エミ・マイヤー

2015年12月17日 音楽
  渋谷・クラブクアトロ。わードレスが似合うのはいいナ、と素直に思った。やはり、人前に立つ職業ゆえ、それは重要な美点でありますね。2部制で、両方とも彼女(2009年1月29日、2009年6月22日、2009年7月26日、2010年2月25日、2010年5月31日、2011年5月21日、2011年6月5日、2012年6月4日、2012年10月16日、2013年7月4日)は黒のものを身につけていたが、後のほうは丈が短くなる。

 ベルギー人ジャズ・ピアニストのエリック・レニーニとパリでレコーディングした2015年作『モノクローム』を下敷きにする公演で、ピアニストの林正樹(2013年9月6日、2015年9月27日)、テナー・サックス奏者の田中邦和(2010年7月1日、2010年12月16日、2012年10月16日、2012年12月11日)がサポート。2人はDouble Torusというデュオを組んでいて、アルバムもリリース。息の合い方はばっちりだ。

 1部はジャズ・スタンダード集たる『モノクローム』収録曲を披露し、2部はこれまで発表してきたマイヤーのオリジナル曲をジャジーに紐解く。ほう、彼女のデビュー作の1曲目に置かれていた「ルーム・ブルー」なんてスタンダード的な香りを感じさせるではないか。どちらのセットにせよ、まず痛感させられたのは、彼女の声が良く出ているということ。スタンダードに、ジャズに(マイヤーは昔、ジャズ・ピアノを倣っていた)改めて望んだことがきっかけかどうかは知らぬが、彼女はミュージシャンとしてここにきて一歩上のステージに上がったと思わずにはいられなかった。

▶過去の、エミ・マイヤー
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http://43142.diarynote.jp/201002280942269300/
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▶過去の、林正樹
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▶過去の、田中邦和
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http://43142.diarynote.jp/?day=20121211

<今日の、新味>
 会場で、普通のブラック・ラベルのジャック・ダニエルとともに、ジャック・ダニエル・テネシー・ハニーというホワイト・ラベルのボトルが置いてある。え、そんなのあるんだア? この新種が出て来たのはそれほど昔ではないらしく、さっさくテイスティング。まず、お勧めの飲み方という、テネシー・ハニーをジンジャエールで割ったものを所望する。お、甘い。メイプル・シロップ味のお酒を飲んでいるという感じ。これだと、バーボンに不慣れな婦女子も飲みやすいか。そんなにイヤではないが、元のテネシー・ハニー自体もハニーという単語が付いているだけあって、甘いのだろう。ふむ、ぼくには甘すぎるな。試しに次はロックでもらうと、やはり甘い。少しブラック・ラベルよりアルコール度は低目かな。
 夜半、円山町のクラブの前を通ったら、けっこうなウェイティングの列が出来ている。ええ? もう2時半近く、週末でもないのに、これはどうしたことか。