代々木公園で毎年持たれているブラジルフェスティヴァルで、エルバ・ハマーリョを見る。北東部の香りをいろいろ抱えたヴェテランのポップ歌手というおぼろげなイメージを彼女に持っていたが、わりとスリムな彼女は遠目にはそんなに年寄りには見えない。日本でライヴができてうれしいという気持ちを全面に出しもする彼女は本当に華があり、見る物に山のように働きかける力があったな。歌自体も存分に力量に溢れる。そして、それはブラジルのポピュラー音楽の底力の開示にもつながる。こりゃ、酔っ払ってもいるけど、存分に浮かれるなあ。
バンドはギター、ベース、ドラム、パーカッション、そしてキーボード的な使われ方もするアコーディオン。そんなにきっちりサウンド・チェックをやっているとは思えないが、そのしっかりした音になんの不満もない。しかし、今を求めつつもアコーディオン奏者を入れているというのは美味しいポイントで、その奥にバイアォンの偉人であるルイス・ゴンザーガらの存在を透かし見させる。いろんな部分で、ユナイトしているヒューマン・ビート・ミュージックという感じもあり、ほんといい感じだし、フェスの締めくくりの出演者としても最良のものであったろう。途中で、ケペル木村(2016年9月7日、2017年1月8日)や日本人女性がパーカッションで加わったり、日本人集団が出てきた局面もあった。それも、またユナイトですね。
二日間持たれたフェスの二日目、去年より人出は少なかったが、ブラジル人比率はかなり高いナと思った。きっと各所から、渋谷に繰り出しているのだと思う。ラム/カシャーサの専門バー(わりと家から近いんだけど、渋谷とは反対の外側にあるので、とんと足は向かわない)の出店でカイピリーニャのピッチャーを求め手に持っていると、次から次へとブラジル人が笑顔で乾杯を促してくる。あははは。
▶︎過去の、ルイス・ゴンザーガ関連の映画
http://43142.diarynote.jp/201209181232195036/
http://43142.diarynote.jp/201308091149599475/
▶︎過去の、ケペル木村
http://43142.diarynote.jp/201609201648546159/
http://43142.diarynote.jp/201701091249004326/
<昨日の、驚き>
デイヴィッド・フュージンスキ(2012年2月10日)は1964年生まれ(8歳から19歳まではドイツで暮らす)の米国東海岸在住の変調ギタリストである。スクリーミング・ヘッドレス・トーソズという自己バンドを組んでいた1990年半ばはけっこう日本でも注視を受けていた。ぼくがNYでトーソズのライヴを見たり、来日公演した際にインタヴューしたのはその頃だよな。そんな彼のことを上原ひろみは2007年『タイム・コントロール』で唐突に起用したことがあって、とても驚いたことがあった。彼女にどうしてフューズを起用したのと問うたら、「だって、好きなんだもん。私、ギター・フェチなんですよ」というあっけらかんとした答えが返ってきたことがある。ま、フュージンスキはバークリー音大で教鞭を取っており、その在学中に上原のことを絶賛していたようだが。
そんな彼はミュージシャン・ミュージシャンズでもあって、ムハル・リチャード・エイブラムズ、ロナルド・シャノン・ジャクソン(その『レイヴン・ロック』はジェフ・リー・ジョンソン〜2004年10月28日、2012年9月9日。その訃報に触れているのは、2013年1月30日〜とのツイン・ギター!)、ビリー・ハート、ジョン・メデスキ(1999年8月5日、2000年8月13日、2001年2月5日、2002年9月7日、2012年3月2日)、ミシェル・ンデゲオチェロ(2002年6月18日、2003年11月18日、2003年11月22日、2008年5月7日、2009年5月15日、2013年11月18日、2014年7月14日、2017年1月18日)といった強者の1990年代のアルバムにいろいろ参加している。また、彼はその頃からクレツマー音楽のフランク・ロンドンととても懇意にしており、彼のアヴァン・クレツマー音楽集団であるハシディック・ニュー・ウェイヴの諸作にも現在までいろいろ参加している。
さて、そんなフュージンスキ率いるスクリーミング・ヘッドレス・トーソズ(ヴォーカル入り変テコ根暗ファンク・バンドと言っていい?)に上原ひろみ(2004年11月25日、2005年7月31日、2006年9月3日、2009年9月4日、2010年12月3日、2011年9月3日、2011年9月9日、2011年12月11日、2012年7月25日、2012年12月9日、2014年9月6日、2014年9月7日、2016年9月4日、2016年9月15日、2016年11月16日)が加わったスタジオ・ライヴ映像が唐突に公開されている。https://www.youtube.com/channel/UCuN64ZhS-Fs4B3LxFrp1NDg 。なんでも、晩年のバーニー・ウォレル(2007年8月7日、2011年8月12日、2012年7月27日、2013年1月30日、2014年10月28日)やマルーン5(2011年5月16日)のジェイムス・ヴァレンティンやグラスパーズ・エキスペリメントのケイシー・ベンジャミン(2009年12月19日、2010年12月16日、2012年6月12日、2013年1月25日、2014年8月20日、2015年6月4日、2015年6月8日)らがゲスト入りしたトーソズの2014年作自主リリース作『Code Red』(なかなか、いい出来と思う。ただ、やっぱり彼のギターの音色がいまいち好みじゃないな)で上原のことも呼びたかったのが彼女多忙にて実現せず、ここにきてえいやっとやってしまったらしい。
なお、そんなフューズの最新リーダー盤は『Flam! Blam!』(Rare Noise,2016)で、現代音楽やエレクトロなどの要素も入った内容も持つ。本人、ギターやシンセ、ヴァイオリン、オーボエ、キーボード、電気ベース、ドラムという顔ぶれでことにあたっている。
追記)上の記載に間違いあり。以下は、この8月に上原自身に顛末を聞いたものだ。
——突然、デイヴィッド・フュージンスキ(ギター)のスクリーミング・ヘッドレス・トーソズとやっている映像がネットにアップされていて、驚きました。
「あれ、1曲参加してと言われて、2年前にやったものなんです。それが、やっと出たんです」
——上原さんって、他者作品への客演はそれほど多くないという印象があるんですが、ゲスト出演をやるやらないの判断の基準はどこに置いているんですか。
「いや、トーソズは大ファンなので。(ゲスト参加は)自分がそこで化学反応が生まれそうかどうかということによりますね」
——まあ、フュージンスキは上原さんの『タイム・コントロール』(2007年)で全面的に参加していますしね。彼はバークリー音大の先生もしているのでしょうか?
「はい。今もそうだと思います。私が卒業する頃に、先生で入ったと思います。ちょうど同時期に、ボストンに住んだというのはラッキーだったと思います」
▶︎過去の、デイヴィッド・フュージンスキ
http://43142.diarynote.jp/201202120849174102/
▶過去の、上原ひろみ
http://43142.diarynote.jp/200411292356580000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050731
http://43142.diarynote.jp/200609070211000000/
http://43142.diarynote.jp/200909120647256771/
http://43142.diarynote.jp/?day=20101203
http://43142.diarynote.jp/201109121452527893/
http://43142.diarynote.jp/201109151818437240/
http://43142.diarynote.jp/201112191449196187/
http://43142.diarynote.jp/201207310933428147/
http://43142.diarynote.jp/201212140959573710/
http://43142.diarynote.jp/201409100929108025/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160915
http://43142.diarynote.jp/201611171021419374/
▶︎過去の、ジェフ・リー・ジョンソン
http://43142.diarynote.jp/?day=20041028
http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/ エスペランサ
http://43142.diarynote.jp/201301311053069360/ R.I.P.
▶︎過去の、ジョン・メデスキ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm 8月13日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm 9月7日
http://43142.diarynote.jp/201203062004221304/
▶過去の、ミシェル・ンデゲオチェロ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-6.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200805090836380000/
http://43142.diarynote.jp/200905161026033788/
http://43142.diarynote.jp/201311191050581790/
http://43142.diarynote.jp/201407151135353688/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170118
▶過去の、バーニー・ウォレル
http://43142.diarynote.jp/200708051740450000/
http://43142.diarynote.jp/201206011834355756/
http://43142.diarynote.jp/201208091303253665/
http://43142.diarynote.jp/201301311053069360/
http://43142.diarynote.jp/?day=20141028
▶︎過去の、マルーン5
http://43142.diarynote.jp/201105170923444580/
▶過去の、ケイシー・ベンジャミン
http://43142.diarynote.jp/201001051625155901/
http://43142.diarynote.jp/201012171104366095/
http://43142.diarynote.jp/201206141342549869/
http://43142.diarynote.jp/201301270742196778/
http://43142.diarynote.jp/201408210931581467/
http://43142.diarynote.jp/201506070919133558/
http://43142.diarynote.jp/201506091124003170/
バンドはギター、ベース、ドラム、パーカッション、そしてキーボード的な使われ方もするアコーディオン。そんなにきっちりサウンド・チェックをやっているとは思えないが、そのしっかりした音になんの不満もない。しかし、今を求めつつもアコーディオン奏者を入れているというのは美味しいポイントで、その奥にバイアォンの偉人であるルイス・ゴンザーガらの存在を透かし見させる。いろんな部分で、ユナイトしているヒューマン・ビート・ミュージックという感じもあり、ほんといい感じだし、フェスの締めくくりの出演者としても最良のものであったろう。途中で、ケペル木村(2016年9月7日、2017年1月8日)や日本人女性がパーカッションで加わったり、日本人集団が出てきた局面もあった。それも、またユナイトですね。
二日間持たれたフェスの二日目、去年より人出は少なかったが、ブラジル人比率はかなり高いナと思った。きっと各所から、渋谷に繰り出しているのだと思う。ラム/カシャーサの専門バー(わりと家から近いんだけど、渋谷とは反対の外側にあるので、とんと足は向かわない)の出店でカイピリーニャのピッチャーを求め手に持っていると、次から次へとブラジル人が笑顔で乾杯を促してくる。あははは。
▶︎過去の、ルイス・ゴンザーガ関連の映画
http://43142.diarynote.jp/201209181232195036/
http://43142.diarynote.jp/201308091149599475/
▶︎過去の、ケペル木村
http://43142.diarynote.jp/201609201648546159/
http://43142.diarynote.jp/201701091249004326/
<昨日の、驚き>
デイヴィッド・フュージンスキ(2012年2月10日)は1964年生まれ(8歳から19歳まではドイツで暮らす)の米国東海岸在住の変調ギタリストである。スクリーミング・ヘッドレス・トーソズという自己バンドを組んでいた1990年半ばはけっこう日本でも注視を受けていた。ぼくがNYでトーソズのライヴを見たり、来日公演した際にインタヴューしたのはその頃だよな。そんな彼のことを上原ひろみは2007年『タイム・コントロール』で唐突に起用したことがあって、とても驚いたことがあった。彼女にどうしてフューズを起用したのと問うたら、「だって、好きなんだもん。私、ギター・フェチなんですよ」というあっけらかんとした答えが返ってきたことがある。ま、フュージンスキはバークリー音大で教鞭を取っており、その在学中に上原のことを絶賛していたようだが。
そんな彼はミュージシャン・ミュージシャンズでもあって、ムハル・リチャード・エイブラムズ、ロナルド・シャノン・ジャクソン(その『レイヴン・ロック』はジェフ・リー・ジョンソン〜2004年10月28日、2012年9月9日。その訃報に触れているのは、2013年1月30日〜とのツイン・ギター!)、ビリー・ハート、ジョン・メデスキ(1999年8月5日、2000年8月13日、2001年2月5日、2002年9月7日、2012年3月2日)、ミシェル・ンデゲオチェロ(2002年6月18日、2003年11月18日、2003年11月22日、2008年5月7日、2009年5月15日、2013年11月18日、2014年7月14日、2017年1月18日)といった強者の1990年代のアルバムにいろいろ参加している。また、彼はその頃からクレツマー音楽のフランク・ロンドンととても懇意にしており、彼のアヴァン・クレツマー音楽集団であるハシディック・ニュー・ウェイヴの諸作にも現在までいろいろ参加している。
さて、そんなフュージンスキ率いるスクリーミング・ヘッドレス・トーソズ(ヴォーカル入り変テコ根暗ファンク・バンドと言っていい?)に上原ひろみ(2004年11月25日、2005年7月31日、2006年9月3日、2009年9月4日、2010年12月3日、2011年9月3日、2011年9月9日、2011年12月11日、2012年7月25日、2012年12月9日、2014年9月6日、2014年9月7日、2016年9月4日、2016年9月15日、2016年11月16日)が加わったスタジオ・ライヴ映像が唐突に公開されている。https://www.youtube.com/channel/UCuN64ZhS-Fs4B3LxFrp1NDg 。なんでも、晩年のバーニー・ウォレル(2007年8月7日、2011年8月12日、2012年7月27日、2013年1月30日、2014年10月28日)やマルーン5(2011年5月16日)のジェイムス・ヴァレンティンやグラスパーズ・エキスペリメントのケイシー・ベンジャミン(2009年12月19日、2010年12月16日、2012年6月12日、2013年1月25日、2014年8月20日、2015年6月4日、2015年6月8日)らがゲスト入りしたトーソズの2014年作自主リリース作『Code Red』(なかなか、いい出来と思う。ただ、やっぱり彼のギターの音色がいまいち好みじゃないな)で上原のことも呼びたかったのが彼女多忙にて実現せず、ここにきてえいやっとやってしまったらしい。
なお、そんなフューズの最新リーダー盤は『Flam! Blam!』(Rare Noise,2016)で、現代音楽やエレクトロなどの要素も入った内容も持つ。本人、ギターやシンセ、ヴァイオリン、オーボエ、キーボード、電気ベース、ドラムという顔ぶれでことにあたっている。
追記)上の記載に間違いあり。以下は、この8月に上原自身に顛末を聞いたものだ。
——突然、デイヴィッド・フュージンスキ(ギター)のスクリーミング・ヘッドレス・トーソズとやっている映像がネットにアップされていて、驚きました。
「あれ、1曲参加してと言われて、2年前にやったものなんです。それが、やっと出たんです」
——上原さんって、他者作品への客演はそれほど多くないという印象があるんですが、ゲスト出演をやるやらないの判断の基準はどこに置いているんですか。
「いや、トーソズは大ファンなので。(ゲスト参加は)自分がそこで化学反応が生まれそうかどうかということによりますね」
——まあ、フュージンスキは上原さんの『タイム・コントロール』(2007年)で全面的に参加していますしね。彼はバークリー音大の先生もしているのでしょうか?
「はい。今もそうだと思います。私が卒業する頃に、先生で入ったと思います。ちょうど同時期に、ボストンに住んだというのはラッキーだったと思います」
▶︎過去の、デイヴィッド・フュージンスキ
http://43142.diarynote.jp/201202120849174102/
▶過去の、上原ひろみ
http://43142.diarynote.jp/200411292356580000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050731
http://43142.diarynote.jp/200609070211000000/
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▶︎過去の、ジェフ・リー・ジョンソン
http://43142.diarynote.jp/?day=20041028
http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/ エスペランサ
http://43142.diarynote.jp/201301311053069360/ R.I.P.
▶︎過去の、ジョン・メデスキ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm 8月13日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm 9月7日
http://43142.diarynote.jp/201203062004221304/
▶過去の、ミシェル・ンデゲオチェロ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-6.htm
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▶過去の、バーニー・ウォレル
http://43142.diarynote.jp/200708051740450000/
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▶︎過去の、マルーン5
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▶過去の、ケイシー・ベンジャミン
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