長寿のコンテンポラリー・ジャズ・コンボ(2009年3月23日)、その2013年新作『Rise in the Road』(マック・アヴェニュー)はオリジナルの電気ベーシストだったジミー・ハスリップ(2004年3月24日、2004年12月17日、2010年7月9日、2010年10月1日)が脱退、代わりにジャコ・パストリアスの息子のフェリックス・パストリアスが新メンバーとして入っていたが、その顔ぶれでの来日公演。リーダーのラッセル・フェランテ(2007年12月16日、2012年6月21日)って、電気ベーシストを起用することにこだわりを持っているのだろうな。ぼくは一度ぐらい縦のベーシストが入ったイエロージャケッツ表現を聞いてみたい。それでも、通常のジャズにはならない表情は出せるはずだし、出せないのなら解散しちゃえばアとも思う。←暴言。丸の内・コットンクラブ、ファースト・ショウ。

 ドラマーも前々作から、1980年代後半から1990年代いっぱいにかけて在籍したウィリアム・ケネディが、それまで叩いていたマーカス・ベイラー(2007年12月16日)に代わりイエロージャケッツ再加入。話はとぶが、ケネディが1980年代に入る前の同バンドのオリジナルのドラマーがリッキー・ローソン。彼はイエロージェケッツ脱退後、西海岸R&Bセッション/ツアーの第一人者となったが、昨年12月に亡くなってしまった。イエロージャケッツの1980年代中期の来日公演(渡辺貞夫の“ブラバス・クラブ”への出演。この晩のファースト・ショウには貞夫さんも見に来ていて、MCで紹介されていた)を見て、ローソンの強いアタック感に共感し、ぼくは一時ローソンのことを“西海岸のトニー・トンプソン(cf.シック、2003年死去)”と呼んでいたことがあった。

 各奏者間の音のバランスが良く、生理的にクリアー。それもまた、彼らが望むところだろう。ピアノのフェランテは、キーボードもサウンドに奥行きを付けるために併用する。テナー・サックスのボブ・ミンツァー(2012年6月21日)は1曲で、ウィンド・シンセ(アカイのEWIではなかったような)も用いた。それ、ある種のクールネスを求める使い方で、ウィンド・シンセ嫌いなぼくも納得。

 長身のパストリアスは6弦のフレットレスを演奏。彼はベラ・フレック(2000年8月12日、2007年10月1日)のザ・フレックトーンズのリード奏者であるジェフ・コフィンのバンドに入っていたが、真面目そうな彼はなかなか堅実な演奏を示す。父親のようにトリッキーな部分は出さずに、黙々弾くという感じ。別に音数が少ないわけではないが、ペラ男くん度数が低いのはマル。それにしても、やはりベーシストである甥のデイヴィッド・パストリアス(2007年12月3日)という人もいるし、パストリアス家系はベーシストが多いのか?

▶過去の、イエロージャケッツ
http://43142.diarynote.jp/200903260425159549/
▶過去の、ハスリップ
http://43142.diarynote.jp/?day=20040324
http://43142.diarynote.jp/200403241554160000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100709
http://43142.diarynote.jp/201010030954188035/
▶過去の、フェランテ
http://43142.diarynote.jp/200712171350530000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120621
▶過去の、ミンツァー
http://43142.diarynote.jp/201207031311348277/
▶過去の、フレック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm
http://43142.diarynote.jp/200710121726160000/
▶過去の、デイヴィッド・パストリアス
http://43142.diarynote.jp/?day=20071203

<今日の、疑問>
 エコなオトコ目指して(苦笑)毎夏ノーエアコンの生活を続けていると、なんか冬に暖房を使うことにも少し躊躇を覚えてしまう。うむ。ま、晴天の場合は日差しにより日中は暖房をまず欲しないし、陽が暮れるとほぼ外出してしまうわけだが。でも、曇天の場合は寒さを感じなくもない。本格的寒波が来たら、そんな悠長なことは言っていられなくなると思うが。