渋さ知らズ(2004年9月1日、2006年1月14日、2006年1月21日、2006年8月27日、2006年11月15日、2006年12月1日、2007年1月13日、2007年6月13日、2008年7月6日、2009年7月26日、2009年9月27日、2010年4月22日、2010年9月19日、2013年5月19日、2015年6月15日)の不破大輔(2005年12月22日、2007年6月3日)がプロデュースした、渋さにも現在参画している女性シンガーの玉井夕海(2015年6月15日)のソロ・アルバム『MO_THER SON』(地底レコード)を受けてのミニ・ライヴ 。タワーレコード渋谷店6階での、インストアの実演なり。

 ヴォーカル(一部、アコーディオンを手にしたりも)の玉井を、ギターのファン・テイル、チューバの菱沼尚生、カホンやシンバル(ドラムの代用)山本直樹がサポート。彼らはレコーディング参加者の選抜であり、皆渋さ知らずズの構成員であるらしい。

 玉井は女優や映像作家など様々なことをしているようだが、まず腹を括った自立した個があり。そして、そこから無理なく紡ぎ出される言葉とメロディが、普通のポップ・ミュージックとは異なる、でも分る人には分る人に分る大人のしっとりした味付けとともに、聞く者にもたらされる。そして、そこからは慈しみ、前向きさ、ペーソス、その他の含みといった感情が沸き立って行く。CDを聞いてもこの日のパフォーマンスを聞いても、あまり声量のあるタイプには聞こえないが、それもまた悪くない方向に利するとも書けるか。もっとでかい編成の渋さの実演のときには、平気で楽器群と渡り合っていたように思えたが。威勢のいい渋さとはまた全然違う玉井の音楽所作の襞をいろいろ感じました。

▶過去の、渋さ知らズ
http://43142.diarynote.jp/200409010713470000/
http://43142.diarynote.jp/200601161256540000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/200609031311580000/
http://43142.diarynote.jp/200611190320370000/
http://43142.diarynote.jp/200612060135390000/
http://43142.diarynote.jp/200701141431470000/
http://43142.diarynote.jp/200706162321180000/
http://43142.diarynote.jp/200807081247190000/
http://43142.diarynote.jp/200908180046187200/
http://43142.diarynote.jp/200910071809361076/
http://43142.diarynote.jp/201004231559516550/
http://43142.diarynote.jp/201009231554333481/
http://43142.diarynote.jp/201305260923241736/
http://43142.diarynote.jp/201506161247423392/
▶過去の、渋さ以外の不破大輔
http://43142.diarynote.jp/200512231
http://43142.diarynote.jp/200706061351450000/
▶過去の、玉井夕海
http://43142.diarynote.jp/201506161247423392/

 その後は、丸の内・コットンクラブ(セカンド・ショウ)で、米国西海岸の重鎮ドラマーであるジョー・ポーカロのリーダー・グループを見る。TOTO(2011年9月27日)のポーカロ兄弟のお父さんですね。ヴァイブラフォンのエミル・リチャーズ、ピアノのリッチ・アームス、ベースのナンド・ライオという顔ぶれでの実演。”フィーチャリング・エミル・リチャーズ”という名目立てに公演がなっているように、小柄な彼を中央においてのパフォーマンス。ポーカロは1930年生まれで、85歳。リチャーズは1932年生まれと、これも80歳オーヴァーぢゃ。

 実はリチャーズは一部で、曲者異能ヴァイブ奏者として知られる。彼がインパルス・レーベルに残したアルバム『ジャーニー・トゥ・ブリス』(また、これが一筋縄ではいかなく、おもしろすぎる)は2000年代に入って、日本盤リイッシューされたこともあった。当然、ハリウッド録音関連音楽にも沢山入っていて、稼ぎの総体はポーカロよりも大きいのではないか。

 当然、まずはリチャーズ目当てに会場入りしたが、この晩は普通のジャズ・クインテットのフォーマットに従い、普通のジャズ・ヴァイブラフォン演奏者としての姿を、リチャーズはまっとうする。演奏された曲は、どれもスタンダード。ただしオープナーが「ブルー・モンク」でクローザーが「ストレイト・ノー・チェイサー」と、ともにセロニアス・モンク曲であったのは悪い気がしない。なんか、悠々とマレットを転がすリチャーズの姿に触れ、ヴァイブなんて左右に1本づつマレットを持つ演奏でいいじゃんと思ってしまった。彼も左右に2本づつもって演奏するときもありますが。

 リチャーズより若く見えるかも知れないポーカロは普通にジャズ奏者としての演奏。ただし、普通じゃなかったのは、通常ドラマーは左右の腕を交差させてハイハットとスネアを叩くのだが、彼は交差させずにスネアとハイハットを叩いていたこと。しかも彼、左利きセッティングでした。

▶過去の、トト
http://43142.diarynote.jp/201109300923303323/

<ここのとこの、懸念>
 もともと睡眠に関しては不安定であるのだが、ここのところよりそう。今朝はなんかすぐに目がさめちゃう。飲んだ流れで友人宅泊しており、そのためもあったのか。起きちゃって、パリの事件もあり、その報道を他人ちのテレビでいろいろ見る。うーむ。家にいたら、我が家は地上波が映らないので、それをするのはかなわなかった。