おー、今日も寒い。真冬でもほとんど使わないのに、リモコンも目の前にあるし、即エアコンを入れちゃう。なんでも、今日は4月の寒さとしては、58年ぶりぐらいのものとなるそう(と、ニュースが報じていたような)。もう、一つ泣き言。最寄り駅直結の、そこそこの広さを持つ本屋さんが3月いっぱいで閉じてしまった。まあ、一駅で複数の大型店があるターミナル駅があるとはいえ、地元に本屋がないとうのは意外に不便だ(思っていた以上に、使ってもいたのだナ)。閉まって少し後から、なんか寂寥感まがいのようなものがじんわり出てきた。えーん。
この米国ロック界英知のバンドが初来日公演をやった(2003年2月9日)のはもう7年間も前となるのか。会場のゼップ東京はかなりデカい箱である(と、今回あらためて思いました。ステージも広いし、天井も高い。隣にいた知人と、フェス出演者として前回出たあの広い幕張メッセと見え方にそれほど開きがあるわけではないね、なぞと言葉をかわす)のに、もうフル・ハウス。かなりな、動員。センセーショナルな話題を持つバンドではないものの、良質なバンドにはちゃんと支持者がついて、ライヴの需用がちゃんとあることを痛感させられ、良かったァという思いをおおいに得る。フロア後方には、ジャム・バンドのようにテーパーズ・セクション(私家用途の演奏録音者のためのスペース)が設けられていたとも聞く。でも、こんなに混んでいると、その区画も普通のオーディエンスが入りこまざるをえなかったのでは。どーだったたんだろ? ともあれ、アナタタチヲ我々ハ心カラ待ッテイタという気持ちを外にすんなり出していたオーディエンスはときに合唱したりもし、繰り返しにはなるが、客の熱烈歓迎同数はそうとう高かった。
北(シカゴ)で結成された、一味違った視点を持つオルタナ・カントリー・ロックのバンド。当初(90年代中期結成)、彼らはそんなノリを持っていたはずで、前回来日時もフロントに立つジェフ・トゥイーディが生ギターを持つ場合はそういう残り香を感じさせたりもしたのだが、今はそういう感触は与えないバンドになっていたか。乱暴に言ってしまえば、UKロック界にはレディオヘッド(2008年10月4日、他)がいて、南米にはカエターノ・ヴェローゾ(2005年5月23日)がいて、USロック界には彼らがいる……。
<確かすぎる歌心>と<今を闊歩したいという思いと繋がる前進精神>が有機的に綱引きする、才気にも富むが実直でもあるバンド表現を、大人のやり口で悠々と開いて行く様はホント圧巻。すげえ。味わい深い。刺激をたんまり受ける。うれしすぎる。ロック界の至宝、そんな大仰な形容もアリではないか。セット・リストによれば25曲ほどはやっているはずだが、いろんな情報をみごとに孕むパフォーマンスには息を飲みまくり。きっちり心に嵐を持ちつつ、曖昧な効果音的な音を使うことを良しとせず(さっき、レディオヘッドの名を挙げたが、彼らの場合は意図的にそういう音を用いる)、意思を持った生身の人間力の拮抗で日常や常識から越境する音を出していることの素晴らしさたるや! 書き遅れたが、現在彼らは、ヴォーカル/ギター、ギター、2キーボード、ベース、ドラムという6人編成。メンバーのグレン・コッチェ(2009年4月15日。今日は、デカいキットを用いていた)とネルス・クライン(2009年1月9日)は今年別の単位による演奏も見る機会を得ているわけだが、その後だと余計にウィルコが持つ“美味しい回路”が分かりもする。なんにせよ、視野の広いアメリカの大人のミュージシャン、凄すぎ。
ところで、会場で知り合いと話していたら、彼に英国調英語を話す外国人がはなしかけてくる。プライマル・スクリーム(2009年1月28日、他)のマニがアジアに来ていたものの、英国に帰れなくなって東京に来ているらしい。で、金、土、日は各所(南青山。下北沢、新木場など)でDJやりまくるらしい。ここにも、アイスランド噴火による欧州空路封鎖の影響が。
この米国ロック界英知のバンドが初来日公演をやった(2003年2月9日)のはもう7年間も前となるのか。会場のゼップ東京はかなりデカい箱である(と、今回あらためて思いました。ステージも広いし、天井も高い。隣にいた知人と、フェス出演者として前回出たあの広い幕張メッセと見え方にそれほど開きがあるわけではないね、なぞと言葉をかわす)のに、もうフル・ハウス。かなりな、動員。センセーショナルな話題を持つバンドではないものの、良質なバンドにはちゃんと支持者がついて、ライヴの需用がちゃんとあることを痛感させられ、良かったァという思いをおおいに得る。フロア後方には、ジャム・バンドのようにテーパーズ・セクション(私家用途の演奏録音者のためのスペース)が設けられていたとも聞く。でも、こんなに混んでいると、その区画も普通のオーディエンスが入りこまざるをえなかったのでは。どーだったたんだろ? ともあれ、アナタタチヲ我々ハ心カラ待ッテイタという気持ちを外にすんなり出していたオーディエンスはときに合唱したりもし、繰り返しにはなるが、客の熱烈歓迎同数はそうとう高かった。
北(シカゴ)で結成された、一味違った視点を持つオルタナ・カントリー・ロックのバンド。当初(90年代中期結成)、彼らはそんなノリを持っていたはずで、前回来日時もフロントに立つジェフ・トゥイーディが生ギターを持つ場合はそういう残り香を感じさせたりもしたのだが、今はそういう感触は与えないバンドになっていたか。乱暴に言ってしまえば、UKロック界にはレディオヘッド(2008年10月4日、他)がいて、南米にはカエターノ・ヴェローゾ(2005年5月23日)がいて、USロック界には彼らがいる……。
<確かすぎる歌心>と<今を闊歩したいという思いと繋がる前進精神>が有機的に綱引きする、才気にも富むが実直でもあるバンド表現を、大人のやり口で悠々と開いて行く様はホント圧巻。すげえ。味わい深い。刺激をたんまり受ける。うれしすぎる。ロック界の至宝、そんな大仰な形容もアリではないか。セット・リストによれば25曲ほどはやっているはずだが、いろんな情報をみごとに孕むパフォーマンスには息を飲みまくり。きっちり心に嵐を持ちつつ、曖昧な効果音的な音を使うことを良しとせず(さっき、レディオヘッドの名を挙げたが、彼らの場合は意図的にそういう音を用いる)、意思を持った生身の人間力の拮抗で日常や常識から越境する音を出していることの素晴らしさたるや! 書き遅れたが、現在彼らは、ヴォーカル/ギター、ギター、2キーボード、ベース、ドラムという6人編成。メンバーのグレン・コッチェ(2009年4月15日。今日は、デカいキットを用いていた)とネルス・クライン(2009年1月9日)は今年別の単位による演奏も見る機会を得ているわけだが、その後だと余計にウィルコが持つ“美味しい回路”が分かりもする。なんにせよ、視野の広いアメリカの大人のミュージシャン、凄すぎ。
ところで、会場で知り合いと話していたら、彼に英国調英語を話す外国人がはなしかけてくる。プライマル・スクリーム(2009年1月28日、他)のマニがアジアに来ていたものの、英国に帰れなくなって東京に来ているらしい。で、金、土、日は各所(南青山。下北沢、新木場など)でDJやりまくるらしい。ここにも、アイスランド噴火による欧州空路封鎖の影響が。