昨年はヒップホップ制作者であるジェイク・ワンとのユニット、タキシードで好評を得た米国白人シンガー/クリエイター(2012年3月3日)の公演を六本木・ビルボードライブ東京(セカンド・ショウ)で見る。で、ソウル要素を咀嚼した音楽性を持つ、なかなかなショウではなかったか。楽しく、満足度高し。かなり高い評価を呈したいと、ぼくは思った。

 サクっと歌う当人に加え(一部は、ギターも手にした)、ギター、キーボード、ベース、ドラム、女性ヴォーカルがサポート。ドラムとコーラスはアフリカ系だ。新作ではレゲエ調曲があったりもしたが、ショウでもそれはそれなりに目立つ。エアロスミス(2011年11月30日)の「ウォーク・ディス・ウェイ」やティアーズ・フォー・フィアーズ(2012年8月19日)の「エヴリバディ・メイク・ルール・ザ・ワールド」もあっけらかんと披露。他にも、カヴァーはあったのかな。

 その初期から米国黒人音楽を白人が咀嚼することで、ロックは現在まで訴求力を得て来た。バカみたいに大雑把に書けば。ザ・ビートルズやストーンズの頃から、フェイセズやレッド・ツェッペリンら1970年前後のUK王道系バンドやワムやポール・ウェラーらニュー・ウェイヴ期の多くの担い手などにしてもそれは同様。なんてことを、ホーソンを見ながらポワンと思った? そんな先達との違いを挙げるなら、ホーソーンにはDJ的な風通しの良さがあることか。とともに、過去の人たちが活躍した時期より、現在ソウル・ミュージックがより一般化していることもホーソンの表現の楽さには関係しているも、ぼくは思った。

▶︎過去の、メイヤー・ホーソーン
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
▶︎過去の、エアロスミス
http://43142.diarynote.jp/201112041056176581/
▶︎過去の、ティアーズ・フォー・フィアーズ
http://43142.diarynote.jp/201209121313137885/

<ここのところ一番の、人ごみ>
 上野の森美術館でポール・スミス展を見たが、とても混んでいた。え〜、彼って日本でこんなに人気があるのォという感じ。入場料1500円で、ノヴェルティのピンクのイヤフォンを配る。場内は、写真撮影OK。展示品は幅広く、アイテムもそれなりに多く、混んでいなければいろいろと楽しめそう。人ごみがイヤな、そして携帯カメラのシャッター音の重なりに耳触りを感じるぼくは本当にサラっと流してしまったが。ともあれ、彼が英国人であり、もろにロック期のクリエイターであるということはとても了解できた。もちろん買わないが、物販Tシャツは確か6800円だった。
追記:ホーソンはサマーソニックにも出演。また、ポール・スミスもサマーソニックのメッセ会場にブースを出していた。あ、サマーソニックのスタッフ用のTシャツって、ポール・スミスが提供しているのか。そのPSのブース、2日目の18時に横を通ったら、すべてが撤収されていた。もうフェスはおしまいです感が出て、それは良くない。とっても気持ちに欠ける企業であることを、それは明示していたと思う。そんなダメ公務員スタンス取るのだったら、ブースを出さなきゃいいのに。