7時開演予定だったのが、8時開演に変更された。前々日の同じスマッシュ打ちのギャラクティック公演も7時半開始だったが……。公演終了後の飲みの時間が短くなる(電車でちゃんと帰る場合は)のは痛し痒しだが、開演時間が遅い方が気安い感じもなくはないかな。勤め人は歓迎する人が多いのか?

 濁った質感を持つ現代ロックの水先案内人的な評価を獲得しているホワイト・ストライプス(2003年10月21日、2006年3月5日)他のジャック・ホワイトが主導する、ザ・キルズ(2003年5月14日、2004年12月13日)の女性ヴォーカリストのアリソン・モシャート嬢をフロントに立てた4人組。ホワイトは基本ドラムを叩き、他にギター/キーボード担当者とベーシストの男性が二人。

 雑な、基本レトロでブルージィなロックが屈託なく展開される。なるほど、ホワイトはかつてドラムをやっていたことも納得の、ツボを押えたドカスカしたドラムを過不足なく供給。一部、前に出てきてギターを手にして歌う曲もあったが、ザ・デッド・ウェザーはホワイトがドラムを叩きたくて組んだバンドなのだなと実感。新しいネタはあんましないが、旧どすこいロック表現の襞を趣味良く集めたような実演は、その手のパターンをさんざん聞いているはずなぼくでも、これでいいじゃん。ホワイトの個性が強いためか、モシャートはザ・キルズのときより素直というか、自分のバンドのときのほうがシアトリカルに歌っていると感じたりも。披露した曲は近く出るセカンド作の曲もやったのかな。

 青海・ゼップ東京。往路はその前にやったインタヴュー場所の関係でガラガラのゆりかもめで行き(橋を渡ったあとの空き地群をみて、都知事が青島に変わらず鈴木のままだったら、この光景はだいぶ違っていたのかナとも、ふと思う)、帰りは知人とりんかい線ですうっと渋谷まで戻る。ゆりかもめのトロさはハンパなく(乗車賃はともに高い)、その椅子の形状/大きさも実に中途半端な阿呆設計。これに、ぼくの税金がほんの少しでも投入されているのか否や?