ザ・レイ・マン・スリー。マルコス・ヴァーリ・ウィズ・ホベルト・メネスカル
2010年5月25日 音楽 まず、渋谷・デュオで、オーストラリアの技ありソウル・オリエンテッドなバンド表現を聞かせるレイ・マン・スリーを見る。スリーってくらいなもんで、ギターを弾きながら歌うレイ・マンを中心に、ベーシストとドラマーの3人組。で、アーティスト写真もそうだったが、みんなネクタイをしている。2010年3月3日の項で触れているように、ベーシストはジョン・バトラー・トリオのワールド・ツアーに取られているので、代役ベーシストが入ってのもの。ながら、彼は譜面台を前におくこともなく、堂に入った演奏を披露し、ときにはコーラスもつけるなど、なんの問題もなかったはず。
ディアンジェロ表現に憧れた面々のバンドなんて言われ方もするように、半分の曲はディアンジェロの曲を簡素化してやってますよと言われても、それほど違和感はなさそう。確かな肉体感と好感の持てる簡素さやゴツゴツ感を掛け合わせたサウンドのもとメロウにしてちろちろとソウルネスを放つメロディを訥々と開いて行く様は得難い妙味あり。やっぱ、いいじゃないか! この日は、同じ豪州のブルー・キング・ブラウン(2007年5月26日、他)の前座としての出演。そのため、演奏時間が短かったのがとても残念。
その後、南青山・ブルーノート東京。ブラジルの洒脱スーダラ好漢おやじ(2008年4月28日)のステージに触れる。女性シンガー、サックス/フルート奏者、リズム隊を率いてのステージで、そこに曲によっては作曲家としても名高いホベルト・メネスカルもギターで加わる。彼、ニコニコとけっこうラフな演奏していたな。二人一緒にやるときがあれば、どちらかだけがステージ上にいるときも。ヴァーリはギターも弾く人だが、今回はメネスカルがいるためだろう、キーボードだけを弾く。響きの輪郭/音の立ち上がりに違いを持つフェンダー・ローズとエレピ音に設定された電気キーボードを曲によって使い分ける。それ、雑な人だったら、どちらか一つで通しちゃう? ともあれ、やはり今回も嬉しい不可解な広がりや柔和さ→ブラジル的美点を出していたか。彼は70年代渡米期とかにリオン・ウェア(2009年8月23日)とも関わりを持ち、協調アルバムも作っているが、共作曲も披露した。
ディアンジェロ表現に憧れた面々のバンドなんて言われ方もするように、半分の曲はディアンジェロの曲を簡素化してやってますよと言われても、それほど違和感はなさそう。確かな肉体感と好感の持てる簡素さやゴツゴツ感を掛け合わせたサウンドのもとメロウにしてちろちろとソウルネスを放つメロディを訥々と開いて行く様は得難い妙味あり。やっぱ、いいじゃないか! この日は、同じ豪州のブルー・キング・ブラウン(2007年5月26日、他)の前座としての出演。そのため、演奏時間が短かったのがとても残念。
その後、南青山・ブルーノート東京。ブラジルの洒脱スーダラ好漢おやじ(2008年4月28日)のステージに触れる。女性シンガー、サックス/フルート奏者、リズム隊を率いてのステージで、そこに曲によっては作曲家としても名高いホベルト・メネスカルもギターで加わる。彼、ニコニコとけっこうラフな演奏していたな。二人一緒にやるときがあれば、どちらかだけがステージ上にいるときも。ヴァーリはギターも弾く人だが、今回はメネスカルがいるためだろう、キーボードだけを弾く。響きの輪郭/音の立ち上がりに違いを持つフェンダー・ローズとエレピ音に設定された電気キーボードを曲によって使い分ける。それ、雑な人だったら、どちらか一つで通しちゃう? ともあれ、やはり今回も嬉しい不可解な広がりや柔和さ→ブラジル的美点を出していたか。彼は70年代渡米期とかにリオン・ウェア(2009年8月23日)とも関わりを持ち、協調アルバムも作っているが、共作曲も披露した。