渋谷・文化村オーチャードホール。マチネー公演を見に行く。やっぱ、大掛かりなものを見るのは新鮮だし、素直に感銘をうけますね。

 NYを舞台とする、プエルトリコ系とポーランド系のチーマー同士の抗争のなかにロミオとジュリエット的なラヴ・ストーリーを重ねたもので、初演は57年夏。初演50周年を記念して欧州などをまわったものが日本に来ているという。随所でいろいろリファインされているところはあるのかな。オーケストラ・ピットには管、弦、ジャズ的単位のカルテットなど、25人(?)ほどのミュージシャンが。けっこう日本人が雇われていたが、チャンさんという中国系指揮者によって導かれる音楽は感心しっぱなし。というか、大御所米国人クラシック指揮者であるレナード・バーンスタインによる音楽の素晴らしさに今更ながら頷く。クラシック、ジャズ、ラテン、R&B、ポピュラーなんかの要素を自在に用いるそれは本当にお見事。にして、「トゥナイト」とか心の琴線に入り込む好メロディもあるのだら、感心するしかない。で、いろいろ手を変え品を変え、踊りや動きのあるシーンが置かれ繋がっていくのだから、ドキドキしながら見れちゃいますね。