1979年ポーランド生まれのジャズ・ピアニストを、目黒・ポーランド大使館で見る。ソロで、ゆったりと美意識溢れる、サウンド・スケープのようなものを描く。1時間20分ほどの尺の中で、何曲演奏したろうか。30年前だったら、ニュー・エイジ・ミュージックというカテゴリーに入れられたであろうタイプの音楽とも指摘できよう。だが、当時のその手の担い手と異なるのは、雰囲気に流れたところで表現を作っていた彼らと異なり、ヤスクウケの表現にはまず厳格として秀でたピアノ流儀が存在すること。それ、生で触れると、余計に手に取るように分かる。うまい、かゆいところに手が届くといった感じの指さばき、響きには唸らされた。そんな彼はきっちりと譜面を置いて、演奏していた。空で弾けないはずはない。だが、それは作曲家であるという強いこだわりから発する所作であるように思わされた。

<ここのところの、話題>
 夜の社交の場で話題に出るのが、車あぶねーということ。高齢者の操作ミスやタクシーのあっと驚く事故が相次いでいて、要はのうのうと歩道を歩いていても危ないゾ、と。特にオレなんか、ほんと無防備にポカーンと歩いているもの。知っている人と会っても気づかず、ほんと知らんふりだもんなー。