アルベア・iTD。ジョー
2012年11月1日 音楽 まず丸の内・コットンクラブで、モロッコ生まれで、イスラエルや仏リヨンを経由して、現在はオーストラリアに住み活動をしているアルベア・iTDというギタリストのリーダー・バンドを見る。独エンヤからアルバムを出していると書けば興味を引かれる人もいるかもしれぬが、今のエンヤはブルーノートと同じ様にレーベル・カラーが変わってきているので、そういう属性には着目しないほうがよろしい→→そういう部分で、間口を広げつつ未だレーベル・カラーを持ち続けているECMって本当にすごいナ。そういえば、現在エンヤは2系統で作品リリースをしていて(外とのライセンス契約も分けてやっているよう)、別な方のエンヤから出ている、ロン・マイルズ(2005年6月9日)とビル・フリゼール(2011年1月30日、他)とブライアン・ブレイド(2012年5月22日、他)のトリオによるライヴ盤『クイヴァー』はすばらしい、もう一つの現代ジャズ・アルバムだ。ライナー・ノーツ担当盤だが、そんなの抜きに、あれはいいアルバムだ。
バックはピアノ、ウッド・ベース、ドラムというピアノ・トリオ。それだけを取るとジャズの演奏家のようだが、聞き味はおおいにフュージョン。それは本人の深みのない演奏や曲作り、またサイド・マンと持ち合うスポンテイニアス度の低さが導くものと思われる。もちろん、モロッコやイスラエルという項目を感じさせる部分もなし。ぼくは日本人のジャズ演奏家に日本的な部分を求めないので、それは別にかまわない。
続いて、六本木・ビルボードライブ東京で、デビュー後約10年にわたり人気者の位置に居続けるR&B歌手のジョーを見る。すくっと長身、精悍。まず、ステージ上に出て来た本人を見てかっこいいと素直に思う。やっぱ、ポップ・ミュージックは見てくれも重要要素だ。
そして、キーボード、ギター(日本人)、ベース(鍵盤も)、ドラム、トランペット、サックスというバンドを従えて、悠々ショウは進められる。プリセット音も控え目に用い、バッキグ・コーラスはそれで代用。普通だったら、管音をキーボード音でまかない、リアルのバッキング・コーラス担当者を雇うところだが、彼の場合は(人員が限られるなか)生のブラス音を用いることを優先させた。それは、好みである。
途中、ギターを弾きながら2曲しっとり歌ったりもする。同様のことをするピーボ・ブライソン(2012年1月30日、他)より、ギターうまいかな。また、後半部から、東京メトロポリス夜景を見せるステージ裏の幕が開けられる(通常はアンコール時に開けられる)。毎年この会場でやっているので、勝手知ったるという感じか。それにしても、この会場をガラスの外壁越しに外から見たら、とっても奇麗だろうなーと思わずにはいられず。また、勝手知ったる、というのは、お客さんも同様。彼はショウの最中にも鷹揚にハグやサインに応じたりもしていて(でも、服を脱いだり、胸をはだけたりするような行き方は取らない。ぼくはオトコなので賛成。でも、それもある種の品格にはつながるか)、前のほうの人はそれをご存知のようでフェルト・ペンを持参して来ている。そうしたファン・サーヴィスもあり、最後にステージから楽屋へのドアにたどり着くまで10分はかかったのではないか。その際、バンドは臨機応変に演奏を長引かせていて、二管の演奏音はかなり効いていた。
<今日の、初めて>
ジョーのショウの前奏で、巧みにコードを置き換えた「君が代」をバンドは演奏する。来日バンドで、君が代を演奏するのには初めてふれるなあ。それから、前のほうのお客さんは赤いバラを持参して来ている人が多くて、終盤それを彼に次々に手渡す。男性シンガーが女性のお客さんにサーヴィスでバラを手渡すシーンは何度か触れたことがあるが、その逆には初めて触れるかも。
バックはピアノ、ウッド・ベース、ドラムというピアノ・トリオ。それだけを取るとジャズの演奏家のようだが、聞き味はおおいにフュージョン。それは本人の深みのない演奏や曲作り、またサイド・マンと持ち合うスポンテイニアス度の低さが導くものと思われる。もちろん、モロッコやイスラエルという項目を感じさせる部分もなし。ぼくは日本人のジャズ演奏家に日本的な部分を求めないので、それは別にかまわない。
続いて、六本木・ビルボードライブ東京で、デビュー後約10年にわたり人気者の位置に居続けるR&B歌手のジョーを見る。すくっと長身、精悍。まず、ステージ上に出て来た本人を見てかっこいいと素直に思う。やっぱ、ポップ・ミュージックは見てくれも重要要素だ。
そして、キーボード、ギター(日本人)、ベース(鍵盤も)、ドラム、トランペット、サックスというバンドを従えて、悠々ショウは進められる。プリセット音も控え目に用い、バッキグ・コーラスはそれで代用。普通だったら、管音をキーボード音でまかない、リアルのバッキング・コーラス担当者を雇うところだが、彼の場合は(人員が限られるなか)生のブラス音を用いることを優先させた。それは、好みである。
途中、ギターを弾きながら2曲しっとり歌ったりもする。同様のことをするピーボ・ブライソン(2012年1月30日、他)より、ギターうまいかな。また、後半部から、東京メトロポリス夜景を見せるステージ裏の幕が開けられる(通常はアンコール時に開けられる)。毎年この会場でやっているので、勝手知ったるという感じか。それにしても、この会場をガラスの外壁越しに外から見たら、とっても奇麗だろうなーと思わずにはいられず。また、勝手知ったる、というのは、お客さんも同様。彼はショウの最中にも鷹揚にハグやサインに応じたりもしていて(でも、服を脱いだり、胸をはだけたりするような行き方は取らない。ぼくはオトコなので賛成。でも、それもある種の品格にはつながるか)、前のほうの人はそれをご存知のようでフェルト・ペンを持参して来ている。そうしたファン・サーヴィスもあり、最後にステージから楽屋へのドアにたどり着くまで10分はかかったのではないか。その際、バンドは臨機応変に演奏を長引かせていて、二管の演奏音はかなり効いていた。
<今日の、初めて>
ジョーのショウの前奏で、巧みにコードを置き換えた「君が代」をバンドは演奏する。来日バンドで、君が代を演奏するのには初めてふれるなあ。それから、前のほうのお客さんは赤いバラを持参して来ている人が多くて、終盤それを彼に次々に手渡す。男性シンガーが女性のお客さんにサーヴィスでバラを手渡すシーンは何度か触れたことがあるが、その逆には初めて触れるかも。