元スクイーズ、UKポップ・ロックの得難いツボ持ちまくりの才人シンガー/ギタリスト(2005年8月8日、2009年7月26日、2011年1月16日)の今回の来日ツアーはソロにて。吉祥寺・スター・パインズ・カフェ。

 アコースティック・ギターを手に、生理的にぶんぶんと(曲はけっこう、その場のノリでという部分があるのではないか)、単独アーティストとしての曲やスクイーズ曲を歌って行く。なんか、颯爽としていたな。ステージ前下からファンで風をあて、髪の毛をふわあっとなびかせながらの実演であるのは、前回と同様。垂れ目の彼はどーにもいい人っぽく、音楽のムシであることがにじみ出てもいて、それはグレンさんの魅力ですね。

 コード進行、メロディ取り、そして生理的に甘美な歌声に触れ、うわあ英国モンぢゃあと頷きまくり。会場は熱心な聞き手でフル・ハウスだったが、そうそうコレを聞きたくて、皆ニコニコと集まったんだろうなと、勝手に合点しちゃう。リズムとリードを合わせたようなギターの弾き方は個人的には好みではないが、一人のパフォーマンスでありつつ曲趣を広げるには有効であるし、実際1時間50分ほどのショウを持たせてしまうのだから頷く。その後半とアンコールはエレクトリック・ギターに持ち替える。また、1曲はピアノを弾きながら歌った。最後のほうトチって辞めちゃったが、味はとても良い。もっと、聞きたかったナ。

 今回の来日はマネージャーもしているような奥さんと2人の子供を同伴しており、なんと上の10歳ぐらい(?)のレオン君が、ショウの頭のほうとアンコール(2回やり、最初のほう)に出て来て、ギターの短いソロ演奏(オープン・チューニングのギターをスライド・バーで弾く)やギター弾き語りや、お父さんとの共演を聞かせる。年齢相応だが、でも愛らしくも、堂々。お父さんも、うれしそう。昨年暮れ(2014年12月10日)のリアム・オメンリー(1999年9月23日、2000年10月3日、2001年7月28日、2009年5月20日、2011年12月6日、2011年12月7日、2011年12月10日、2011年12月12日、2014年12月4日、2014年12月6日)の娘のペマもそうだが、小さな時分から父親の勇士に触れてきているためか二世たちは本当にビビることなく人前に立つよなー。というのはともかく、今のティルブルックの音楽を支える大切な何かが垣間見えるもので、ファンならとっても興味深いものではなかったか。一部は、自宅でのギターをもちあってのやりとりを透かし見させた? 豊かな私生活があるロック、そんなふうにも思えました。

 何度もスクイーズ再結成の話が出ているが、新作レコーディングが半分終わっているよう!

▶過去の、グレン・ティルブック
http://43142.diarynote.jp/200508122041470000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090726
http://43142.diarynote.jp/201101171220553139/
▶過去の、ペマ・オメンリー
http://43142.diarynote.jp/201412241025308207/
▶過去の、リアム・オメンリー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/september1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-7.htm(フジ・ロック、ホット・ハウス・フラワーズ)
http://43142.diarynote.jp/?month=200905
http://43142.diarynote.jp/201112171632304826/
http://43142.diarynote.jp/201112171633334584/
http://43142.diarynote.jp/?day=20111210
http://43142.diarynote.jp/201112191500441741/
http://43142.diarynote.jp/201412151250144917/
http://43142.diarynote.jp/201412221527313725/

<今日の、花見>
 ライヴ前にお昼すぎから、桜を見ながら飲む。今年、最後にして、一番参加者が多かった花見会ナリ。日程を聞いて、まだ桜が残っているのかと思っていたが、まあまあ楽しめ、散る花びらも浴びた。めでたし、めでたし。さて、ゴールデン・ウィーク開けぐらいまでは、気候の良さを楽しみたいな。