サマーソニック2009
2009年8月8日 音楽 1月に買ったばかりのマック・ブックのenter/returnキーが二つに割れる。ありゃあ。キーの反応が鈍いと保護ビニールをめくったら、そうなっていてびっくり。サポートセンターに電話をかけると、その部分は保証適用外で、45.150円の修理代を取るという。ちょっと理不尽じゃないと言うと、そうですよねえと同意しつつ、重ねて保証はききませんとのたまう。でも、アップル社下請けの修理の会社だったらもっと安くあがると思いますといって、渋谷・桜ヶ丘の会社の電話番号を教えてくれる。で、連絡をとってみたら、キーは保証に入らない部分ながら、保証期間内なので保証が切れた値段も適用されないので、9万いくら(!)かかるとか、そーゆうことを丁寧にぬかしやがる。あーん、買ったときだって14万円強だったゾ。かように、この世の中は不可解なもので……。じゃ、4万5千円のほうが全然マシ。もう一度アップルに電話をし、修理を依頼する(その一件について、アップルって下請けを巻き込んでセコい商戦術を取るのだナと感想を漏らす知人がいた)。すると、すべてが初期化される可能性があるので、バックアップを取らなければならず、電気屋にDVD-Rを買いに走り、サポートセンターの親切な指図でそれを行い……とか、やっていたら夕方になってしまった。遅めに行ってもNINとかは見たいと思っていたのだが、今年から3日間開催となったサマーソニック=幕張に行くのはヤメにする。そのあたりでザンザン雨が降ってきたが、マリーン球場のNINのステージは土砂降りだったらしい。PCを指定の宅急便会社が取りにくるのは月曜。一応、動く旧マック・ブックはあるがなんか反応が遅いし、あんましそれで原稿は打ちたくない。この週を休息に使いなさいということか。免許の書き換えもしておくべきだろうし、実家に戻ってお墓参りの運転手もしなきゃいけないし(鵠沼海岸に行った翌日に実家に戻ったらとても湿度が低く、避暑地みたいでびっくり。というか、湘南のあの日の夜の湿度は人間基準法違反だったなー)、まいっか。と、これが8月7日(金)の話、なり〜。(→結局、メイカーの良心の呵責があったためか、なんと水曜にあっさりと修理済みのPCが家に届く。早いっ。データーも残っていた)
で、8日。13時ごろに幕張についたら、周辺の駐車場がすべて満杯でびっくり。こんなんこと、初めてだ。ビーズの公演が決まってこの中日だけ売り切れたらしいが(でも、ぼくが見た出し物はどのステージもすいていたけど)。会場に一番近い30分200円の駐車場に25分ぐらい待って入庫。今日最初の目当ては、球場側にあるアイランド・ステージのパトリッック・ワトソン(2008年11月12日)。間に合わないと悲しいので、メッセ・エリアから球場までタクっちゃう。彼らはぼくが大好きなイマジネイティヴな現代歌心ロックのカナダのバンドだが、やはり素晴らしい。何がいいって、どうすれば発想豊かな自分たちのポップ・ミュージックを作れるかということを楽しみながら考えまくり、定石を疑い、それを成就させているのが分かるところ。だから、ライヴでも彼らはいろんな楽器の用い方をしたりもする(それノリとしては、ちょっとゴメス;2002年2月3日に似ているかも)し、彼らはまっとうに冒険/試行していると思わせられるのだ。そして、その結果として、通り一遍のロックの先に自分たちの歌心と風情溢れる表現を獲得しているのだから。偉い偉い偉い。カナダの先輩ルイス・フューレイが出していたような不条理な迷宮感覚との相似を一部覚えさせる箇所もあるが、かつてメール・インタヴューしたさいは、それについての質問はスルーだった。最後はスピーカーが複数ついたものを背中に背負いながら歌うリーダーを頭にみんなでフロアに降りてきて、そのまま去る。パトリック・ワトソン、万歳!
メッセに戻ってきて、スウェーデン発バンドのマンドゥ・ディアオ(マウンテン)を少し見る。ガレージな佇まいを発していたこともあったが、女性ヴォーカルが加わっていたりするそれはけっこう愛想が良かったな。エゴ・ラッピン(マウンテン、2006年12月13日、他)、ザ・ホラーズ(ソニック)、ミシュカ(ビーチ)、トム・トム・クラブ(ダンス)なども見る。ザ・トーキング・ヘッズ派生の笑顔の“外し”男女混合ダンス・ポップ・バンドであるトム・トム・クラブは少し青春が蘇る感じも。過去の焼き直しだが、他愛のないフリも含めて、ときにフフフ。
マウンテンに出たエルヴィス・コステロ(2006年5月31日〜6月2日、他)は側近バンドのジ・インポスターを率いてのもので、のっけから突っ走る。すぐに思い出したのは、オースティン・シティ・リミッツでの熱演の様(2004年9月19日)。で、すぐに合点の行くところ、ありましたね。彼はフェス出演と通常の単独公演を使い分けている。自分のファン以外も来るフェスではよりごんごん明解に突き進むノリでショウを進め、両手をさらに広げる感じで多様な聞き手を捉えようとしている……さすがヴェテラン、わきまえている。もしかすると、大勢の人を前にすると、単純に心のメーターが振り切れてしまうだけかもしれないが。なにせよ、フェスのコステロは過剰で面白い、とは言えるはず。その後、ダンスで南米育ちのヨーピアンDJのルシアーノを見る。PCを扱う彼と打楽器奏者の掛け合いを導入に、ラップトップ・セッションてな趣きのショウが始まる。ステージ上にはラップトップを前にする5人(だったかな?)、そして客に背を向けるように位置するルチアーノが指揮者のように全体を司る。おもしろいのは、ヴィジョンにラップトップ担当者の音配分がカラフルに図示されるところ。それ、正確なものではないかもしれないが、分かりやすい娯楽性を導きだしていた。
英国2トーン表現の看板的なザ・スペシャルズのショウ(マウンテン)は文句なく楽しく、光っていた。過去のサマーソニックではザ・スペシャルズ→ビートという流れを持つ両バンドのメンバーたちによるザ・スペシャル・ビートという名前のグループが出演した(2005年8月14日)ことがあったが、やっぱ一つのほうがやりやすいし、鮮やかなイメージを出しやすいのでは。別に新しいことはやってないはずだが、洒落のめそうとする意思を持つ大人数バンドが弾けながらスカ調のイナセなビート・ポップを送り出しいく様はほんといい感じで、輝いていた。白人と黒人がくんずほぐれつという風情もいいやね。そして、彼らに触れながら、山中湖のほうでは、東京スカパラダイスオーケストラ(2009年5月30日、他)が中心となる海外バンドも呼んだ東京スカ・ジャンボリーという催しが今日開催されているのを思い出す。どうだったのかなー。
で、8日。13時ごろに幕張についたら、周辺の駐車場がすべて満杯でびっくり。こんなんこと、初めてだ。ビーズの公演が決まってこの中日だけ売り切れたらしいが(でも、ぼくが見た出し物はどのステージもすいていたけど)。会場に一番近い30分200円の駐車場に25分ぐらい待って入庫。今日最初の目当ては、球場側にあるアイランド・ステージのパトリッック・ワトソン(2008年11月12日)。間に合わないと悲しいので、メッセ・エリアから球場までタクっちゃう。彼らはぼくが大好きなイマジネイティヴな現代歌心ロックのカナダのバンドだが、やはり素晴らしい。何がいいって、どうすれば発想豊かな自分たちのポップ・ミュージックを作れるかということを楽しみながら考えまくり、定石を疑い、それを成就させているのが分かるところ。だから、ライヴでも彼らはいろんな楽器の用い方をしたりもする(それノリとしては、ちょっとゴメス;2002年2月3日に似ているかも)し、彼らはまっとうに冒険/試行していると思わせられるのだ。そして、その結果として、通り一遍のロックの先に自分たちの歌心と風情溢れる表現を獲得しているのだから。偉い偉い偉い。カナダの先輩ルイス・フューレイが出していたような不条理な迷宮感覚との相似を一部覚えさせる箇所もあるが、かつてメール・インタヴューしたさいは、それについての質問はスルーだった。最後はスピーカーが複数ついたものを背中に背負いながら歌うリーダーを頭にみんなでフロアに降りてきて、そのまま去る。パトリック・ワトソン、万歳!
メッセに戻ってきて、スウェーデン発バンドのマンドゥ・ディアオ(マウンテン)を少し見る。ガレージな佇まいを発していたこともあったが、女性ヴォーカルが加わっていたりするそれはけっこう愛想が良かったな。エゴ・ラッピン(マウンテン、2006年12月13日、他)、ザ・ホラーズ(ソニック)、ミシュカ(ビーチ)、トム・トム・クラブ(ダンス)なども見る。ザ・トーキング・ヘッズ派生の笑顔の“外し”男女混合ダンス・ポップ・バンドであるトム・トム・クラブは少し青春が蘇る感じも。過去の焼き直しだが、他愛のないフリも含めて、ときにフフフ。
マウンテンに出たエルヴィス・コステロ(2006年5月31日〜6月2日、他)は側近バンドのジ・インポスターを率いてのもので、のっけから突っ走る。すぐに思い出したのは、オースティン・シティ・リミッツでの熱演の様(2004年9月19日)。で、すぐに合点の行くところ、ありましたね。彼はフェス出演と通常の単独公演を使い分けている。自分のファン以外も来るフェスではよりごんごん明解に突き進むノリでショウを進め、両手をさらに広げる感じで多様な聞き手を捉えようとしている……さすがヴェテラン、わきまえている。もしかすると、大勢の人を前にすると、単純に心のメーターが振り切れてしまうだけかもしれないが。なにせよ、フェスのコステロは過剰で面白い、とは言えるはず。その後、ダンスで南米育ちのヨーピアンDJのルシアーノを見る。PCを扱う彼と打楽器奏者の掛け合いを導入に、ラップトップ・セッションてな趣きのショウが始まる。ステージ上にはラップトップを前にする5人(だったかな?)、そして客に背を向けるように位置するルチアーノが指揮者のように全体を司る。おもしろいのは、ヴィジョンにラップトップ担当者の音配分がカラフルに図示されるところ。それ、正確なものではないかもしれないが、分かりやすい娯楽性を導きだしていた。
英国2トーン表現の看板的なザ・スペシャルズのショウ(マウンテン)は文句なく楽しく、光っていた。過去のサマーソニックではザ・スペシャルズ→ビートという流れを持つ両バンドのメンバーたちによるザ・スペシャル・ビートという名前のグループが出演した(2005年8月14日)ことがあったが、やっぱ一つのほうがやりやすいし、鮮やかなイメージを出しやすいのでは。別に新しいことはやってないはずだが、洒落のめそうとする意思を持つ大人数バンドが弾けながらスカ調のイナセなビート・ポップを送り出しいく様はほんといい感じで、輝いていた。白人と黒人がくんずほぐれつという風情もいいやね。そして、彼らに触れながら、山中湖のほうでは、東京スカパラダイスオーケストラ(2009年5月30日、他)が中心となる海外バンドも呼んだ東京スカ・ジャンボリーという催しが今日開催されているのを思い出す。どうだったのかなー。