ボサノヴァ初期から活躍するギター巧者(ずっと米国居住のようでMCの英語が達者)を中央に置きつつ、腕の立つブラジル人が重なる出し物。ブルーノート東京、セカンド・ショウ。ブラジル系有名曲を軽い態度で笑顔で開きましょうといったスタンスを持ち、だからこそ、身体のなかにあるいろんなものがあっさりと表れ出るという感じ。サポートはピアニスト、電気ベーシスト、ドラマー、打楽器奏者。また、シンガーとしてかつてはフォトジェニックな存在でもあった、ジョアン・ドナート(2008年8月22日)やイヴァン・リンス(2009年3月17日、他)とも仲良しのレイラ・ピニェイロが入るものの、けっこうネヴィスは歌も歌い、本編で彼女がフィーチャーされたのは2曲だけ。もう少し歌ってほしかった。ネヴィスの歌は正業でないのが一聴瞭然なつたないものだが、バック・コーラスのときはそれなりに達者に聞こえる。ドラムを叩いていた有名人アイアート・モレイラ(2000年7月10日)は途中に前に出てきて、気ままにパンデイロを叩きながら声を上げる。北のほうの土着っぽい方向でもやったらしいが、やっぱしマスターね。