フレンデル

2018年6月22日 音楽
 スウェーデンのウプサラで兄弟妹として育ったナターシャ・ドゥッジャスカ(フィドル、ヴォーカル)、ガッピ・ドジェスキ(マンドーラ、歌)とダニエル・ドジェスキ(ダブル・ベース、歌)の3人に、ガッピのフィアンセでエストニア人のセデ・タタ―(フルート、歌)を加えた、スウェーデン人とエストニア人からなる男女二人づつのアコースティック・グループ。その公演を、青山・Heavenで見る。ただし、今回はナターシャが肺炎のため、かわりにフィンランド人のミルヴァ・タルヴァイネンが同行。普通にまざっていて、その事実を知っていなかったら、代役メンバーだとは気づかないか。

 スウェーデンとエストニアの伝統音楽をベースと(歌う言語も、その二国の言葉のよう)しているらしいが、若いグループらしく(まだ、皆20代か)、鷹揚にいろんな興味を素直に取り入れていると感じる。アイリッシュ調のダンス・ナンバーもあれば、バルカン調と言いたくなる曲もあったし、4人のコーラス・ワークが冴える本編最後にやった曲はコード進行も良くできていて、なんかC.S.N.&Y.みたいと感じた。
 
 素直なようでいて技をめぐらせているのは、面々の手にした楽器をみても分かる。ガッピは5コースのマンドーラを弾き、ダニエルは5弦のウッド・ベース(持ち運びが楽な小型ボディで、ネックを折ることができるタイプ)を使用し、セデはアルト・フルートも吹いた。

 とにもかくにも、和気藹々。音楽的には清らかなところもあるのだが、かしこまったところはなにもない。MCは英語でしていたが、みんな人柄の良さみたいなのがにじみ出ていて、うわあ。フレンデルとは広義の家族みたいな意味をもつらしい。この晩が日本ツアーの初日で、この後5箇所を回る。彼らは今、カナダや欧州を回るツアー中だそうだ。

<今日の、トランク・ホテル>
 その後、1年前に原宿と渋谷の間にできた、小洒落たデザイナーズ・ホテルに流れる。PCをひくと、けっこうな宿泊料をとっているんだなー。懇意にしている事務所がすぐ横で、かつてはデカい駐車場だった。 “Fete dela Musique” というDJイヴェントを一階でやっているというので出向いた。花金なのにそんなに混んでおらず、ゆったりいれてマル。野外のくつろぎスペースも広く、雨の降らないこの季節にはとても吉だった。
追記:知人の会社の忘年会、そこの広い部屋を借りてのものだったそう。なるほど、そういう使い方もされるのね。