フィリップ・グラスとのアレン・ギンズバーグへのオマージュ公演のため来日したシンガー・ソングライター(2001年7月28日、2003年7月16日、2009年7月24日)の単独公演を見る。六本木・ビルボードライブ東京、ファースト・ショウ。
あたまの25分ほどは、まず、チベット出身の朗々シンガーのテンジン・チョーギャル(ダムニャンという民俗弦楽器も弾く)とパティ娘のピアノとリーディングのジェシー・パリス・スミス(40 歳ぐらい?)が出てくる。ニュー・エイジ・ミュージック風、一部曲調は琉球音階ぽい。過去に日本公演もしているチョーギャル主導と取っていいのか。スピリチュアルでもあるそれに触れると、やはりチベット問題のことが頭をかすめるか。それ、25分ぐらい。
5、6分の休憩を入れて、母スミスと朋友ギタリストのレニー・ケイが出てくる。わあ、細くて長身のレニー・ケイ、格好いいじゃないか! そこにスミス娘もピアノで入り、3人にてパフォーマンス。
個人的な好みとして、ドラムの入らないアコースティック傾向の実演は得意ではないのだが、この日は別。だからこそ、スミスの歌や姿勢のすばらしさが存分に前に出て(スミスはけっこうギターを持たずに歌うときもあり)伝わりやすかったというのはあるのではないか。また、インティメイトな空間でショウを享受したためかもしれないが、彼女のいい人ぶりが印象に残った。すげえ親日家そうでもあるなあ。
曲は41年前に出たデビュー作から2012年近作まで、キャリアを肯定するかのように悠々と横切り披露する。モハメド・アリ、エイミー・ワインハウス、夫だったフレッド・スミス、プリンスなど、故人のことに触れて曲をやる場合も多かった。過去も甘受したうえで、前を見つめて自立するという風情はびっくりするぐらい出ていた。そんな彼女は他人曲も鷹揚に披露する御仁であるが、プリンスの誕生日だったこの日は彼の「ホエン・ダヴズ・クライ」を情濃くカヴァー。また、ギンズバーグの著名詩「フットノーツ・トゥ・ハウル」を空で語ったりもした。かっきー。
凛とした個体と、まっとうすぎるメッセージが山ほど。ひねたぼくも共感しまくり。ぼくには、朽ちぬロック的価値観/態度の勝利宣言のように思えてしまった。こち
らはアンコール2曲をいれて、75分ほどであったか。
▶過去のパティ・スミス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-7.htm フジ・ロック 28日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm フジ・ロック 26日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20090724 フジ・ロック
<今日の、気づいたこと>
↑ファースト・ショウは、14時からのマチネー(セカンドは20時開演)。昼間のミッドタウンって、けっこうベビーカーを引くご夫人がいるのだな。おまけにメルセデスの建物(こういうなくてもいいものの建設/運営費も車両価格に上乗せされているんだろうなあと、前を通るといつも思う)の近くに郵便局があるとは知らなかった。普段横を通るときには日が暮れて閉まっているものな。同じ場所でも時間によって異なる顔を持つ(←大げさ)、ということを認知しました。
あたまの25分ほどは、まず、チベット出身の朗々シンガーのテンジン・チョーギャル(ダムニャンという民俗弦楽器も弾く)とパティ娘のピアノとリーディングのジェシー・パリス・スミス(40 歳ぐらい?)が出てくる。ニュー・エイジ・ミュージック風、一部曲調は琉球音階ぽい。過去に日本公演もしているチョーギャル主導と取っていいのか。スピリチュアルでもあるそれに触れると、やはりチベット問題のことが頭をかすめるか。それ、25分ぐらい。
5、6分の休憩を入れて、母スミスと朋友ギタリストのレニー・ケイが出てくる。わあ、細くて長身のレニー・ケイ、格好いいじゃないか! そこにスミス娘もピアノで入り、3人にてパフォーマンス。
個人的な好みとして、ドラムの入らないアコースティック傾向の実演は得意ではないのだが、この日は別。だからこそ、スミスの歌や姿勢のすばらしさが存分に前に出て(スミスはけっこうギターを持たずに歌うときもあり)伝わりやすかったというのはあるのではないか。また、インティメイトな空間でショウを享受したためかもしれないが、彼女のいい人ぶりが印象に残った。すげえ親日家そうでもあるなあ。
曲は41年前に出たデビュー作から2012年近作まで、キャリアを肯定するかのように悠々と横切り披露する。モハメド・アリ、エイミー・ワインハウス、夫だったフレッド・スミス、プリンスなど、故人のことに触れて曲をやる場合も多かった。過去も甘受したうえで、前を見つめて自立するという風情はびっくりするぐらい出ていた。そんな彼女は他人曲も鷹揚に披露する御仁であるが、プリンスの誕生日だったこの日は彼の「ホエン・ダヴズ・クライ」を情濃くカヴァー。また、ギンズバーグの著名詩「フットノーツ・トゥ・ハウル」を空で語ったりもした。かっきー。
凛とした個体と、まっとうすぎるメッセージが山ほど。ひねたぼくも共感しまくり。ぼくには、朽ちぬロック的価値観/態度の勝利宣言のように思えてしまった。こち
らはアンコール2曲をいれて、75分ほどであったか。
▶過去のパティ・スミス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-7.htm フジ・ロック 28日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm フジ・ロック 26日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20090724 フジ・ロック
<今日の、気づいたこと>
↑ファースト・ショウは、14時からのマチネー(セカンドは20時開演)。昼間のミッドタウンって、けっこうベビーカーを引くご夫人がいるのだな。おまけにメルセデスの建物(こういうなくてもいいものの建設/運営費も車両価格に上乗せされているんだろうなあと、前を通るといつも思う)の近くに郵便局があるとは知らなかった。普段横を通るときには日が暮れて閉まっているものな。同じ場所でも時間によって異なる顔を持つ(←大げさ)、ということを認知しました。