2年強ぶりにやってきた、プリンス・バンド出身のべーシスト/シンガー(2014年2月12日)のライヴは南青山・ブルーノート東京にて。セカンド・ショウ。歌とベースの当人に加え、男女のギタリスト、キーボーディスト、ドラマー、打楽器奏者がつく。今回は、ドラマーがプリンスの2000年代上半期表現をきっちり支えたジョン・ブラックウェル(2008年7月29日)であるのも売りになっている。

 ショウに接し感じたのは、あららリヴ・ウォーフィールド(2015年3月28日)〜やはりプリンス・バンド出身で、あっと驚くロッッキッシュな来日パフォーマンスを見せた〜っぽくなっている……。アイク&ティナ・ターナーのヴァージョンでも知られるクリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルの「プラウド・メアリー」を、彼女たちは剛毅に聞かせたりもした。ラリー・ブラハム/グラハム・セントラル・ステイション(2009年9月29日、2010年9月9日、2012年11月24日、2014年5月4日、2014年5月5日、2015年11月11日)の「ブギー・ウィッチャ・ベイビー」の印象的なリフを下敷きにした曲もやった。

 ステージ中央にせり出しが作られていて、ウェストはそれを効果的に用いる。また、ベース演奏を女性ギタリストに任せて、彼女は歌だけに専念する曲もいくつかあった。また、キーボーディストがベース音を担当した曲もあり。各曲はけっこう臨機応変に伸ばされる。3回ほど彼女は、場内を回ったかな。

 あの時期のプリンス表現への貢献度はかなり高いと思えるジョン・ブラックウェルの演奏は思ったほどは凄くなかった。ワシントン・ゴー・ゴー的なアクセントを入れる場合もあったパーカッション奏者との噛み合いももう一つと、ぼくは感じた。が、ドラムを叩く知人が言うには、普通両手でやるフィル・インを片手でやっていたりもし、あららって感じだったらしい。ブラックウェルは終盤前に出てきて、和やかにプリンス話もする。それ、10分近かった?

 総じてヤンキー臭も漂い、それも魅力の、見せることにも留意したファンク・ロック・ショウ。ウェストと男性ギタリストは一時のプリンスを思い出させるコスチュームを着ていて、それってやっぱりいいなとも思うとともに、御大はもういんだなと寂しくなる。あ、プリンスの「キッス」もやりました。

▶過去の、ニック・ウェスト
http://43142.diarynote.jp/201402140843255048/
▶過去の、プリンス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm 2002年11月19日
▶︎過去の、ジョン・ブラックウェル
http://43142.diarynote.jp/200807311115150000/
▶︎過去の、リヴ・ウォーフィールド
http://43142.diarynote.jp/201503301741586544/
▶過去の、ラリー・グラハム
http://43142.diarynote.jp/200910021138591223/
http://43142.diarynote.jp/201009171755535759/
http://43142.diarynote.jp/201211261639115632/
http://43142.diarynote.jp/201405071010101908/
http://43142.diarynote.jp/201405071013173150/
http://43142.diarynote.jp/201511120722274234/

<今日の、フラストレーション(山ほど)>
 モデル・チェンジを目前とするマック・ブック・プロを買った(6月20日参照)が、ワープロ・ソフトのこえとりがなんか馬鹿というか、過去の打ち方作法と相いれないものになっていて、とっても原稿を打つのに難儀しておる。そーゆー声、上がっていないのか? 思う通りに打てなくて、かなり時間をロスしている。変換ミスも増えそう。バカヤロー。
追記)なんと、ブラックウェルさん、左半身が不自由になるアクシデントに見舞われていたのだという。片手フィル・インもそれゆえのことだったのか。この後、彼は日本で検査し、頭に腫瘍が二つあることが発覚。治療費のため、奥さんがクラウドファウンディングを始めた。
https://www.gofundme.com/JohnBlackwellJr