ザ・インスペクター・クルーゾ
2010年5月7日 音楽 自身のプロダクションで公演を仕切ったりCDをリリースしたりと、フィッシュボーン(2007年4月6日)の後見人的な存在も親身にしている、歌詞は英語を用いるフランスの2人組が、昨年のフジ・ロック(2009年7月25日)に続いて来日した。代官山・ユニット。欧州、中国ツアーを経ての訪日のよう。
ちゃんとネクタイをする、ギタリスト/シンガーとドラマーの二人組。音楽的には基本、“ファンク/R&Bの肉感性やまろみ”と“ロックの爆発感や刺っぽさ"の掛け合わせ。けっこう、ヴィーカルはファルセットが多用され、ジ・アイズリー・ブラザーズ(2004年3月1日、他)やプリンス(2002年11月19日)を思い出させたりも。それを認めると、CDで触れる以上に黒人音楽に影響を受けているバンドであるとも、思わされますね。客扱いも上手い二人の噛み合いは良好。それに触れると、二人っていう単位の美点をしっかり用いているなとも了解。機材が少ないのでステージ上の余白にたくさん客をあげることもできるし。
ところで、今回の来日はこの4月に出した2作目『フレンチ・バスタード』というアルバム(1曲でフィッシュボーンのアンジェロ・ムーア:2009年11月25日、もスポークン・ワードで参加)をフォロウするものだが、その新作で二人は「ファック・マイケル・ジャクソン」という曲もやっている。ニュー・ソウル調の穏健で澄んだ情緒を持つもので、歌詞を見ると本当に故人をくさしているのか屈折した肯定なのかよく分からないところもあるけど、そのクリップを見ると、別の新作クリップ(DJミュージックを攻撃する「ソンビーズ・DJズ・キラーズ」)でDJ をアタックしているゾンビーをまた登場させジャクソン(役の人)のことも喰い殺させているので、その真意はタイトルのままと取っていいのだろう。ぼくが知る限り、唯一死後MJに駄目だしをする曲。いい根性してんじゃん。生を見ると飄々としていて、なかなかにいい奴っぽくも見えるんだが。なんであれ、一方向に固まらず、いろいろな見解が出されるのは健全なこと。ビッグ・スターがあの曲/クリップを発表していたら物議をかもすはずで、それは彼らの大きくなさを示すもので残念。。。
ちゃんとネクタイをする、ギタリスト/シンガーとドラマーの二人組。音楽的には基本、“ファンク/R&Bの肉感性やまろみ”と“ロックの爆発感や刺っぽさ"の掛け合わせ。けっこう、ヴィーカルはファルセットが多用され、ジ・アイズリー・ブラザーズ(2004年3月1日、他)やプリンス(2002年11月19日)を思い出させたりも。それを認めると、CDで触れる以上に黒人音楽に影響を受けているバンドであるとも、思わされますね。客扱いも上手い二人の噛み合いは良好。それに触れると、二人っていう単位の美点をしっかり用いているなとも了解。機材が少ないのでステージ上の余白にたくさん客をあげることもできるし。
ところで、今回の来日はこの4月に出した2作目『フレンチ・バスタード』というアルバム(1曲でフィッシュボーンのアンジェロ・ムーア:2009年11月25日、もスポークン・ワードで参加)をフォロウするものだが、その新作で二人は「ファック・マイケル・ジャクソン」という曲もやっている。ニュー・ソウル調の穏健で澄んだ情緒を持つもので、歌詞を見ると本当に故人をくさしているのか屈折した肯定なのかよく分からないところもあるけど、そのクリップを見ると、別の新作クリップ(DJミュージックを攻撃する「ソンビーズ・DJズ・キラーズ」)でDJ をアタックしているゾンビーをまた登場させジャクソン(役の人)のことも喰い殺させているので、その真意はタイトルのままと取っていいのだろう。ぼくが知る限り、唯一死後MJに駄目だしをする曲。いい根性してんじゃん。生を見ると飄々としていて、なかなかにいい奴っぽくも見えるんだが。なんであれ、一方向に固まらず、いろいろな見解が出されるのは健全なこと。ビッグ・スターがあの曲/クリップを発表していたら物議をかもすはずで、それは彼らの大きくなさを示すもので残念。。。