カミーユ

2008年10月3日 音楽
 カミーユはけっこう欧州では注目/人気を集めるフランスの個性派女性ヴォーカリストだが、これはうわーとびっくり。だいぶ遅れて会場入りしたのだが、その持ち味の良さは存分に受けたな。もしアタマから見ていたら、今年のにっこりライヴ十指に入れたいと思ったかも。渋谷・クラブクアトロ。

 サポートをするのはリズム音を出す男性ヴォイス担当者二人、身体を叩いて音を出したりする男性肉体音担当者二人(比較的長身で、イケ面ぽい彼らは肌を露出しつつゲイのような格好をしている)、女性コーラス二人、そしてピアニスト。彼らが臨機応変に重なる様はけっこう説明にこまるのだが、その総体はカミーユが意気揚々と自分の表現を作り上げる様の見事な開かれた場でのショーケース提示となっていたのは間違いない。ホーミーみたいな声の出し方をほんの少しだけしたりとか、彼女はいろんな歌声の出し方を研究している感じがあったが、コムズカシさとか過剰に才気走った感じとは無縁で音楽を作り上げる歓びがあったのがとってもマル。また、それはモダン・ポップの輝きを持つものであったとも言えるだろう。

 彼女は後ろが空いた黒いドレスを終盤着ていたが、それお尻の割れ目を出すもの。だからといって、別にドキドキさせるタイプではないけれど。でも、そういうところにも主張を込めているのか。いろんな部分で私たらんという意思を感じてしまったので、そう思ったぼくでした。