わー、これはお金のとれるな……。1990年代に多大な人気を博した英国ロック・バンドの公演。再結成後、彼らは一昨年、昨年とフェスに来日出演してもいる。会場はあと半年で閉まる、渋谷・AX。同所2日目、ダフ屋も出るなど盛況。
よく動き、これでもかと客にアピールせんとするフロント・マン/シンガーのブレット・アンダーソン(2008年12月9日、2010年10月6日)、ギター、ギター/キーボード、ベース、ドラム(この手のブループのなかではわりとシャキっとした叩き口をもち、好印象)という編成。全員、黒のシャツとパンツという出で立ち。ショウが始まるときにラニマフノフ曲が流され、それとともに面々が出てくる。ラノマニノフの曲って、ミューズ(2013年1月11日)をはじめ、お涙頂戴系湿り気を抱えんとする英国ロック勢に人気だな。
耽美さと喧噪を併せ持つロック曲が次々と送り出される。が、まずはきっちり身体が細いアンダーソンの様に目が向き、頷いちゃう。もう誠心誠意、お客様は神様デス的なノリとともに客に働きかけ、彼はスキンシップを計ろうとする。そこらあたり、やりたいことをやったソロ活動を経て、再結成に対する彼の心持ちがきっちり決着されているのではないか。古い流儀のマイク扱い(マイクのコードを持って、ぐるぐるぶん回す)も見せるし、いろんな見栄をきったり、何度もステージ下にも降りたり。すぐに、汗だくになるが、気力や動きは下がらず、90分ほど(全、20曲)のショウを彼はこなす。喉もヘロることもなかった。といった感じで、彼は大衆ロック・スターであることをまっとう。もう、その奥に見え隠れするぶっといプロ意識にぼくは頭を足れた。
バンドもきっちり、過不足なく演奏し、アンダーソンを盛り上げる。そして、その総体は、スウェードは完全無欠なUK歌謡曲バンドだという事実をいやがおうにも伝える。とうぜん、客も盛り上がり、アンダーソンに向けて両手を終始掲げる。アンダーソンを頂点とし、肌色の太い線が三方から押し寄せるといった、その図はなかなかに美しい。と、これは2階席から見ていたからこそ出る感想ですが。彼らはこの後、1ヶ月強で全欧25箇所を回るツアーを行う。アンダーソンはそれもきっちりこなすんだろうなあ。
<今日の、おこたえ>
現在この頁の左上に載せられている、ザ・ローリング・ストーンズの舌マークがついた船の写真はなあに? と、2人から聞かれた。“Tideway Rolling Stone”という名前の、オランダ船籍の運搬船。かつて、スペインのアルヘシラスからモロッコに渡るときに、アルヘシラス港内で、フェリーから撮った写真ナリ。そのうち、写真変更して、この記載はまったく???なものになるのだろうけど。ところで、アンダーソンの様を見て想起したのは、自己陶酔型のシャンソン・スターの様(ちゃんと見たことないので、イメージなんだけどネ)とともに、プロ一徹のミック・ジャガーのマナー。アンダーソンもまた、日々スポーツ・クラーブに通い、自己研鑽していると推測する。
よく動き、これでもかと客にアピールせんとするフロント・マン/シンガーのブレット・アンダーソン(2008年12月9日、2010年10月6日)、ギター、ギター/キーボード、ベース、ドラム(この手のブループのなかではわりとシャキっとした叩き口をもち、好印象)という編成。全員、黒のシャツとパンツという出で立ち。ショウが始まるときにラニマフノフ曲が流され、それとともに面々が出てくる。ラノマニノフの曲って、ミューズ(2013年1月11日)をはじめ、お涙頂戴系湿り気を抱えんとする英国ロック勢に人気だな。
耽美さと喧噪を併せ持つロック曲が次々と送り出される。が、まずはきっちり身体が細いアンダーソンの様に目が向き、頷いちゃう。もう誠心誠意、お客様は神様デス的なノリとともに客に働きかけ、彼はスキンシップを計ろうとする。そこらあたり、やりたいことをやったソロ活動を経て、再結成に対する彼の心持ちがきっちり決着されているのではないか。古い流儀のマイク扱い(マイクのコードを持って、ぐるぐるぶん回す)も見せるし、いろんな見栄をきったり、何度もステージ下にも降りたり。すぐに、汗だくになるが、気力や動きは下がらず、90分ほど(全、20曲)のショウを彼はこなす。喉もヘロることもなかった。といった感じで、彼は大衆ロック・スターであることをまっとう。もう、その奥に見え隠れするぶっといプロ意識にぼくは頭を足れた。
バンドもきっちり、過不足なく演奏し、アンダーソンを盛り上げる。そして、その総体は、スウェードは完全無欠なUK歌謡曲バンドだという事実をいやがおうにも伝える。とうぜん、客も盛り上がり、アンダーソンに向けて両手を終始掲げる。アンダーソンを頂点とし、肌色の太い線が三方から押し寄せるといった、その図はなかなかに美しい。と、これは2階席から見ていたからこそ出る感想ですが。彼らはこの後、1ヶ月強で全欧25箇所を回るツアーを行う。アンダーソンはそれもきっちりこなすんだろうなあ。
<今日の、おこたえ>
現在この頁の左上に載せられている、ザ・ローリング・ストーンズの舌マークがついた船の写真はなあに? と、2人から聞かれた。“Tideway Rolling Stone”という名前の、オランダ船籍の運搬船。かつて、スペインのアルヘシラスからモロッコに渡るときに、アルヘシラス港内で、フェリーから撮った写真ナリ。そのうち、写真変更して、この記載はまったく???なものになるのだろうけど。ところで、アンダーソンの様を見て想起したのは、自己陶酔型のシャンソン・スターの様(ちゃんと見たことないので、イメージなんだけどネ)とともに、プロ一徹のミック・ジャガーのマナー。アンダーソンもまた、日々スポーツ・クラーブに通い、自己研鑽していると推測する。