テイラー・アイグスティ+ジュリアン・レイジ・デュオ。ロイ・ハーグローヴ・クインテット
2009年6月24日 音楽 コンコードとエマーシー、それぞれにメジャーと契約する24歳のピアニストと21歳のギタリスト(2005年8月21日)のデュオ公演。有楽町・コットンクラブ、ファースト・ショウ。お互いのリーダー作にも客演しあう両者はともにウェスト・コースト育ち、実はジャズ神童と言われる同士として知り合ってからすでに10年以上たつのだとか。ここのところはそれぞれの仕事が忙しくなってあまり一緒にやる機会も減じているが、かつてはよくデュオでライヴをしたという。確かに、仲が良さそうだよな。そんなわけだから、かつて知ったるお互いの特徴や癖というわけで、とても手慣れたデュオ演奏を聞かせる。そのぶんこなれすぎ、若いんだからもっと爆発しろやと言いたくなった部分もなくはなかったが。二人とも過剰にお茶目だったり、意地悪な性格じゃないんだろうな。
レイジのリーダー作はそうした分別あるとっつぁん坊や(?)な部分(でも、スポーツカー大好き。古いポルシェに乗っているという)がもっともいい方に働いた仕上がりを見せていて、クラシックやブルーグラスの知識も活きた、間があって瀟洒な、誰々風でもない(そこが、重要!)清新なジャズ表現をさらりと提出していて驚かされる。聞けば、そこらあたりの“我が道を行かん”という回路はウェイン・ショーター(2004年2月9日、他)耽溺から来ているらしい。なら、ショーターの女の趣味も見習えばと茶化して言うと(ショーターの最初の嫁さんは日本人で、2番目はブラジル人)、苦笑いしながら「彼女はアメリカ人なんだよねえ」と答える。ともあれ、レイジにしても、アイグスティにしても、今後もいろいろ来日するんじゃないだろうか。
その後、ブルーノート東京で、ロイ・ハーグローヴを見る。前回来日時はビッグ・バンドを率いるもの(2008年9月16日)だったが、今回は彼が現在メインに置いているクインテット編成によるもの。前回のクインテット公演(2007年9月10日)とはサックス奏者とドラマーが重なる。ところで、クインテットの新作『イアーフード』でピアノを弾いていたのは先日、日本に来ていたジェラルド・クレイトン(2009年6月7日)。そのクレイトンは渡辺貞夫(2008年12月14日、他)の初秋に出る純ジャズ新作に参加したり、自己トリオでツアーしたりと大忙し(だから、今回は不参加)。7月のモントリオール・ジャズ・フェスには自己トリオで出て、ハーグローヴは同祭にはR.H.ファクター(2003年9月21日)で出演するよう。なお、ジェラルドは9月の渡辺貞夫ブルーノート東京公演に参加する。……話はとんだが、ものすごく覇気と力がある演奏でおおいに頷く。なんか、ばりばりジャズ・マンであることを謳歌しているやんけ。客の入りもたっぷりで、それにも少し驚く。おお、ハーグローヴ、人気ばっちりなんだな。
レイジのリーダー作はそうした分別あるとっつぁん坊や(?)な部分(でも、スポーツカー大好き。古いポルシェに乗っているという)がもっともいい方に働いた仕上がりを見せていて、クラシックやブルーグラスの知識も活きた、間があって瀟洒な、誰々風でもない(そこが、重要!)清新なジャズ表現をさらりと提出していて驚かされる。聞けば、そこらあたりの“我が道を行かん”という回路はウェイン・ショーター(2004年2月9日、他)耽溺から来ているらしい。なら、ショーターの女の趣味も見習えばと茶化して言うと(ショーターの最初の嫁さんは日本人で、2番目はブラジル人)、苦笑いしながら「彼女はアメリカ人なんだよねえ」と答える。ともあれ、レイジにしても、アイグスティにしても、今後もいろいろ来日するんじゃないだろうか。
その後、ブルーノート東京で、ロイ・ハーグローヴを見る。前回来日時はビッグ・バンドを率いるもの(2008年9月16日)だったが、今回は彼が現在メインに置いているクインテット編成によるもの。前回のクインテット公演(2007年9月10日)とはサックス奏者とドラマーが重なる。ところで、クインテットの新作『イアーフード』でピアノを弾いていたのは先日、日本に来ていたジェラルド・クレイトン(2009年6月7日)。そのクレイトンは渡辺貞夫(2008年12月14日、他)の初秋に出る純ジャズ新作に参加したり、自己トリオでツアーしたりと大忙し(だから、今回は不参加)。7月のモントリオール・ジャズ・フェスには自己トリオで出て、ハーグローヴは同祭にはR.H.ファクター(2003年9月21日)で出演するよう。なお、ジェラルドは9月の渡辺貞夫ブルーノート東京公演に参加する。……話はとんだが、ものすごく覇気と力がある演奏でおおいに頷く。なんか、ばりばりジャズ・マンであることを謳歌しているやんけ。客の入りもたっぷりで、それにも少し驚く。おお、ハーグローヴ、人気ばっちりなんだな。