キザイア・ジョーンズ。ロイ・ヘインズ
2009年6月1日 音楽 フェラ・クティと同様にナイジェリアのぼんぼん(ガキのころから、英国の寄宿舎学校に通わされる。が、ドロップアウトしてバスキングを始め、注目を集め現在に至る)であるキザイア・ジョーンズ(1999年9月29日)の公演は約10年ぶりとなるのか。過去と同様、ベーシストとドラマーを従えてのもの。ここ数作は色付けに気遣おうとするところもあり、それと繋がり生でのバンド編成を変えてもいいはずとも思うが、そう感じたのはトリオ演奏が始まった途端、変わらね〜と思ってしまったからか。ちなみに、新作『ナイジェリアン・ウッド』のプロデュースはなんとコモンの側近で純ジャズ・ドラマーでもあるカリエム・リギンズ(2005年9月15日)、彼はザップ・ママ(2004年12月16日)の新作『リ・クリエイション』でも重要な役割を担っている。
デビュー時に自称していた<ブルーファンク>という言葉をいまだMCで使っていたが、繰り返すが、独自のパッションあるギター奏法とともに畳み掛けていく感じは15年前と同様。やっぱ、偉大な個性……ながら、抜群の切れ味やどっちに吹っ飛んで行くか分からないような噴出感は減じているかもと、残念ながら思わせられた。でも、ある意味、それはメロウという言葉にも置き換えられるかな。途中で、ちょいジミ・ヘンドリックスみたい(←それ、ちょいうれしい)と思わせられたところがあったか。その感想は過去もったことはなかったはずだ。ジョーンズは途中からは上着を脱いで、上半身裸となる。本当に素晴らしい、引き締まり鍛えられた肉体、それはぜんぜん変わっていない。50分ぐらいでステージを降りたのにはアレレ、そしたら、アンコールは3曲やったけど。うち、2曲目はボブ・ディランの曲でジミ・ヘンドリックスもカヴァーしていた「見張り塔からずっと」をやる。そして、最後はベースを手に取り、スラッピンしながら歌う。そのときの編成は2ベース+ドラムでした。六本木・ビルボードライブ、ファースト・ショウ。
店を出て、アっと驚くことが。とても公にする気になれないので内緒にしておくが、嗚呼。気を取り直して、南青山・ブルーノート東京に向かう。
こちらの出演者は84歳になるジャズ・ドラマーであるロイ・ヘインズ。王道からはねかえったほうまでを感覚一発で乗り切っちゃうようなスケール感を持つ巨匠ですね。ジャリール・ショウ(サックス)、マーティン・ペヘラーノ(ピアノ)、デイヴィッド・ウォン(ベース)という、腕の立つ若手がそろっているワーキング・カルテットによる演奏だが、これにはかなりびっくり。もうストロングで、ハード・ドライヴィングな純ジャズを堂々ぶちかましてくれて。ぜんぜん枯れておらず、精気たっぷり。ときに、前に出てきておどけたりする仕草も、チャーミングな傑物なりという感想を引き出す。いやあ、いろんな意味で感服し、高揚しました。
デビュー時に自称していた<ブルーファンク>という言葉をいまだMCで使っていたが、繰り返すが、独自のパッションあるギター奏法とともに畳み掛けていく感じは15年前と同様。やっぱ、偉大な個性……ながら、抜群の切れ味やどっちに吹っ飛んで行くか分からないような噴出感は減じているかもと、残念ながら思わせられた。でも、ある意味、それはメロウという言葉にも置き換えられるかな。途中で、ちょいジミ・ヘンドリックスみたい(←それ、ちょいうれしい)と思わせられたところがあったか。その感想は過去もったことはなかったはずだ。ジョーンズは途中からは上着を脱いで、上半身裸となる。本当に素晴らしい、引き締まり鍛えられた肉体、それはぜんぜん変わっていない。50分ぐらいでステージを降りたのにはアレレ、そしたら、アンコールは3曲やったけど。うち、2曲目はボブ・ディランの曲でジミ・ヘンドリックスもカヴァーしていた「見張り塔からずっと」をやる。そして、最後はベースを手に取り、スラッピンしながら歌う。そのときの編成は2ベース+ドラムでした。六本木・ビルボードライブ、ファースト・ショウ。
店を出て、アっと驚くことが。とても公にする気になれないので内緒にしておくが、嗚呼。気を取り直して、南青山・ブルーノート東京に向かう。
こちらの出演者は84歳になるジャズ・ドラマーであるロイ・ヘインズ。王道からはねかえったほうまでを感覚一発で乗り切っちゃうようなスケール感を持つ巨匠ですね。ジャリール・ショウ(サックス)、マーティン・ペヘラーノ(ピアノ)、デイヴィッド・ウォン(ベース)という、腕の立つ若手がそろっているワーキング・カルテットによる演奏だが、これにはかなりびっくり。もうストロングで、ハード・ドライヴィングな純ジャズを堂々ぶちかましてくれて。ぜんぜん枯れておらず、精気たっぷり。ときに、前に出てきておどけたりする仕草も、チャーミングな傑物なりという感想を引き出す。いやあ、いろんな意味で感服し、高揚しました。