モーション・シティ・サウンドトラック。クレア&ザ・リーズンズ。
2013年2月20日 音楽 最初に恵比寿・リキッドルームで、ミネアポリス出身、大方エピタフからアルバムをリリースしている、5人組ロック・バンドのモーション・シティ・サウンドトラックを見る。歌とギター、ギター、ベースとコーラス、キーボード(弾かないで、踊っている曲も)、ドラムという面々なのだが、皆フツーっぽいというか垢抜けない佇まい(眼鏡2、髭面3、うち1人は重なる)を持っていて、なんか和ませる。両腕に刺青をしているキーボードくん以外、道ですれ違っても音楽をやっているとは思わないんじゃないか。
そんな彼らが、別に突出しているとはぼくは感じないないんだが、なんか歌心、くいいっと聞き手にアピールするところを持つのには驚いた。へえっ。ヴォーカルの歌声は高め、声量があるわけではないのに、ちゃんと聞き手の耳をひく。この日は、会場後部に客を入れていなかったので、ぼくはフロアの少し前目で見ていたのだけど、前の方のやんやのはしゃぎ具合を見ても、当然のことのように思えた。なんか総体として、今時の、人懐こい、誠実なロック・バンドだなあという所感を得る。
最後までは見ることはできず、次は丸の内・コットンクラブ。こちらは、仏米夫婦が核となる、今の感覚も存分に持つ、ほんわか夢心地ポップ・ユニット(2005年5月22日、2009年2月13日、2010年8月20日、2010年11月21日)が出演。アルミ・ホイルで楽器やモニター・スピーカーを覆っていたが、それはなんか貧乏くさく見えないか。ステージ背後には、魚群やジュゴンやイルカや海鳥やクリオネなぞを映した広義の海洋ものの映像が流されるが、それがバンドの雰囲気や曲調に合っておらず。おやおや。今回、そうしたお膳立ての部分はおおいに空振り。まあ、何度も来日公演を重ねていて、お客に異なる行き方を与えようとしたいのはよく分るが。
でも、音楽的には、やはり誘われる。リード・ヴォーカルの紅一点クレア・マルダーはギターやバンジョーや鳴り物も手にし、他の男性陣3人も例によって、キーボード、ピアノ、ギター、ヴァイオリン、エレクトリック・ベース、ドラム、打楽器などをいろいろ持ち替える。ベルリン録音(半年以上滞在したとも言われる)の新作『KR-51』はけっこう暗めで静謐な仕上がりだったはずだが、ここでは過去曲も取り上げていたせいもあるだろうが、暗さはあまりないほんわかストレンジ・ポップをめりはりを付けて送り出していた。ときにはけっこうタイトなドラムを採用していたり、ノイジーなギターが採用されたりもしていて、そういう行き方に触れると、たとえばヨ・ラ・テンゴ(2012年11月6日、他)のファンが彼女たちに流れても不思議はないとも感じた。それは今回、レトロ濃度が薄めだったせいもあるかもしれない。
<今日の、地下の渋谷駅>
ライヴ会場に向かうため田園都市線の地下の渋谷駅で降りると、とても混雑している。わー、これが来月半ばになるとどうなるのか。東横線/副都心線が相互乗り入れとなると、その階違いの地下ホームはこのホームとも改札なしで繋がり、これまで銀座線を使っていた東横線利用者がみんな半蔵門線を使うようになると言われている。混みそう。それはともかく、東横線沿線の人はみんな新しい乗り入れをイヤがっている。ぼくの回りで、これだけ歓迎されていない変化も珍しいナ。ま、定期をちゃんと持ったことないぼくが言うのもナンだが。学校卒業後、3年半は一応会社員をしていたが、そのときも電車が走っていない時間の帰宅が多いこともあり、アタマの2ヶ月ぐらいしか、定期を買わなかったんだよなー。とか書いたら、もう一度、定期券を持てる境遇に身を置きたいという思いがもわっとわいて来た。勤め人でも、学生でもいいのだが……。
そんな彼らが、別に突出しているとはぼくは感じないないんだが、なんか歌心、くいいっと聞き手にアピールするところを持つのには驚いた。へえっ。ヴォーカルの歌声は高め、声量があるわけではないのに、ちゃんと聞き手の耳をひく。この日は、会場後部に客を入れていなかったので、ぼくはフロアの少し前目で見ていたのだけど、前の方のやんやのはしゃぎ具合を見ても、当然のことのように思えた。なんか総体として、今時の、人懐こい、誠実なロック・バンドだなあという所感を得る。
最後までは見ることはできず、次は丸の内・コットンクラブ。こちらは、仏米夫婦が核となる、今の感覚も存分に持つ、ほんわか夢心地ポップ・ユニット(2005年5月22日、2009年2月13日、2010年8月20日、2010年11月21日)が出演。アルミ・ホイルで楽器やモニター・スピーカーを覆っていたが、それはなんか貧乏くさく見えないか。ステージ背後には、魚群やジュゴンやイルカや海鳥やクリオネなぞを映した広義の海洋ものの映像が流されるが、それがバンドの雰囲気や曲調に合っておらず。おやおや。今回、そうしたお膳立ての部分はおおいに空振り。まあ、何度も来日公演を重ねていて、お客に異なる行き方を与えようとしたいのはよく分るが。
でも、音楽的には、やはり誘われる。リード・ヴォーカルの紅一点クレア・マルダーはギターやバンジョーや鳴り物も手にし、他の男性陣3人も例によって、キーボード、ピアノ、ギター、ヴァイオリン、エレクトリック・ベース、ドラム、打楽器などをいろいろ持ち替える。ベルリン録音(半年以上滞在したとも言われる)の新作『KR-51』はけっこう暗めで静謐な仕上がりだったはずだが、ここでは過去曲も取り上げていたせいもあるだろうが、暗さはあまりないほんわかストレンジ・ポップをめりはりを付けて送り出していた。ときにはけっこうタイトなドラムを採用していたり、ノイジーなギターが採用されたりもしていて、そういう行き方に触れると、たとえばヨ・ラ・テンゴ(2012年11月6日、他)のファンが彼女たちに流れても不思議はないとも感じた。それは今回、レトロ濃度が薄めだったせいもあるかもしれない。
<今日の、地下の渋谷駅>
ライヴ会場に向かうため田園都市線の地下の渋谷駅で降りると、とても混雑している。わー、これが来月半ばになるとどうなるのか。東横線/副都心線が相互乗り入れとなると、その階違いの地下ホームはこのホームとも改札なしで繋がり、これまで銀座線を使っていた東横線利用者がみんな半蔵門線を使うようになると言われている。混みそう。それはともかく、東横線沿線の人はみんな新しい乗り入れをイヤがっている。ぼくの回りで、これだけ歓迎されていない変化も珍しいナ。ま、定期をちゃんと持ったことないぼくが言うのもナンだが。学校卒業後、3年半は一応会社員をしていたが、そのときも電車が走っていない時間の帰宅が多いこともあり、アタマの2ヶ月ぐらいしか、定期を買わなかったんだよなー。とか書いたら、もう一度、定期券を持てる境遇に身を置きたいという思いがもわっとわいて来た。勤め人でも、学生でもいいのだが……。