今のニューオーリンズを代表するファンク・バンド(2007年12月11日、他)の、10年の来日はなんとザ・ネヴィル・ブラザーズ(2004年9月18日)のシリル・ネヴィル(2008年8月12日)と同地の若手トロンボーン奏者のコレイ・ヘンリー(トレメ・ブラス・バンド;2003年10月15日やニュー・バース・ブラス・バンドやザ・リバース・ブラス・バンド;2007年2月6日、他のアルバムにも名前が見られる)を同行させてのもの。わーい。ともに、両者ゲストという以上の存在感あるパフォーマンスを見せる。イエーイ。渋谷・クラブクアトロ。

 派手なシャツを着た(←それを、見ただけでなんかうれしくなっちゃう)ネヴィルさんはパーカッションを叩くだけでなく時に前に出てきてマイクを手に歌うし、ヘンリーくんは勘所あるセクション音をメンバーのベン(サックス、ハーモニカ)と組んで出したりぶっとくソロを取るだけでなくラップを聞かせたりも(←格好も、それ風)。でもって、終盤はトロンボーンを手に単身フロアに降りて、大盛り上げまくり。途中から浮かれたぼくはフロアの真ん中あたりに踊りながらいたので、もろ横で彼を見ちゃったな。人気者のドラマーのスタントン・ムーアもそうした熱に煽られ(?)、普段よりも野生ある演奏をしていたような。とっても酔っぱらっちゃったせいもあるかもしれぬが、すんごく楽しかった。はは。2時間半ぐらいはやったっけ? 少し冷静なことを書いておくと、その新作『ヤ・カ・メイ』は曲ごとにニューオーリンズ新旧の担い手を入れてのものだったが、それを踏まえつつも、彼らの歴史と同地ファンクの積み重ねを鷲掴みにしておおらかに押し出した実演と言えるものだったのでは。
 
 その後、混ざるはずだった花見はとっくに、飲み屋宴会に。そりゃそーだ、あまりに寒すぎ。だめだお、こんなに寒くちゃ、、、。