ウォッチング・ザ・スカイ・フェスティヴァル’10
2010年4月4日 音楽 仕事を受けすぎていて、朝6時から殊勝に原稿打ち。そりゃ、3時を回るころには、精力使い果たすわな。ふう。ゆっくり、日比谷野外大音楽堂に向かい、去年からやっているフェス(2009年4月4日)を見る。内外6アーティストが出る催しだが、そんなわけなんで、最後の訪日米国人2アーティストを見れればOKという思いナリ。会場に着くと、ラスト3番目のハンバート・ハンバート(2009年10月7日)がやっている。
それにしても、寒かった。真冬の格好をしていったのに、ブルブルしっぱなし。当然、お酒を飲むスピードは上がり……。会場うしろのほうは適度に空席があり、そこで酒盛りをやっている知人グループが複数いて、誘われるまま気ままに混ざったりもし、どんどん飲んじゃう。う〜、楽しくて楽しくてしょうがねえ。それため、公演の様の記憶はいつもにも増して薄いのだが、いやあいいイヴェントだなあという思いだけはしっかり残る。それは、終演後に楽しく流れることができたこともとてもプラスに働いているか。
トリのジョー・ヘンリーは、横浜公演のとき(2010年4月1日)より、力が強かったような。まあ、寒いなか沢山の聞き手が温かく聞いてくれているということで、本人も気張ったところはあったのではないだろうか。一方、その前に登場したジェシー・ハリスはパーカッション奏者を伴ったデュオでのパフォーマンスながら、前回のときのようにギター・バンジョーを多用せずにエレクトリック・ギターを持っての実演。この気候では、そのほうが明解なメリハリがつくのでありがたい。一緒に飲んでいた彼の歌を初めて聞いた年配の方が、「なんか、ポール・サイモンを思い出すなあ」。ハイ、その感想は間違いないと思います。かつて、彼に取材したとき、同様のことを本人に指摘したことがあった。「そんなにポール・サイモンは聞いてはいないんだけど、でも、二人とも生粋のニューヨーカーだから持ち味が重なるんじゃないかな」、という答えを彼は返してきましたが。
後日、ハリスに今回もインタヴューしたら、△×○さんの前座ツアーで電気ギターを持ってやったら、また今はエレクトリック・ギターのモードに戻ったのだそう。で、09年作『ウォッチ・ザ・スカイ』(←フェス名は、ここから)はバンジョー基調のサウンドで自分の曲を開くという内容を持っていたが、三度バハマのコンパス・ポイントに出向いた新作(『スルー・ザ・ナイト』。発売はそのうち、とか)はエレクトリック・ギターを全編的に用いたもの。フォホー・イン・ザ・ダークというブラジル人ユニットらサポート奏者もバハマに連れていったそうで、さすが「ドント・ノウ・ホワイ」の印税は途切れていないようで羽振りはいいナ。もちろん、同作の共同プロデュース/アレンジはバハマ在住のスタックス・レコード育ちのテリー・マニング。じつはそのなかにあるスタックス風のホーン・セクション音がついた曲「オール・ザット・ハプンド」は、少し「ドント・ノウ・ホワイ」の続編といったメロディ感覚を持つ。ハリスはもう1枚、トニー・シェアー(2009年5月8日、他)らが参加したインスト作も作っていて、それはジョン・ゾーン(1999年9月24日、2006年1月21日)のレーベルからリリースされるそう。ニッキ(2009年8月3日。閉会式で歌ってため、今年の冬期五輪をよく見ていた人には著名なようね)のプロデュースも大御所フィル・ラモーンと分け合っているそうだし、悠々といろんなことにあたっているな。別れ際に「じゃ、また来年」と言ったら、「今年になるかもね」。ハリスの彼女は綺麗なアメリカ人だが、ほんと日本が好きらしい。
それにしても、寒かった。真冬の格好をしていったのに、ブルブルしっぱなし。当然、お酒を飲むスピードは上がり……。会場うしろのほうは適度に空席があり、そこで酒盛りをやっている知人グループが複数いて、誘われるまま気ままに混ざったりもし、どんどん飲んじゃう。う〜、楽しくて楽しくてしょうがねえ。それため、公演の様の記憶はいつもにも増して薄いのだが、いやあいいイヴェントだなあという思いだけはしっかり残る。それは、終演後に楽しく流れることができたこともとてもプラスに働いているか。
トリのジョー・ヘンリーは、横浜公演のとき(2010年4月1日)より、力が強かったような。まあ、寒いなか沢山の聞き手が温かく聞いてくれているということで、本人も気張ったところはあったのではないだろうか。一方、その前に登場したジェシー・ハリスはパーカッション奏者を伴ったデュオでのパフォーマンスながら、前回のときのようにギター・バンジョーを多用せずにエレクトリック・ギターを持っての実演。この気候では、そのほうが明解なメリハリがつくのでありがたい。一緒に飲んでいた彼の歌を初めて聞いた年配の方が、「なんか、ポール・サイモンを思い出すなあ」。ハイ、その感想は間違いないと思います。かつて、彼に取材したとき、同様のことを本人に指摘したことがあった。「そんなにポール・サイモンは聞いてはいないんだけど、でも、二人とも生粋のニューヨーカーだから持ち味が重なるんじゃないかな」、という答えを彼は返してきましたが。
後日、ハリスに今回もインタヴューしたら、△×○さんの前座ツアーで電気ギターを持ってやったら、また今はエレクトリック・ギターのモードに戻ったのだそう。で、09年作『ウォッチ・ザ・スカイ』(←フェス名は、ここから)はバンジョー基調のサウンドで自分の曲を開くという内容を持っていたが、三度バハマのコンパス・ポイントに出向いた新作(『スルー・ザ・ナイト』。発売はそのうち、とか)はエレクトリック・ギターを全編的に用いたもの。フォホー・イン・ザ・ダークというブラジル人ユニットらサポート奏者もバハマに連れていったそうで、さすが「ドント・ノウ・ホワイ」の印税は途切れていないようで羽振りはいいナ。もちろん、同作の共同プロデュース/アレンジはバハマ在住のスタックス・レコード育ちのテリー・マニング。じつはそのなかにあるスタックス風のホーン・セクション音がついた曲「オール・ザット・ハプンド」は、少し「ドント・ノウ・ホワイ」の続編といったメロディ感覚を持つ。ハリスはもう1枚、トニー・シェアー(2009年5月8日、他)らが参加したインスト作も作っていて、それはジョン・ゾーン(1999年9月24日、2006年1月21日)のレーベルからリリースされるそう。ニッキ(2009年8月3日。閉会式で歌ってため、今年の冬期五輪をよく見ていた人には著名なようね)のプロデュースも大御所フィル・ラモーンと分け合っているそうだし、悠々といろんなことにあたっているな。別れ際に「じゃ、また来年」と言ったら、「今年になるかもね」。ハリスの彼女は綺麗なアメリカ人だが、ほんと日本が好きらしい。