マーカス・ミラー・ベース・クリニック。ミュージック・ソウルチャイルド
2015年2月21日 音楽 ブルーノート東京公演中のマーカス・ミラー(1999年11月12日、2001年 6月14日、2003年8月19日、2005年8月21日、2007年12月13日、2009年9月15日、2010年9月3日、2013年9月3日)が土曜日の昼下がり、やはりブルーノート東京でクリニックを行った。彼に加えて、ドラマーのルイス・ケイトー(2010年9月3日、2011年11月22日、2013年9月3日、2013年10月21日)とピアノ/キーボードのブレット・ウィリアムズ(2013年9月3日)を伴う。前回の公演に触れた文章で管楽器ぬきでやればいいのに、とか書いたぼくは思わず見に行ってしまった。そしたら、場内はオトコだらけ。ミラーのくだけた表情には接することができるはずで、楽器を演奏しない人にも興味深いものになるという想像は容易につくはずではあるが、今のミラーにはあまり女性ファンはついていないの?
で、1時間強ものクリニック、それは想像以上に興味深く、面白かった。何度もインタヴューしていて(LAの自宅にも、2度行ってるよな)彼のクレヴァーさやウィットの在り処は知っているつもりであったが、それでもマーカスってイケてるなあと思えたもの。通訳も上手であったが、彼、普段からこういうことやっているのかな。熱心なファンが集まっているにも関わらず、退出時にスタンディング・オヴェイションが起きなかったことが謎じゃあと思えた。
軽く3人で演奏した後に、質疑応答がはじまったが(やはり、ベース演奏に対するものが多かった)、実際にベースを弾きながらの語り口は豊か。昔のフェンダー・ベースの話やアコースティック・ベースとエレクトリック・ベースの違いや、タワー・オブ・パワー(1999年11月4日、2002年8月11日、2004年1月19日、2008年5月18日、2008年5月19日、2010年5月11日、2011年3月10日、2012年9月9日、2014年5月6日)のロッコ・プレステアにまで話(そのさい、ちゃんと演奏をして具体性を持たせる)は飛ぶ。かつてのベース・ソロについてのマニアックな質問にも、具体的に、とても明解に、いろんな弾き方を提示しながら説明する。それに接していると、本当にこれまでエレクトリック・ベースを弾き倒してきたという、現在ある姿の多大な奥行きがよく分る。いやはや、気が遠くなる思いもえました。
ただし、昔の曲はけっこう忘れたものもあるようで、不明になり、ルイス・ケイトーに聞いたりする局面も。なんでも、ケイトーはミラーの曲を全部覚えているんだとか。また、ミラーによれば、彼はドラムだけだけでなく、いろんな管楽器や弦楽器も弾けちゃうんだそう。へ〜え。電気ベースでスタンダードの「枯葉」を弾くコツはみたいな問いに、3人で「枯葉」を演奏してみせたりもし、最後には、お望みのキーで演奏しますと言って、声が上がったAマイナーで、ウィリアムズ主導の即興曲を演奏したりもした。
▶︎過去のマーカス・ミラー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/200712161023010000/
http://43142.diarynote.jp/200909181206531984/
http://43142.diarynote.jp/201009111624281899/
http://43142.diarynote.jp/201309051241384602/
▶過去の、ルイス・ケイトー
http://43142.diarynote.jp/201009111624281899/
http://43142.diarynote.jp/201111251251201578/
http://43142.diarynote.jp/201309051241384602/
http://43142.diarynote.jp/201310210730403296/
▶過去の、ブレット・ウィリアムズ
http://43142.diarynote.jp/201309051241384602/
▶過去の、タワー・オブ・パワー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm
http://43142.diarynote.jp/200401190000000000/
http://43142.diarynote.jp/200805201629180000/
http://43142.diarynote.jp/200805201631280000/
http://43142.diarynote.jp/201005121331016518/
http://43142.diarynote.jp/201103171348262145/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120909
http://43142.diarynote.jp/201405071616599721/
その後、六本木・ビルボードライブ東京(ファースト・ショウ)で、2000年以降にデフ・ジャムやアトランティックやシャナキーからアルバムをリリースしている、現代型広角ソウル・マンであるミュージック・ソウルチャイルド(2009年9月26日)のショウを見る。前回時はバンド全員が女性であったが、今回はキーボード奏者以外のベース、ギター、ドラマーの3人の構成員は男性。彼らはプリセット音併用のもと、デカい音をぐいぐいと出す。特に、ロヴァート・デヴォン・テイラーという若いドラマーの勇猛な叩き口にはほう。まさに現代的な打ち込みトラックと拮抗させてこそ吉と出るような感じがあったな。
なぜかサンダル履きのミュージック・ソウルチャイルドはそんな爆音(と書くと、言い過ぎになるが)を受けつつ、悠々と歌う。その様は、威風堂々の現代ソウル歌手。スキャットもかなりかましていた。そして、そのカチっとした分厚い総体には、プログ(レッシヴ)・ロックならぬ、プログ・ソウルという感想も少し持ったか。それから意外だったのは、ミュージック・ソウルチャイルドが袖に下がり、2度ほどギタリストがエフェクターをかけつつ歌った曲があったこと。うち1曲は、ジャズ・トランペッターの故フレディ・ハバードの、ヒップホップの大ネタ曲にもなった「レッド・クレイ」だった。
▶過去の、ミュージック・ソウルチャイルド
http://43142.diarynote.jp/200909291504366263/
<今日も、いろいろ>
実は昨日から歯痛で片側の頬が膨らんだりと、もー大変。入っていた取材とかDJとか、無難にこなしたはずではあるが。歯痛で頬が膨らむなんて、生まれて初めての事。熱もあったのか、食欲も飲欲もなし。この半月けっこう忙しくしていて、身体に無理をかけていたこともあったのか? あけて、当日予約を取り、歯医者に行ったりとか、また生理的にてんてこ舞い。ながら、入っていた遊びの用事はちゃんとこなせて、ココロは平穏なり。
で、1時間強ものクリニック、それは想像以上に興味深く、面白かった。何度もインタヴューしていて(LAの自宅にも、2度行ってるよな)彼のクレヴァーさやウィットの在り処は知っているつもりであったが、それでもマーカスってイケてるなあと思えたもの。通訳も上手であったが、彼、普段からこういうことやっているのかな。熱心なファンが集まっているにも関わらず、退出時にスタンディング・オヴェイションが起きなかったことが謎じゃあと思えた。
軽く3人で演奏した後に、質疑応答がはじまったが(やはり、ベース演奏に対するものが多かった)、実際にベースを弾きながらの語り口は豊か。昔のフェンダー・ベースの話やアコースティック・ベースとエレクトリック・ベースの違いや、タワー・オブ・パワー(1999年11月4日、2002年8月11日、2004年1月19日、2008年5月18日、2008年5月19日、2010年5月11日、2011年3月10日、2012年9月9日、2014年5月6日)のロッコ・プレステアにまで話(そのさい、ちゃんと演奏をして具体性を持たせる)は飛ぶ。かつてのベース・ソロについてのマニアックな質問にも、具体的に、とても明解に、いろんな弾き方を提示しながら説明する。それに接していると、本当にこれまでエレクトリック・ベースを弾き倒してきたという、現在ある姿の多大な奥行きがよく分る。いやはや、気が遠くなる思いもえました。
ただし、昔の曲はけっこう忘れたものもあるようで、不明になり、ルイス・ケイトーに聞いたりする局面も。なんでも、ケイトーはミラーの曲を全部覚えているんだとか。また、ミラーによれば、彼はドラムだけだけでなく、いろんな管楽器や弦楽器も弾けちゃうんだそう。へ〜え。電気ベースでスタンダードの「枯葉」を弾くコツはみたいな問いに、3人で「枯葉」を演奏してみせたりもし、最後には、お望みのキーで演奏しますと言って、声が上がったAマイナーで、ウィリアムズ主導の即興曲を演奏したりもした。
▶︎過去のマーカス・ミラー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm
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その後、六本木・ビルボードライブ東京(ファースト・ショウ)で、2000年以降にデフ・ジャムやアトランティックやシャナキーからアルバムをリリースしている、現代型広角ソウル・マンであるミュージック・ソウルチャイルド(2009年9月26日)のショウを見る。前回時はバンド全員が女性であったが、今回はキーボード奏者以外のベース、ギター、ドラマーの3人の構成員は男性。彼らはプリセット音併用のもと、デカい音をぐいぐいと出す。特に、ロヴァート・デヴォン・テイラーという若いドラマーの勇猛な叩き口にはほう。まさに現代的な打ち込みトラックと拮抗させてこそ吉と出るような感じがあったな。
なぜかサンダル履きのミュージック・ソウルチャイルドはそんな爆音(と書くと、言い過ぎになるが)を受けつつ、悠々と歌う。その様は、威風堂々の現代ソウル歌手。スキャットもかなりかましていた。そして、そのカチっとした分厚い総体には、プログ(レッシヴ)・ロックならぬ、プログ・ソウルという感想も少し持ったか。それから意外だったのは、ミュージック・ソウルチャイルドが袖に下がり、2度ほどギタリストがエフェクターをかけつつ歌った曲があったこと。うち1曲は、ジャズ・トランペッターの故フレディ・ハバードの、ヒップホップの大ネタ曲にもなった「レッド・クレイ」だった。
▶過去の、ミュージック・ソウルチャイルド
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<今日も、いろいろ>
実は昨日から歯痛で片側の頬が膨らんだりと、もー大変。入っていた取材とかDJとか、無難にこなしたはずではあるが。歯痛で頬が膨らむなんて、生まれて初めての事。熱もあったのか、食欲も飲欲もなし。この半月けっこう忙しくしていて、身体に無理をかけていたこともあったのか? あけて、当日予約を取り、歯医者に行ったりとか、また生理的にてんてこ舞い。ながら、入っていた遊びの用事はちゃんとこなせて、ココロは平穏なり。