ケルティック・クリスマス。ティト・ジャクソン。ロスキウス
2015年12月5日 音楽 あぁ12月かあと思わせる毎年恒例のケルティティック・クリスマスは例年通り、錦糸町のすみだトリフォニーホールにて。同ホールのバーではギネス缶も500円でサーヴ。少しお得感があるかもしれない。
まず、 “アイリッシュ・ミュージック・ミーツ・ブルーグラス”てな音楽性を持つ、アイルランドの4人組(バンジョー2〜うち一人はマンドリンも〜、フィドル、ギターという編成)のウィ・バンジョー3が登場。みんな愛想よく、いろいろな日本語MCを何も見ずに繰り出す。とても(初)来日を光栄に思うとともに、日本人観客に働きかけたいという思いが伝わる。しかし、ホントに良くあれだけ覚えたなー。特に、一番ユーモラスな風情のフィドル奏者はイントネーションが日本のそれに準ずる。彼以外は、けっこう皆イケメン。で、精気と親しみやすさを兼ね備えたパフォーマンスにつられ、多くの観客はすぐに立ち上がる。いいグループじゃないか。彼らの『ギャザー・ザ・グッド』はラティーナ誌の年間ベスト10 に挙げたのだが、そうして良かったナとも思えた。
切れ目なしに、今はアイルランドの6人組のダーヴィッシュ(2002年12月8日、2004年6月8日、2008年12月13日)がパフォーマンスをする。こちらも、ダンス・ナンバーは鼓舞力抜群で、客はすぐに立つ。かと思えば、紅一点のキャシー・ジョーダンがアカペラで澄んだ歌を聞かせるなど、起伏もあり。彼女、昔インタヴューしたときに、結構ジャズ好きと言っていたことがあったっけか?
休憩を挟んで、しかし、ジョンとネイサンのピラツキ兄弟(2011年12月3日、2012年11月22日)の2人が出てくる。カナダのアイリッシュ・ダンス名人チーム。実はウィ・バンジョー3も2兄弟からなるという。ピラツキ・ブラザースはウィ・バンジー3とダーヴィッシュのパフォーマンスにも少し出てきて、華をそえましたね。2人だけによるこちらは椅子など小道具として使い、見せる。ジョンはフィドルも達者に弾いて客に訴求するわけだが、終始サングラスをしている彼は格好いい〜。往年のピーター・ウルフ(ex.J.ガイルス・バンド。ぼくが敬礼する最たるロック・シンガーであります)みたい。わーい。そして、そのままアイルランドを代表する新伝承派バンドであるアルタン(2000年5月21日、2002年9月1日、2004年12月17日、2005年3月21日、2009年12月6日、2009年12月12日)の実演に移る。堂々、滑らかにして、溌剌。その途中で、取材絡みで見なくてはならない公演が控えているので、会場を後にする。この催し恒例の、出演者全員が一緒にやる大団円も楽しかったんだろうなー。
▶過去の、ダーヴィッシュ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://43142.diarynote.jp/200406201212300000/
http://43142.diarynote.jp/200812281439148118/
▶ピラツキ兄弟。
http://43142.diarynote.jp/201112091411311547/
http://43142.diarynote.jp/201211241109408189/
▶過去の、アルタン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-5.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/200412212105020000/
http://43142.diarynote.jp/200503240456350000/
http://43142.diarynote.jp/200912091113106654/
http://43142.diarynote.jp/201001051620426983/
次は、南青山・ブルーノート東京で、ティト“ザ・ブルース・マン”ジャクソン(2010年7月15日)のショウを見る。ザ・ジャクソンズ(2011年12月13日、2012年12月7日)のツアーもけっこうやっているジャクソン家次男の彼だが、今回日本にはソロの名義でやってきた。
ジャクソンが大好きなブルース曲とジャクソン5/ザ・ジャクソンズ曲が混在する形でショウは持たれる。女性比率の高い観客にそれら両方の曲がウケている様に触れ、なんかとっても不思議な心持ちを覚えた。女性ヴォーカル隊を連れてきたときの公演と異なり、実直さが前面を覆うジャクソンのリード・ヴォーカル比率は高まる。例によって、ソロはブルース・スケールに準ずるものだが、弾き倒さずコンパクトにまとめるあたりも、性格が出ているか。ポップで派手目な曲で高音気味の声でリード・ヴォーカルを取ったラリー・ボールデンは名古屋在住の御仁とか。彼が入ったほうがショウの広がりが出ると思う。
トミー・オーガンというサイド・ギタリストにもブルース曲で一部ソロを取らせたが、それがフラッシィで滅茶上手く、訴求力に富む演奏で驚く。彼、ジャネット・ジャクソンの“リズム・ネイション・ツアー”に参加したことがあるとともに、MJの映画「THIS IS IT」(2009年10月30日)でもオリアンティ(2013年5月13日)とともにギターを弾いている(彼の証言もある)。やはりギタリストは良いギタリストを雇いたくなる? ジョン・スコフィールドは反省するよーに。http://43142.diarynote.jp/201505271549266046/ の項、参照のこと……。
▶過去の、ティト・ジャクソン
http://43142.diarynote.jp/201007161048008489/
▶過去の、ティト・ジャクソン
http://43142.diarynote.jp/201007161048008489/
▶過去の、ザ・ジャクソンズ
http://43142.diarynote.jp/201112201157058751/
http://43142.diarynote.jp/201212111331075592/
▶過去の、映画「THIS IS IT」
http://43142.diarynote.jp/200911010930562162/
▶過去の、オリアンティ
http://43142.diarynote.jp/201305141229507449/
その後は一息おいて、表参道駅すぐそばのArc Tokyoに行く。こんなところに、こんなクラブがあったのか。外国人客の比率高し。夜半に、在英のフランス人DJのロスキウスが出演。彼は自ら、<ワールド・ミニマル・ディスコ>と名乗り、自己パフォーマンス関与度の高いことをやるということだったが、なるほど……。
基本は、リズムのトラックを流し、そこにサンプリング音や鍵盤や笛や鳴り物や詠唱などをのせ、それらはサンプリング反復使用もなされる。実はけっこうワールド・ミュージック度が高いかもと期待したのだが、それはそれほどでもなかった。でもキブンというか、自由に流れて行く感じはあって、その開放性もあってか、快楽/エンターテインメント度数をいい感じで持っていると感じる。けっこう、身体を揺らしながら、楽しんじゃった。
間をおいて、この後に昨日見たフランチェスコ・トリスターノ(2015年12月4日)のソロ・パフォーマンスがあったはずだが、じじいは無理をせず。ピアノはなかったので、電気キーボードを乱暴に弾く実演となったはず。
<翌日の、ティト>
ブルース話を聞くために、翌日ティト・ジャクソンに取材する。そしたら、ホントに大好きで笑っちゃった。円満な人、だったな。彼は昨日レスポールを使用し、取材中も座るソファーの横に置いていたが、実はそれ日本の前に公演をやっていたカナダで買ったものとか。B.B.(2007年2月3日)の「ロック・ミー・ベイビー」の話になったときは、うれしそうにそれを手に取り弾いてくれました。ともあれ、ザ・ジャクソン5やザ・ジャクソンズの話を聞かない、そんなインタヴュー(もちろん、流れでそちらのほうやMJに話が飛ぶことはあったが)はブルース&ソウル・レコーズ(bsr)誌用のもの也。
▶過去の、B.B.キング
http://43142.diarynote.jp/200702112125550000/
まず、 “アイリッシュ・ミュージック・ミーツ・ブルーグラス”てな音楽性を持つ、アイルランドの4人組(バンジョー2〜うち一人はマンドリンも〜、フィドル、ギターという編成)のウィ・バンジョー3が登場。みんな愛想よく、いろいろな日本語MCを何も見ずに繰り出す。とても(初)来日を光栄に思うとともに、日本人観客に働きかけたいという思いが伝わる。しかし、ホントに良くあれだけ覚えたなー。特に、一番ユーモラスな風情のフィドル奏者はイントネーションが日本のそれに準ずる。彼以外は、けっこう皆イケメン。で、精気と親しみやすさを兼ね備えたパフォーマンスにつられ、多くの観客はすぐに立ち上がる。いいグループじゃないか。彼らの『ギャザー・ザ・グッド』はラティーナ誌の年間ベスト10 に挙げたのだが、そうして良かったナとも思えた。
切れ目なしに、今はアイルランドの6人組のダーヴィッシュ(2002年12月8日、2004年6月8日、2008年12月13日)がパフォーマンスをする。こちらも、ダンス・ナンバーは鼓舞力抜群で、客はすぐに立つ。かと思えば、紅一点のキャシー・ジョーダンがアカペラで澄んだ歌を聞かせるなど、起伏もあり。彼女、昔インタヴューしたときに、結構ジャズ好きと言っていたことがあったっけか?
休憩を挟んで、しかし、ジョンとネイサンのピラツキ兄弟(2011年12月3日、2012年11月22日)の2人が出てくる。カナダのアイリッシュ・ダンス名人チーム。実はウィ・バンジョー3も2兄弟からなるという。ピラツキ・ブラザースはウィ・バンジー3とダーヴィッシュのパフォーマンスにも少し出てきて、華をそえましたね。2人だけによるこちらは椅子など小道具として使い、見せる。ジョンはフィドルも達者に弾いて客に訴求するわけだが、終始サングラスをしている彼は格好いい〜。往年のピーター・ウルフ(ex.J.ガイルス・バンド。ぼくが敬礼する最たるロック・シンガーであります)みたい。わーい。そして、そのままアイルランドを代表する新伝承派バンドであるアルタン(2000年5月21日、2002年9月1日、2004年12月17日、2005年3月21日、2009年12月6日、2009年12月12日)の実演に移る。堂々、滑らかにして、溌剌。その途中で、取材絡みで見なくてはならない公演が控えているので、会場を後にする。この催し恒例の、出演者全員が一緒にやる大団円も楽しかったんだろうなー。
▶過去の、ダーヴィッシュ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://43142.diarynote.jp/200406201212300000/
http://43142.diarynote.jp/200812281439148118/
▶ピラツキ兄弟。
http://43142.diarynote.jp/201112091411311547/
http://43142.diarynote.jp/201211241109408189/
▶過去の、アルタン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-5.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/200412212105020000/
http://43142.diarynote.jp/200503240456350000/
http://43142.diarynote.jp/200912091113106654/
http://43142.diarynote.jp/201001051620426983/
次は、南青山・ブルーノート東京で、ティト“ザ・ブルース・マン”ジャクソン(2010年7月15日)のショウを見る。ザ・ジャクソンズ(2011年12月13日、2012年12月7日)のツアーもけっこうやっているジャクソン家次男の彼だが、今回日本にはソロの名義でやってきた。
ジャクソンが大好きなブルース曲とジャクソン5/ザ・ジャクソンズ曲が混在する形でショウは持たれる。女性比率の高い観客にそれら両方の曲がウケている様に触れ、なんかとっても不思議な心持ちを覚えた。女性ヴォーカル隊を連れてきたときの公演と異なり、実直さが前面を覆うジャクソンのリード・ヴォーカル比率は高まる。例によって、ソロはブルース・スケールに準ずるものだが、弾き倒さずコンパクトにまとめるあたりも、性格が出ているか。ポップで派手目な曲で高音気味の声でリード・ヴォーカルを取ったラリー・ボールデンは名古屋在住の御仁とか。彼が入ったほうがショウの広がりが出ると思う。
トミー・オーガンというサイド・ギタリストにもブルース曲で一部ソロを取らせたが、それがフラッシィで滅茶上手く、訴求力に富む演奏で驚く。彼、ジャネット・ジャクソンの“リズム・ネイション・ツアー”に参加したことがあるとともに、MJの映画「THIS IS IT」(2009年10月30日)でもオリアンティ(2013年5月13日)とともにギターを弾いている(彼の証言もある)。やはりギタリストは良いギタリストを雇いたくなる? ジョン・スコフィールドは反省するよーに。http://43142.diarynote.jp/201505271549266046/ の項、参照のこと……。
▶過去の、ティト・ジャクソン
http://43142.diarynote.jp/201007161048008489/
▶過去の、ティト・ジャクソン
http://43142.diarynote.jp/201007161048008489/
▶過去の、ザ・ジャクソンズ
http://43142.diarynote.jp/201112201157058751/
http://43142.diarynote.jp/201212111331075592/
▶過去の、映画「THIS IS IT」
http://43142.diarynote.jp/200911010930562162/
▶過去の、オリアンティ
http://43142.diarynote.jp/201305141229507449/
その後は一息おいて、表参道駅すぐそばのArc Tokyoに行く。こんなところに、こんなクラブがあったのか。外国人客の比率高し。夜半に、在英のフランス人DJのロスキウスが出演。彼は自ら、<ワールド・ミニマル・ディスコ>と名乗り、自己パフォーマンス関与度の高いことをやるということだったが、なるほど……。
基本は、リズムのトラックを流し、そこにサンプリング音や鍵盤や笛や鳴り物や詠唱などをのせ、それらはサンプリング反復使用もなされる。実はけっこうワールド・ミュージック度が高いかもと期待したのだが、それはそれほどでもなかった。でもキブンというか、自由に流れて行く感じはあって、その開放性もあってか、快楽/エンターテインメント度数をいい感じで持っていると感じる。けっこう、身体を揺らしながら、楽しんじゃった。
間をおいて、この後に昨日見たフランチェスコ・トリスターノ(2015年12月4日)のソロ・パフォーマンスがあったはずだが、じじいは無理をせず。ピアノはなかったので、電気キーボードを乱暴に弾く実演となったはず。
<翌日の、ティト>
ブルース話を聞くために、翌日ティト・ジャクソンに取材する。そしたら、ホントに大好きで笑っちゃった。円満な人、だったな。彼は昨日レスポールを使用し、取材中も座るソファーの横に置いていたが、実はそれ日本の前に公演をやっていたカナダで買ったものとか。B.B.(2007年2月3日)の「ロック・ミー・ベイビー」の話になったときは、うれしそうにそれを手に取り弾いてくれました。ともあれ、ザ・ジャクソン5やザ・ジャクソンズの話を聞かない、そんなインタヴュー(もちろん、流れでそちらのほうやMJに話が飛ぶことはあったが)はブルース&ソウル・レコーズ(bsr)誌用のもの也。
▶過去の、B.B.キング
http://43142.diarynote.jp/200702112125550000/