キューバ出身在LAピアンストのアルフレッド・ロドリゲス(2011年11月25日、2013年8月1日、2014年4月16日)のグループ公演に、カメルーン出身在NYベーシスト/シンガーのリチャード・ボナ(2000年12月6日、2002年1月9日、2002年9月19日、2002年12月14日、2004年12月15日、2006年2月16日、2008年10月19日、2010年2月5日、2010年6月6日、2011年1月25日、2012年5月14日、2012年12月15日、2013年12月2日、2015年1月9日、2015年1月11日、2016年7月31日)が加わるという出し物。その一見不思議な組み合わせは、ロドリゲスの新作『Tocororo』(MackAvenue、2016年)にボナが参加、3曲で歌っているからだ。

 スペイン他でレコーディングされている同作にはさらに、イベイー(2016年3月1日)、イブラヒム・マーロフ(2012年9月8日、2013年10月9日)、インド出身の技あり女性シンガーのガナヴィア・ドライスワミー、フラメンコ・ジャズのアントニオ・リザーナらが曲により参加した末広がりアルバムで、キューバの伝統曲やピアソラ曲なども取り上げ、ヴォーカルもいろいろと介する内容は、ジャズをもとに置く、私の考えるワールド・ビートという感じのものナリ。その1作目はマジなジャズ・ピアノ盤であったわけで、その広がりの様には驚かずにはいられない。

 冒頭の40分は、ブラジル出身ベーシストのムニール・ホッスンとキューバ出身ドラマーのマイケル・オリヴェラとのトリオ演奏。ホッスンのほうは『Tocororo』には入っていないが、ロベルト・フォンセカ(2003年10月14日、2010年1月26日、2013年1月12日、2014年3月19日)の『yo』に入っている奏者。このリズム・セクションは格好がわりとおしゃれ。オリヴァラは手で叩いたときがあって、その際のヘッドのミュートのかけ方から左利きであると思われた。

 『Tocororo』を下敷きするノリでショウは進められる。ロドリゲスは機械(キーボード・ヴォコーダー)を通した歌もけっこう聞かせる。聖と俗を巧みに行き来しながら、私の音楽楽園を描いていくという感じだな。

 そして、後半の30分とアンコールには歌とベースのボナが加わる。その際、ホッスンはギターを演奏。しかし、こうして途中から入ると、ボナの美点がよく分かる。もう、彼がステージに立ったとたん、ロドリゲスたちもより笑顔で浮き浮きし出すのが分かるもの。『Tocororo』収録のボナ歌唱曲やボナ曲を和気あいあいと披露。この際、ホッスンはギターを弾く。また、アンコールではボナがギターを弾きながら歌った。

▶過去の、アルフレッド・ロドリゲス
http://43142.diarynote.jp/201111281001329390/
http://43142.diarynote.jp/201308091149599475/
http://43142.diarynote.jp/201404191143506158/
▶過去の、リチャード・ボナ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm
http://43142.diarynote.jp/200412212102130000/
http://43142.diarynote.jp/200602171950040000/
http://43142.diarynote.jp/200810211839169096/
http://43142.diarynote.jp/201002072246423695/
http://43142.diarynote.jp/201006071818281946/
http://43142.diarynote.jp/201102081256565179/
http://43142.diarynote.jp/201205221056242128/
http://43142.diarynote.jp/201212171647134119/
http://43142.diarynote.jp/201312171132096072/
http://43142.diarynote.jp/201501131019359012/
http://43142.diarynote.jp/201501131648401181/
http://43142.diarynote.jp/201608020805158759/
▶︎過去の、イベイー
http://43142.diarynote.jp/201603111217517934/
▶︎過去の、イブラヒム・マーロフ
http://43142.diarynote.jp/?day=20120908
http://43142.diarynote.jp/201310101254434151/
▶過去の、ロベルト・フォンセカ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htm
http://43142.diarynote.jp/201001291746252351/
http://43142.diarynote.jp/201301161544336447/
http://43142.diarynote.jp/201403240917556171/
http://43142.diarynote.jp/201509291629428595/ (最後のほう、ロベルト・フォンセカへのインタヴュー)
http://43142.diarynote.jp/201510070854114699/

<今日の、真人間>
 たまに付き合いを持つ出版社から、今頃になって、支払い調書(この1年にいくら振り込みましたよという証明の紙切れ、ですね)が届いた。ぼくのような立場の者は、各社から送られてくるそれらを領収書の束などとともに、税務署に申告するわけですね。しかし、今ごろ送られてきてもなあ。普通の会社は1月下旬から2月上旬にかけて、支払い調書を送ってくる。オレ、とっくに毎年頼んでいる会計事務所に支払い調書と領収書の束を乱暴に送り(2月20日より前だっはず)、そこからは申告済み書類がすでに返送されてきている。3月に入ってから送ってくる怠慢企業が毎年ないわけじゃないけど、こんなに遅く送ってこられたのは初めてではないか。おいおいナメとんのかい? 途方もなく呆れ、なんかどうしようもないバカ企業に思えてきて、気の毒にもなる。普段ちゃらちゃらしている分、仕事は真面目にプロに徹しようとも、なぜかしかと思いましたとサ。