スナーキー・パピー(2016年6月16日、2016年6月17日、2017年4月18日)を率いるマイケル・リーグのもう一つのリーダー・バンドであり、酔狂とも言える編成を持つ多国籍集団の初来日公演は、南青山・ブルーノート東京(ファースト・ショウ)。フランスのカリブ海外県であるグァトループ出身のシンガーであるマリカ・ティロリエンをフロントに立て、あとは弦楽器奏者と打楽器奏者(ただし、ドラマーは置かず)だけという編成を持つ。そこでリーグは通常持ち楽器のベースを弾かず、バリトン・ギターやウードみたいな楽器を弾く。
そんな二人に加え、電気ギターのクリス・マックイーン(2017年4月18日)、電気ギターのボブ・ランゼッティ、ドラマーとしてエスタブリッシュされている電気ベースのルイス・ケイトー(2010年9月3日、2011年11月22日、2013年9月3日、2013年10月21日、2015年5月26日)、ロバート・ランドルフ(2003年12月10日、2009年7月24日、2012年2月28日、2012年3月5日)と同じキリスト教宗派“ハウス・オブ・ゴッド”出身のゴスペル・スティール・ギター奏者のルーズベルト・コリアー(ラップ・スティール・ギター)、パーカッションの小川慶太(2014年8月3日、2016年1月19日、2017年4月18日、2017年12月11日、2018年4月4日)、バークリー音大出身者にはおなじみというパーカッションのジェイミー・ハダド、スウェーデンのトラッド・グループのヴェーセン(2014年11月20日、2016年11月6日)のメンバーでもあるアンドレー・フェラーリ。奇抜極まりないヘア・スタイルをしたフェラーリは飛行機嫌いもあり、ヴェーセンで日本に来たのは10年前とか。彼、電気パッドも用いる“電波”系な演奏をし、なるほどカっとんだ人であるのはよくわかった。
鍵盤楽器も管楽器も存在しない呪術的と言えなくもない躍動するバンド音に、クリオール語やフランス語による果敢なという形容もあるかもしれないマリカ・ティロリエンの歌が乗る。インスト・パートにも力が入れられ、曲ごとに楽器奏者にもソロ・パートは振られる。ぼくはその総体を聞いて野生とクリエイティヴィティを秤にかけたマイケル・リーグならではのワールド・ビート表現という印象を持っていた(『ファミリー・ディナー』シリーズにおけるサリフ・ケイタの扱いを見てもわかるように、彼はそっちの知識も持つ。ティロリエンも同シリーズで登場したのが最初)が、問えばリーグが考えるところのブルース・バンドを作りたいというのが最初の動機であったという。すると、“セイクリッド・スティール”の奏者を入れているのも合点が行くか。
ともあれ、いろんな興味や設定、そしてそれらを音楽に移す喜びが横溢しているパフォーマンス。スナーキー・パピーの新作はすでに準備済みとのことだが、リーグにはどんどん課外活動をやってほしいなー。
▶︎過去の、スナーキー・パピー/マイケル・リーグ
http://43142.diarynote.jp/201606171730294884/
http://43142.diarynote.jp/201606201007017702/
http://43142.diarynote.jp/201704200801169451/
▶︎過去の、クリス・マックイーン
http://43142.diarynote.jp/201704200801169451/
▶過去の、ルイス・ケイトー
http://43142.diarynote.jp/201009111624281899/
http://43142.diarynote.jp/201111251251201578/
http://43142.diarynote.jp/201309051241384602/
http://43142.diarynote.jp/201310210730403296/
http://43142.diarynote.jp/201505271549266046/
▶︎過去の、ロバート・ランドルフ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-12.htm
http://43142.diarynote.jp/200907310050296060/
http://43142.diarynote.jp/201203061824335340/
http://43142.diarynote.jp/201203062006429595/
▶過去の、小川慶太
http://43142.diarynote.jp/201408061110256933/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160119
http://43142.diarynote.jp/201704200801169451/
http://43142.diarynote.jp/201712121324481276/
http://43142.diarynote.jp/201804051207119119/
▶︎過去の、ヴェーセン
http://43142.diarynote.jp/201411211148399707/
http://43142.diarynote.jp/201611101508243962/
<昨日の、マスク嬢>
マイケル・リーグとマリカ・ティロリエンに取材。相変わらず、マイケルはいい奴100パーセント。気立てがよさそうなティロリエンはマスクをしており、喉保護のためしゃべれないという。彼女たち、前日には六本木ヒルズで2ショウをやっている。でも彼女、ステージではちゃんと歌っていて、めでたし。というわけで、リーグは普通に話をし、ティロリエンは質問をすると手書きで答えを英語で返してくる。インタヴューで筆談となったのは初めて(か)。モントリオール在住の彼女、普段はフランス語を話しているそう。なお、ボカンテの1枚目はリーグ主宰のグラウンド・アップ発で、2作目(オランダのメトロポール・オーケストラとの共演盤)は英リアル・ワールドから。彼曰く、間口を広げすぎたので、グラウンド・アップからの物リリースを自粛するのだそう。
そんな二人に加え、電気ギターのクリス・マックイーン(2017年4月18日)、電気ギターのボブ・ランゼッティ、ドラマーとしてエスタブリッシュされている電気ベースのルイス・ケイトー(2010年9月3日、2011年11月22日、2013年9月3日、2013年10月21日、2015年5月26日)、ロバート・ランドルフ(2003年12月10日、2009年7月24日、2012年2月28日、2012年3月5日)と同じキリスト教宗派“ハウス・オブ・ゴッド”出身のゴスペル・スティール・ギター奏者のルーズベルト・コリアー(ラップ・スティール・ギター)、パーカッションの小川慶太(2014年8月3日、2016年1月19日、2017年4月18日、2017年12月11日、2018年4月4日)、バークリー音大出身者にはおなじみというパーカッションのジェイミー・ハダド、スウェーデンのトラッド・グループのヴェーセン(2014年11月20日、2016年11月6日)のメンバーでもあるアンドレー・フェラーリ。奇抜極まりないヘア・スタイルをしたフェラーリは飛行機嫌いもあり、ヴェーセンで日本に来たのは10年前とか。彼、電気パッドも用いる“電波”系な演奏をし、なるほどカっとんだ人であるのはよくわかった。
鍵盤楽器も管楽器も存在しない呪術的と言えなくもない躍動するバンド音に、クリオール語やフランス語による果敢なという形容もあるかもしれないマリカ・ティロリエンの歌が乗る。インスト・パートにも力が入れられ、曲ごとに楽器奏者にもソロ・パートは振られる。ぼくはその総体を聞いて野生とクリエイティヴィティを秤にかけたマイケル・リーグならではのワールド・ビート表現という印象を持っていた(『ファミリー・ディナー』シリーズにおけるサリフ・ケイタの扱いを見てもわかるように、彼はそっちの知識も持つ。ティロリエンも同シリーズで登場したのが最初)が、問えばリーグが考えるところのブルース・バンドを作りたいというのが最初の動機であったという。すると、“セイクリッド・スティール”の奏者を入れているのも合点が行くか。
ともあれ、いろんな興味や設定、そしてそれらを音楽に移す喜びが横溢しているパフォーマンス。スナーキー・パピーの新作はすでに準備済みとのことだが、リーグにはどんどん課外活動をやってほしいなー。
▶︎過去の、スナーキー・パピー/マイケル・リーグ
http://43142.diarynote.jp/201606171730294884/
http://43142.diarynote.jp/201606201007017702/
http://43142.diarynote.jp/201704200801169451/
▶︎過去の、クリス・マックイーン
http://43142.diarynote.jp/201704200801169451/
▶過去の、ルイス・ケイトー
http://43142.diarynote.jp/201009111624281899/
http://43142.diarynote.jp/201111251251201578/
http://43142.diarynote.jp/201309051241384602/
http://43142.diarynote.jp/201310210730403296/
http://43142.diarynote.jp/201505271549266046/
▶︎過去の、ロバート・ランドルフ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-12.htm
http://43142.diarynote.jp/200907310050296060/
http://43142.diarynote.jp/201203061824335340/
http://43142.diarynote.jp/201203062006429595/
▶過去の、小川慶太
http://43142.diarynote.jp/201408061110256933/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160119
http://43142.diarynote.jp/201704200801169451/
http://43142.diarynote.jp/201712121324481276/
http://43142.diarynote.jp/201804051207119119/
▶︎過去の、ヴェーセン
http://43142.diarynote.jp/201411211148399707/
http://43142.diarynote.jp/201611101508243962/
<昨日の、マスク嬢>
マイケル・リーグとマリカ・ティロリエンに取材。相変わらず、マイケルはいい奴100パーセント。気立てがよさそうなティロリエンはマスクをしており、喉保護のためしゃべれないという。彼女たち、前日には六本木ヒルズで2ショウをやっている。でも彼女、ステージではちゃんと歌っていて、めでたし。というわけで、リーグは普通に話をし、ティロリエンは質問をすると手書きで答えを英語で返してくる。インタヴューで筆談となったのは初めて(か)。モントリオール在住の彼女、普段はフランス語を話しているそう。なお、ボカンテの1枚目はリーグ主宰のグラウンド・アップ発で、2作目(オランダのメトロポール・オーケストラとの共演盤)は英リアル・ワールドから。彼曰く、間口を広げすぎたので、グラウンド・アップからの物リリースを自粛するのだそう。