画館に行くのは初めてではないか? なんか大昔、ストーンズ(2003年3月15日)の映画「レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー」(1983年)をオールナイト上映にて見たことがあって、一瞬それは年末年始の時期ではないかと思ったが、違っているかな。そのとき行った渋谷の映画館は今のビック・カメラがある場所にあり、夜中に車で行き明治通りに止めたのは覚えている。まだ、駐禁取り締まりは過剰にキビしくなかった。あのとき乗っていたのは古いスカイラインだったか、シヴィックであったか。そういえば、ストーンズは今年行った南米ツアー(チリ、アルゼンチン、ウルグアイ、ブラジル、ペルー、コロンビア、メキシコ、キューバ)を行っていて、その模様は『The Rolling Stones Olé Olé Olé! : A Trip Across Latin America』という映画に、ポール・ダグテールの手によってまとめられている。そのダグデールはストーンズの2013年ハイド・パーク公演のドキュメンタリーを撮った人物。また、今南米ツアーのハバナ公演に特化した『Havana Moon – The Rolling Stones Live in Cuba』というのもあって、それも彼が作っていると報じられている。それらの、日本公開はいつになるのだろう。ミック・ジャガーが初ソロ・アルバム『シーズ・ザ・ボス』(コロムビア、1984年)を作った際に、同作収録曲をフィーチャーするために作った映画「ラニング・アウト・オブ・ザ・ラック」(監督は、ジュリアン・テンプル。ジャガーは脚本にも関与)はブラジルを舞台にしたものだったが、その頃からミック“クール”ジャガーには南米興味があったということか。
また、少なくても1999年から<ライヴ三昧>を書くようになって以降、大晦日にライヴを見るのは初めてだろう。もしかして、2016年は例年以上にライヴに行ったかもしれない。ライヴ後に飲み屋に流れると、今日は何と何のライヴだったのと聞かれたりとか、ぼくがライヴをハシゴするのが当然と思っている人もいるしなー。ま、元気でけっこうけっこう。
▶︎過去の、ザ・ローリング・ストーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm
追記:スペースシャワーから出ている隔月刊誌”BLUES & SOUL RECORDS”の最新刊No.133(表紙はストーンズ)の雑誌付録CDは、彼らの新作『ブルー&ロンサム』収録曲のオリジナルを12曲収録。その原盤は、チェス、デルマーク、ヴィージェイ、他。ぼくの、ザ・たこさん のインタヴューも読めます。
こんな映画だったのかいっ。全然、想像していたものと違っていた。チードルが着目したのは、デイヴィスがライヴからもアルバム作りからも離れていた1975年から5年間の時期。チードルはそのあまり公になっていない隠匿期に着目し、事実と虚構がないまぜになった変てこなストーリーをこさえている。また、主舞台となる1970年代後期と1950年代の過去を何度も交錯させる。その昔の映像部で取り上げられるのは、『サムバデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム』(1961年)や『ESP』(1965年)のジャケットにも写し出されている奥さんだったフランシス・テイラーとのいろんな場面、さらには有名な1959年の白人警官によるバードランド・クラブ前での殴打不当逮捕事件、ギル・エヴァンスとの『ポーギー&ペス』(1958年)のレコーディングの場など……。
現在と過去の場面、さらには真実と嘘が交錯しまくるため、それなりにデイヴィスの歩みや逸話を知っていないと、けっこう分かりづらい映画になっているか。また、生真面目なデイヴィス・エンスージアストであるなら怒ってしまうかもしれない。だって、一言で言うならこの妄想ストーリーが描くのは、デイヴィスがいかに女と薬に汚く、フランシス・テイラーへの思いを断ち切れない女々しい男であったかということなのだから。いや、チードルさん、デイヴィスのファンではあったのだろうけど、何を描きたかったのか。5年間をネタにする自分の発想の飛躍を問いたかったのか? そうすることで、マイルスを自分だけの存在にしたかったのか? しかし、当初は自主制作的に始まったらしいこの映画を、デイヴィスのカタログを主に持つソニー、その映画部門がよくぞ配給することに決めたよなと、変なところにも感心してしまう。
ミュージシャンを素材とする実写映画って最初は似ていなくても役者がうまく対象の癖をモノにしているためか途中からはなかなか似ているなあと感心するものだが、この映画の場合は最後までチードルの演じるデイヴィスがそれほどデイヴィスに見えなかった。チードルってフェラ・クティの役をやったら似ているかもと思わせる顔つきなんだが、眼光の鋭さとかお相撲さん声の喋り(やはり、マイルスのそれには途方もない虚無感というか、ブラックホールがあった)とか、違うなあと思ってしまう。そういう意味において、この映画はデイヴィスの個性の立ち方を再確認させるとは間違いなく言えるはず。でもって、ディヴィスは相当なハンサム君であった事実を、この映画は伝えていない。ボブ・ディランもそうだが(両者ともCBSコロムビアの最たるアーティストですね)、彼らは音楽的才能を持つとともにルックスが良かった! やはり、それは商業音楽の成功には基本不可欠なことなのだと思う。
空白の時期、彼は徐々にプライヴェイトなリハーサルを始めもしていて、その事実は映画の虚構の最たるプロットとなるセッション録音テープの盗難に結びつくわけだ。だったら、菊地雅章(1999年11月3日(2002年9月22日、2003年6月10日、2004年11月3日、2012年6月24日、2012年6月25日、2012年10月26日、2015年7月8日、2016年6月11日)やT.M.スティーヴンス(2001年10月31日、2011年8月12日、2012年5月31日)らも参加していたその模様も実写化して欲しかった。いや、もっと書いてしまえば、映画でこのストーリーを展開するなら隠匿期のセッション・テープを発掘しなければならなかった。それは、いまだ一切表に出ていない。もし、それが叶ったなら、この映画の持つ話題性と評価は大幅に変わったはずだ。
劇中には、1950年代から70年代上半期にかけての、マイルスの音楽が使われるとともに、ロバート・グラスパー(2007年10月3日、2009年4月13日、2009年12月19日2010年12月16日、2012年6月12日、2013年1月25日、2014年8月20日、2015年6月8日、2016年12月20日)が関与したトラックもいろいろ用いられる。最後のシーンは、スペシャル編成によるライヴ映像が登場。キーボードはロバート・グラスパーとハービー・ハンコック(2000年3月14日、2001年12月27日、2003年8月23日、2005年8月21日、2012年3月3日、2014年9月7日、2015年9月6日、2016年9月3日)、リードはウェイン・ショーター(2001年8月3~5日、2002年8月25日、2004年2月9日、2014年9月7日、2015年9月6日)、ギターはゲイリー・クラーク・ジュニア(2013年3月18日)、電気ベースはエスペランサ・スポルディング(2008年9月5日、2008年12月1日、2010年9月4日、2011年2月17日、2012年3月7日、2012年9月9日、2015年9月5日、2016年5月31日)、ドラムはアントニオ・サンチェス(2011年7月20日、2013年5月21日、2015年4月16日)という面々。そこにチードルが演じるデイヴィスがいるわけだが、トランペット音はキーヨン・ハロルド(2014年1月10日、2016年1月25日)が担った。
▶過去の、菊地雅章
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20041103
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▶︎過去の、T.M.スティーヴンス
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▶過去の、ロバート・グラスパー
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▶過去の、ハービー・ハンコック
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▶過去の、ウェイン・ショーター
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▶過去の、ゲイリー・クラーク・ジュニア
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▶過去の、エスペランサ・スポルディング
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▶過去の、アントニオ・サンチェス
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▶過去の、キーヨン・ハロルド
http://43142.diarynote.jp/201401161534392423/
http://43142.diarynote.jp/201601260728484520/
その後、旧スタックス発のファンク・バンド、バーケイズ(2006年10月18日、2008年7月29日)のショウを見る。サポートを務めていたオーティス・レディングのツアー中の飛行機事故の際、事故った飛行機に乗っていなかったベーシストのジェイムズ・アレキサンダーや1973〜4年ごろから所属するシンガーのラリー・ドットソンやキーボード奏者のウィンストン・スチュワートを含む編成で実演に臨む。他の構成員は二人のバックグラウンド・ヴォーカル、ギター(メンフィス周辺の録音に色々参加しているアンジェロ・アール)、ドラマーがつく。コーラス担当の1/2アーチー・ラヴは元ソウル・ヴルドレンの名シンガーの故J.ブラックフット(2001年3月18日)と仲良しだった人物。とかなんとか、メンフィスR&B界のかけらのようなものを運ぶ公演と指摘できなくもない? 六本木・ビルボードライブ、ファースト・ショウ。
開演時刻2分前に面々は登場するが、その際の満場のお客の反応は薄い。だが、演奏が始まって間もなく下部フロアは総立ち。パフォーマンスの力あり、だ。実のところ、ドットソンの歌はそれほどディープではなく、二人のバックグラウンド・ヴォーカリストたちも薄口。だが、猛烈に叩くドラマーの演奏を下敷きにする演奏はなんともファンクで、聞く者を鼓舞する。イエイ。往々にしてバンドでちゃんと演奏する担い手でも時にプリセット音を併用しているのかと思わせる部分があったりもするのだが、彼らの場合は100%人力による表現だと徹底徹尾思わせる。アレキサンダーは一切イフェクターをつなぐことなく、シールドをアンプにつなぐ。
ときにやったスロウもよし。オーディエンスへの働きかけもよし。メンバーの出で立ちもかなりよし。熟達した名人芸を、ぼくは堪能。アレキサンダーは赤基調で、他の面々は白基調の服を着ていた。それぞれに、デザインやアクセントとなる模様が少し異なっている。それ、確かな現役感も醸し出すものでもあったな。そういえば、皆んな同じ格好ではなく、統一性を持たせつつ少しづつ変化を出す衣装でステージに立つのは、この手のグループのステイタスなんだと聞いたことがある。我々はちゃんと手の込んだオーダーメイドのコスチュームを発注できる金回りのいいグループなんですよということを誇示するのに、それはつながるのだそう。
そんな彼らは、少し前に“ザ・マスターズ・オブ・ファンク”ツアーというのをやっているはず。それには、他にキャミオ(2010年9月17日)、ワン・ウェイ、ザ・ダズ・バンド(2006年7月24日、2007年11月9日、2013年5月16日)、ザ・メアリー・ジェーン・ガールズ、ミッドナイト・スター(2009年1月31日)が参加している。
▶︎過去の、バーケイズ
http://43142.diarynote.jp/200610211631360000/
http://43142.diarynote.jp/200807311115150000/
▶︎過去の、J.ブラックフット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-3.htm
▶︎過去の、キャミオ
http://43142.diarynote.jp/201009231551043308/
▶︎過去の、ザ・ダズ・バンド
http://43142.diarynote.jp/200607281033420000/
http://43142.diarynote.jp/200711101237270000/
http://43142.diarynote.jp/201305260917114078/
▶︎過去の、ミッドナイト・スター
http://43142.diarynote.jp/200902030206339619/
<今日は、珍しい>
映画館はすいていた。それ、大晦日だからなのか、映画の評判がいまいちなのかは判断がつかない。もともと映画をそれほど見る人ではないんだけど、ぼくが大晦日に映画館に行くのは初めてではないか? なんか大昔、ストーンズ(2003年3月15日)の映画「レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー」(1983年)をオールナイト上映にて見たことがあって、一瞬それは年末年始の時期ではないかと思ったが、違っているかな。そのとき行った渋谷の映画館は今のビック・カメラがある場所にあり、夜中に車で行き明治通りに止めたのは覚えている。まだ、駐禁取り締まりは過剰にキビしくなかった。あのとき乗っていたのは古いスカイラインだったか、シヴィックであったか。そういえば、ストーンズは今年行った南米ツアー(チリ、アルゼンチン、ウルグアイ、ブラジル、ペルー、コロンビア、メキシコ、キューバ)を行っていて、その模様は『The Rolling Stones Olé Olé Olé! : A Trip Across Latin America』という映画に、ポール・ダグテールの手によってまとめられている。そのダグデールはストーンズの2013年ハイド・パーク公演のドキュメンタリーを撮った人物。また、今南米ツアーのハバナ公演に特化した『Havana Moon – The Rolling Stones Live in Cuba』というのもあって、それも彼が作っていると報じられている。それらの、日本公開はいつになるのだろう。ミック・ジャガーが初ソロ・アルバム『シーズ・ザ・ボス』(コロムビア、1984年)を作った際に、同作収録曲をフィーチャーするために作った映画「ラニング・アウト・オブ・ザ・ラック」(監督は、ジュリアン・テンプル。ジャガーは脚本にも関与)はブラジルを舞台にしたものだったが、その頃からミック“クール”ジャガーには南米興味があったということか。
また、少なくても1999年から<ライヴ三昧>を書くようになって以降、大晦日にライヴを見るのは初めてだろう。もしかして、2016年は例年以上にライヴに行ったかもしれない。ライヴ後に飲み屋に流れると、今日は何と何のライヴだったのと聞かれたりとか、ぼくがライヴをハシゴするのが当然と思っている人もいるしなー。ま、元気でけっこうけっこう。
▶︎過去の、ザ・ローリング・ストーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm
追記:スペースシャワーから出ている隔月刊誌”BLUES & SOUL RECORDS”の最新刊No.133(表紙はストーンズ)の雑誌付録CDは、彼らの新作『ブルー&ロンサム』収録曲のオリジナルを12曲収録。その原盤は、チェス、デルマーク、ヴィージェイ、他。ぼくの、ザ・たこさん のインタヴューも読めます。