エスペランサ
2008年9月5日 エスペランサは84年オレゴン州ポートランド生まれ、NYをベースとするウッド・ベース奏者&シンガー。英語とスペイン語が両立する環境に育った彼女は少女のころからクラシックの世界で頭角を表し、20歳でバークリー音楽大学のジャズ課程の講師にもなったという経歴を持つ人。これまで2枚のアルバムを発表していて、同国のジャズ界では話題の存在となっているようだ。
彼女のセルフ・タイトルの新作でも基本の単位を組んでいたピアニスト(少し電気ピアノも弾く。白人)とドラマー(黒人)を従えてのもの。で、アルバムで感じた以上に(編成が簡素だったせいもあるかもしれないが)歌とベース演奏が対等にある、その眩しい相乗が表現の中央にある実演を披露する人だと認知。難しい旋律取りをする歌はしなやかながらしっかりしていて、こりゃ音感が確か。その表現を貫くのはまっとうなジャズ感覚/精神だが、そこはミルトン・ナシメント曲カヴァーなどに示されるブラジル音楽愛好趣味や清新なうっすらポップ感覚なども息づく。アルバムでは血筋を活かしたラテン・ビート応用を見せもするが、この日はその側面はあまり出していなかったかな。
確かな音楽審美眼という名の、美味しい音楽の滴がキラキラと光る。自由自在、<ベースを弾きながら思うまま歌えば、私はどこへでも行ける>、という感じもありました。うきっ。ピアノとのデュオでやるのも1曲、またアンコールは一人で出てきてウッド・ベースの弾き語りで締める。それから、いい感じなのはその見てくれや佇まい。すらりと長身で、とってもかわいい(しかも、なんとも性格も良さそう!)。華奢な身体でウッド・ベースをぶいぶい爪弾き、奔放に声を泳がせる様は唯一にして、見る者を胸キュンさせること請け合い。その様だけでも、彼女は大きな注目を受けるべき人なのだと思わずにはいられなかった。なお、彼女の使っていたコントラバスは普通のサイズなのだが、下部のボディがないというカスタム・メイドな代物。1曲だけフレットレスのセミアコ・ギター型のベースも弾いた。
六本木・ビルボードライブ東京(ファースト)。会場に入ったとたん、まさに即、寒くてブルブルと震える。俺ってこんなに敏感だった? 上着のボタンを締めても、耐えられない。と同時に、胃や背中がきりきり痛くなってきちゃい(なのに、お酒をオーダーする俺って?)エ〜ン。こんな事初めて&回りの人はあまり寒がっている様子はない。いったい、俺はどーしちゃった? あまりに堪え難く途中で、少しは気温が高いだろう階上の席に移らせてもらおうかと思ったぐらいで、いつもの半分ぐらいしかショウに集中できなかった。なのに、エスペランサは素晴らしいと感激できたのだから、彼女の魅力はデカいはず。それと、同様にベーシストでもあり&ブラジル語彙に憧憬を見せるためか、ぼくはキューバのジューサ(2005年11月14日)のことをショウの最中に思い出し、瑞々しいジャズ流儀に拒否感を覚えない人なら誰だってエスペランサのほうがアーティストとして上だと感じるんじゃないかと思った。それはジューサの後見人的存在の才人ロベルト・カルカセース(2005年11月14日)もそうなのでは。彼女のジャズ志向をスポイルする方向に進むだろうけど、エスペランサが誰か良質なサウンド・プロデユーサーと絡むのはアリなはず。この才はどうにでも行けるものであると思う。
彼女のセルフ・タイトルの新作でも基本の単位を組んでいたピアニスト(少し電気ピアノも弾く。白人)とドラマー(黒人)を従えてのもの。で、アルバムで感じた以上に(編成が簡素だったせいもあるかもしれないが)歌とベース演奏が対等にある、その眩しい相乗が表現の中央にある実演を披露する人だと認知。難しい旋律取りをする歌はしなやかながらしっかりしていて、こりゃ音感が確か。その表現を貫くのはまっとうなジャズ感覚/精神だが、そこはミルトン・ナシメント曲カヴァーなどに示されるブラジル音楽愛好趣味や清新なうっすらポップ感覚なども息づく。アルバムでは血筋を活かしたラテン・ビート応用を見せもするが、この日はその側面はあまり出していなかったかな。
確かな音楽審美眼という名の、美味しい音楽の滴がキラキラと光る。自由自在、<ベースを弾きながら思うまま歌えば、私はどこへでも行ける>、という感じもありました。うきっ。ピアノとのデュオでやるのも1曲、またアンコールは一人で出てきてウッド・ベースの弾き語りで締める。それから、いい感じなのはその見てくれや佇まい。すらりと長身で、とってもかわいい(しかも、なんとも性格も良さそう!)。華奢な身体でウッド・ベースをぶいぶい爪弾き、奔放に声を泳がせる様は唯一にして、見る者を胸キュンさせること請け合い。その様だけでも、彼女は大きな注目を受けるべき人なのだと思わずにはいられなかった。なお、彼女の使っていたコントラバスは普通のサイズなのだが、下部のボディがないというカスタム・メイドな代物。1曲だけフレットレスのセミアコ・ギター型のベースも弾いた。
六本木・ビルボードライブ東京(ファースト)。会場に入ったとたん、まさに即、寒くてブルブルと震える。俺ってこんなに敏感だった? 上着のボタンを締めても、耐えられない。と同時に、胃や背中がきりきり痛くなってきちゃい(なのに、お酒をオーダーする俺って?)エ〜ン。こんな事初めて&回りの人はあまり寒がっている様子はない。いったい、俺はどーしちゃった? あまりに堪え難く途中で、少しは気温が高いだろう階上の席に移らせてもらおうかと思ったぐらいで、いつもの半分ぐらいしかショウに集中できなかった。なのに、エスペランサは素晴らしいと感激できたのだから、彼女の魅力はデカいはず。それと、同様にベーシストでもあり&ブラジル語彙に憧憬を見せるためか、ぼくはキューバのジューサ(2005年11月14日)のことをショウの最中に思い出し、瑞々しいジャズ流儀に拒否感を覚えない人なら誰だってエスペランサのほうがアーティストとして上だと感じるんじゃないかと思った。それはジューサの後見人的存在の才人ロベルト・カルカセース(2005年11月14日)もそうなのでは。彼女のジャズ志向をスポイルする方向に進むだろうけど、エスペランサが誰か良質なサウンド・プロデユーサーと絡むのはアリなはず。この才はどうにでも行けるものであると思う。