前野健太とソープランダーズ・スペシャル
2013年4月21日 音楽 おもしろかった。ぼくにとってはフォークの範疇にはいり、今ひとつ入り込めないタイプの音楽をするという所感を持つ御仁ではある。ながら、このサポート陣による伴奏と、主役との相乗の様には接してみたいと思った。前野健太の新作『オレらは肉の歩く朝』のプロデュースは、ジム・オルーク(2010年11月17日、他)。そして、前野はアルバム録音参加者たち、オルーク、石橋英子(2011年1月8日、他)、須藤俊明(2010年4月15日)からなるソープランダーズというバンドとともに各地を回り、ぼくが見たのはそのツアーの最終日となるショウ。恵比寿・リキッドルーム。
しかし、こんなにもくるくるとサポート奏者たちは楽器を持ち替えるのかあ。少し驚き、とってもうれしくなる。オルークはギターやベースやキーボードやドラムを、石橋はドラムやキーボードやフルートを、須藤はベースやドラム(あれ、ギターも持ったっけ?)を演奏。やっぱり、ザ・バンドが持っていたバンド員楽器持ち替えの自由をなんとなく反芻してしまうな。石橋のある曲でのオルガン・ソロは(ザ・バンドの)ガース・ハドソンみたいだったかも。必要に応じて、3人はコーラスもとり、オルークは1曲でシャウト気味のスキャット・ヴォーカルを聞かせたりもした。おお。MCの際、前野といろいろ絡んだりもした日本語堪能なオルークは約3割の曲でギンギンにギター・ソロを取る。インプロヴァイザーとしてのオルークが明快に仁王立ち。その際、ニール・ヤングの“ラスト・ネヴァー・スリープス”轟音路線を思い出す人もいた?
終盤では、ヴィオラの波多野敦子、ドラムの山本達久(2012 年1月10日、他)も加わる。「オンナを買いに行こう」みたいな歌詞で始まる曲はもろにタンゴ風味付けが採用されていた。また、アンコールでは前野のワーキング・バンドであるような デビッドボウイたち とのパフォーマンスも。べーシストとドラマー、そしてスタッフ・ベンダ・ビリリ(2010年6月30日、2010年10月3日、2010年10月11日、2010年10月17日)のサントゲのような使われ方をするプリミティヴな弦楽器(中国の二胡?)担当者を擁するが、その編成に触れて、前野って変な人だなという印象を新たにする。
冒頭でフォークという形容を付けたが、前野は全編テレキャスターを持って、堂々歌う。多くの曲は洋楽中心に聞いてきたぼくにはやはり入り込みにくいものではあった(でも、「東京の空」とか、妙にココロに入ってくる曲もある)が、洋楽文脈において燦然と輝くポップ・ロック盤『ユリイカ』をモノにしているオルークは前野のドメスティックな曲作りや歌唱にいろいろと魅力を覚えているのは明らか。彼はこの日と同様のミュージシャンたちを起用したシンガー・ソングライター制作盤(この3月発売の、『423/長谷川健一』)も持つし、5月アタマには今日のような体制でその長谷川のライヴをサポート。また、この日も一部で控え目にキーボードを弾いていたカフカの5月下旬のライヴでも“オルーク組”は鋭意サポートするよう。
ところで、前野のパンチ・パーマがこんもりしたような髪型とサングラスの組み合わせは、井上陽水に対するオマージュがあるのだろうか。
<今日の、気温>
うう、金曜日からまた寒いなあ。今日、J2の松本がホームの東京とのサッカー試合がなんと降雪で中止になった。郡山市での、JFLの試合も同様であるよう。
しかし、こんなにもくるくるとサポート奏者たちは楽器を持ち替えるのかあ。少し驚き、とってもうれしくなる。オルークはギターやベースやキーボードやドラムを、石橋はドラムやキーボードやフルートを、須藤はベースやドラム(あれ、ギターも持ったっけ?)を演奏。やっぱり、ザ・バンドが持っていたバンド員楽器持ち替えの自由をなんとなく反芻してしまうな。石橋のある曲でのオルガン・ソロは(ザ・バンドの)ガース・ハドソンみたいだったかも。必要に応じて、3人はコーラスもとり、オルークは1曲でシャウト気味のスキャット・ヴォーカルを聞かせたりもした。おお。MCの際、前野といろいろ絡んだりもした日本語堪能なオルークは約3割の曲でギンギンにギター・ソロを取る。インプロヴァイザーとしてのオルークが明快に仁王立ち。その際、ニール・ヤングの“ラスト・ネヴァー・スリープス”轟音路線を思い出す人もいた?
終盤では、ヴィオラの波多野敦子、ドラムの山本達久(2012 年1月10日、他)も加わる。「オンナを買いに行こう」みたいな歌詞で始まる曲はもろにタンゴ風味付けが採用されていた。また、アンコールでは前野のワーキング・バンドであるような デビッドボウイたち とのパフォーマンスも。べーシストとドラマー、そしてスタッフ・ベンダ・ビリリ(2010年6月30日、2010年10月3日、2010年10月11日、2010年10月17日)のサントゲのような使われ方をするプリミティヴな弦楽器(中国の二胡?)担当者を擁するが、その編成に触れて、前野って変な人だなという印象を新たにする。
冒頭でフォークという形容を付けたが、前野は全編テレキャスターを持って、堂々歌う。多くの曲は洋楽中心に聞いてきたぼくにはやはり入り込みにくいものではあった(でも、「東京の空」とか、妙にココロに入ってくる曲もある)が、洋楽文脈において燦然と輝くポップ・ロック盤『ユリイカ』をモノにしているオルークは前野のドメスティックな曲作りや歌唱にいろいろと魅力を覚えているのは明らか。彼はこの日と同様のミュージシャンたちを起用したシンガー・ソングライター制作盤(この3月発売の、『423/長谷川健一』)も持つし、5月アタマには今日のような体制でその長谷川のライヴをサポート。また、この日も一部で控え目にキーボードを弾いていたカフカの5月下旬のライヴでも“オルーク組”は鋭意サポートするよう。
ところで、前野のパンチ・パーマがこんもりしたような髪型とサングラスの組み合わせは、井上陽水に対するオマージュがあるのだろうか。
<今日の、気温>
うう、金曜日からまた寒いなあ。今日、J2の松本がホームの東京とのサッカー試合がなんと降雪で中止になった。郡山市での、JFLの試合も同様であるよう。