八代亜紀。トニー・ハドリー
2012年11月9日 音楽 まず、南青山・ブルーノートで、小西康陽プロデュースのジャジー作『夜のアルバム』をリリースした八代亜紀を見る。もちろん同作をフォロウするショウで、サポートは、ヴァイブラフォン/ピアノ、ギター、ウッド・ベース、ドラム、パーカション、リードという編成。それは、アルバムに参加していた人たちと思う。
同作のリリースに際し、八代、小西のお二人に別個に話をうかがう機会を得たが、その両者の発言が一致していたのは、ジャズも歌謡曲も分け隔てなく歌った往年のクラブ歌手時代のハイカラなノリを今につないでみよう……。ジュリー・ロンドンが好きでクラブ歌手に憧れた(ロンドンの経歴にクラブで歌っていてという記載を見つけたからだそう。彼女がロンドンのシングルに触れたのは5歳のときだった)彼女が10代で銀座のクラブで歌うようになったとき(この日のMCによれば、当初からかなり高給であったという)は本当にそのレパートーリーは粋で広かったし、あの時代のことを彼女は本当にいい思い出として心にとめている。蛇足だが、彼女はマイケル・ジャクソンと同じ誕生日、それは本人も承知している。
アルバム収録曲を中心に、ジャジーでムーディなもう一人の八代亜紀を披露する、という感じでショウはすすむ。小西さんによれば、あんなに歌う声が小さい人は初めてながら、歌声のコントロールや表情は完璧とのことだが、やはり何を歌っても、どんなノリでも、接する者に多大なものをじわーんと与える歌い手であるのは間違いない。
歌の力、芸能の世界に生きてきた人ならではの底力、如実に感じる。ながら、そうでありながら、ある種の柔らかさを与えるのがいい。インタヴューしたときも感じたが、いい意味でのB型の率直さ、チャーミングさがあふれるのが彼女の大きな魅力。そして、なにより本人が楽しんでやっているのが分るのがいい。MCの際もバンドの面々と仲良く絡もうという気持ちが出ていて、それも接する者に和みの感覚を与える。彼女は一度ステージをおりて、お召替え。二度目のほうが、クラブ歌手のイメージ強し。
そして、その後は六本木・ビルボードライブ東京へ。デュラン・デュランなんかと同じ島にいた(ニュー・ロマンティクスなんて呼称もありました)、1980年代上半期にUK型妖艶ソウル・ポップ系表現を送り出したスパンダー・バレエのシンガーだったトニー・ハドリーのショウを見る。一緒にライヴを見た一人が、若い時分にハドリーを旦那さん#1候補に勝手に定めたほどのファンとかで、キャアキャア言っている。あははは。
普通にバンドを従えての実演で、簡単に言ってしまえばオールド・ウェイヴなロック・ショウ。ドラマーはスパンダー・バレエのオリジナルのドラマーであるそうで、バンド員のなかでは一番大きな拍手をもらっていた。女性バッキング歌手はアフリカ系でかわいらしい。
ソロとしても10枚ぐらいアルバムを出しているハドリーは52歳だそうだが、もっとコテコテのおやじに見える。ステージ・アクションもエグく、突っ込みどころ満載と書きたくなる感じ。その見てくれはUK演歌歌手といった風情。で、その感じに合致するように、声量たっぷり。好き嫌いは別として、わー歌える人だアと誰もが思うに違いない御仁ではあったな。
スパンダー・バレエの曲を中心に、ソロとして出した曲やカヴァー・アルバム収録曲などを屈託なく、披露。ぼくもちゃんと知っている、彼ら一番の1983年ヒット曲「トゥルー」は、技ありポップなラップ・チームのP.M.ドーンが1991年に大胆サンプリングしたことで知られる曲ですね。なんか途中から、ニュー・ウェイヴ期のトム・ジョーンズという感想も湧く。最後の曲だけ、ピコピコいうプリセット音を重ねた。
<今日の、えーん>
完全に昼夜逆転してしまっている。それも、朝まで飲んでいたりするせい。あー、なんで懲りないんだろう?
同作のリリースに際し、八代、小西のお二人に別個に話をうかがう機会を得たが、その両者の発言が一致していたのは、ジャズも歌謡曲も分け隔てなく歌った往年のクラブ歌手時代のハイカラなノリを今につないでみよう……。ジュリー・ロンドンが好きでクラブ歌手に憧れた(ロンドンの経歴にクラブで歌っていてという記載を見つけたからだそう。彼女がロンドンのシングルに触れたのは5歳のときだった)彼女が10代で銀座のクラブで歌うようになったとき(この日のMCによれば、当初からかなり高給であったという)は本当にそのレパートーリーは粋で広かったし、あの時代のことを彼女は本当にいい思い出として心にとめている。蛇足だが、彼女はマイケル・ジャクソンと同じ誕生日、それは本人も承知している。
アルバム収録曲を中心に、ジャジーでムーディなもう一人の八代亜紀を披露する、という感じでショウはすすむ。小西さんによれば、あんなに歌う声が小さい人は初めてながら、歌声のコントロールや表情は完璧とのことだが、やはり何を歌っても、どんなノリでも、接する者に多大なものをじわーんと与える歌い手であるのは間違いない。
歌の力、芸能の世界に生きてきた人ならではの底力、如実に感じる。ながら、そうでありながら、ある種の柔らかさを与えるのがいい。インタヴューしたときも感じたが、いい意味でのB型の率直さ、チャーミングさがあふれるのが彼女の大きな魅力。そして、なにより本人が楽しんでやっているのが分るのがいい。MCの際もバンドの面々と仲良く絡もうという気持ちが出ていて、それも接する者に和みの感覚を与える。彼女は一度ステージをおりて、お召替え。二度目のほうが、クラブ歌手のイメージ強し。
そして、その後は六本木・ビルボードライブ東京へ。デュラン・デュランなんかと同じ島にいた(ニュー・ロマンティクスなんて呼称もありました)、1980年代上半期にUK型妖艶ソウル・ポップ系表現を送り出したスパンダー・バレエのシンガーだったトニー・ハドリーのショウを見る。一緒にライヴを見た一人が、若い時分にハドリーを旦那さん#1候補に勝手に定めたほどのファンとかで、キャアキャア言っている。あははは。
普通にバンドを従えての実演で、簡単に言ってしまえばオールド・ウェイヴなロック・ショウ。ドラマーはスパンダー・バレエのオリジナルのドラマーであるそうで、バンド員のなかでは一番大きな拍手をもらっていた。女性バッキング歌手はアフリカ系でかわいらしい。
ソロとしても10枚ぐらいアルバムを出しているハドリーは52歳だそうだが、もっとコテコテのおやじに見える。ステージ・アクションもエグく、突っ込みどころ満載と書きたくなる感じ。その見てくれはUK演歌歌手といった風情。で、その感じに合致するように、声量たっぷり。好き嫌いは別として、わー歌える人だアと誰もが思うに違いない御仁ではあったな。
スパンダー・バレエの曲を中心に、ソロとして出した曲やカヴァー・アルバム収録曲などを屈託なく、披露。ぼくもちゃんと知っている、彼ら一番の1983年ヒット曲「トゥルー」は、技ありポップなラップ・チームのP.M.ドーンが1991年に大胆サンプリングしたことで知られる曲ですね。なんか途中から、ニュー・ウェイヴ期のトム・ジョーンズという感想も湧く。最後の曲だけ、ピコピコいうプリセット音を重ねた。
<今日の、えーん>
完全に昼夜逆転してしまっている。それも、朝まで飲んでいたりするせい。あー、なんで懲りないんだろう?