アビア

2015年9月20日 音楽
 一昨年見たベスト1R&Bアクト(昨年見たとしたら、2014年ベスト1R&Bアクトと、ぼくは書くだろう)の公演、ブルーノート東京(セカンド・ショウ)。
 
 歌に専念する本人に加え、ピアノのアンドレ・シェ・ルイス、ギターのデイヴィッド・ローゼンタール、ウッド・ベースの塩田哲嗣、ドラムのクリス・エドルトン、バックグラウンド・ヴォーカルのジェイミー・オーウェンスという面々。ミュージカル・ディレクターは唯一の白人奏者であるデイヴィッド・ローゼンタールが勤め、ブラシ多用のクリス・エドルトンはかなり簡素なドラム・セットを用いる。それ、グルーヴや構築性に頼らないビートを私は用いて黒人音楽としての美学を出すというアビアの意志表出に繋がっている。

 ファルセットをしなやかに用いて出す、もう一つの、価値と個性を持つ洗練R&B表現……。見るのが2度目となるゆえ、清新さや凛とした先鋭性のようなものは前より感じることはなかった。だが、ハっとさせ、浸れる世界を紡いでいるのは間違いないし、本人がどんどん成熟しているからこそ、マイルドに感じさせる部分も出て来たのではないか。それから、ファルセット・ヴォーカルのコントロールの部分に関してはもっと広がりを見せ、高音の使い方にも大きく頷かせる部分があった。とにかく、この我が道を行くR&Bシンガー/クリエイターに幸あれと思わずにはいられない。

▶過去の、アビア
http://43142.diarynote.jp/201304271355555556

<今日の、失礼なヤツ>
 近年外を歩くと、外国人観光客が多いなーと感じる。まあ、ぼくはその光景を見るのはイヤではないのだが。でなきゃ、洋楽にもハマらないよな。皆さん、原発事故とか地震とかカンケーないといった感じ。ちょい謎かもしれないと思ったが、気にする人はわざわざ訪日しないか。この観光客盛況はずっと、例えば東京オリンピック(飲みの席で、ちゃんと開かれるのかという話題になったりするが)までは、続くのか? 今、ホテルの空き室不足がよく言われるが、外国人観光客に部屋を個人貸しするシステムが出て来ているとも伝えられる。昼下がり、知人から空いている都内マンションを外国人観光客に部屋を貸す登録をしようかと思うのだが、どう思うと問われる。それについては新聞で特集記事が組まれていたりもし、わりと親身に答えたら、意外だと言われた。レコード室としてオレに安く貸せと言われると思ったそう。ああ、ほんの少し、頭のなかでは考えたよ。だったら、聞いてくるなっ。