1944年生まれ白人ブルース・マン(2011年4月13日、2012年5月27日)の東京公演は、初来日だった3.11震災1ヶ月後のそれいらい3度目。で、今回は六本木・EXシアターで3日間。ぼくは初日を見た。

 セカンド・ギター(ソロとか取ると、それほど趣味ではないが上手い)、ベース、ドラム(パキパキの産業ロック型の音質設定)を従えたブルース・ロックというか、ロッキッシュなブルース表現をえいやっと開く。内容もセット・リストも大きく変わっていないが、なんかより音がでっかくなって、剛毅にがちゃがちゃやっている度数は増したか。MC(そんなに長いわけではないが)もこんなにしていたっけ? なんで、こんなにガチンコな設定を取るのかという一抹の疑問も浮かばなくもないが、よちよち歩きでステージに出て来て、そして椅子に座って歌いギターを弾く御大は元気一杯いがいの何ものでもなし。それ、なんか無条件でうれしさを与えるな。とともに、日本のこと好きなんだろうなというのも伝わる。そういやあ、完成したらしい彼のドキュメンタリー映画には日本の来日時の模様も出てくるらしい。

▶過去の、ウィンター
http://43142.diarynote.jp/201104142210374126/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120527

 その後、渋谷・オネストで、英国シェフィールドの新進6人組、スクリーミング・マルディニのライヴを見る。前座のバンドが二つあったようで、始まった時間はけっっこう遅かった。その将来性を買って、P-ヴァインが自ら打つ公演だが、それをしたくなるのは良くわかった。だって、すべての面で正の要点を見いだたせるバンドなんだもの。男女混合の和気あいあいとした佇まいがまずうれしいと思わせるし、メロディもコーラスも演奏も非の打ち所なく、後にスタジオコーストでやるクラスになったとしても、ぼくはぜんぜん驚かない。そんな彼ら、海外でもそれほど話題にはなっていないようで、それもぼくには謎に思える。

 とにもかくにも、陽性でしなやかさを振りまく、生理的にカラフルでもあるポップ・ロック・バンドで、全面的に共感。バカラック曲の現代的展開と思わせるような曲もあったりして、眩く感と洒脱感、ハンパない。今後の、彼らの伸び具合、おおいに期待したし。

<今日は、内なる……>
 昼間から寒さを感じる気温。二つ目のライヴのあと、少し震えつつ近くのなじみの飲み屋に流れたら、にぎやかパーティの体。ブラジルのモノブロコのメンバーもいたよう。なんで? でも、早い時間から翌日いろいろ予定が入っているので、大人になって日付が変わる前に店を出る。頭の片隅で、やれば出来る子と、内なる“リトル・サトー”が言っていていた。わ、ネタが古い? でも、“リトル・ホンダ”ねたは本田圭佑がACミランに入ったときの会見で出したわけで、2014年になってからのものだよな。