ブラジルの新世代シンガー・ソングライターの無料ステージを東京駅八重州口・タワーレコードで見る。プロデューサーとしても注目を浴びる弟のグスタヴォ・ルイス(7弦ギター)とベーシストのマルシオ・アランチス(実は、他の楽器もお茶目にいろいろ操る御仁らしい)を率いた、アコースティック・セットによる。

 そりゃ、とっても簡素な設定にはなっているが、ちゃんと美味しい広がり、手触りは伝わる。その一部は今の先鋭アルゼンチン勢が放つ感触ともつながるとぼくは感じるが。主役のトゥリッパ嬢はアーティスティックな感じをおもむろに出すのかと思えば、生の場だと気さくな肝っ玉お姉さんという感じ。和気あいあいと、両手を広げて、彼女のことを知らない通行人をも相手にするようにショウをすすめた、とも書けるか。でも、最後の曲で、ヨーコ・オノ風の奇声をゴンゴンかましたりも、タハハ。また、見れるといいな。

<今日の、やりとり>
 週末や来週頭にも表参道近辺でトゥリッパ・ルイスたちがパフォーマンスを披露する機会はあるのだが、予定が入ってしまっている。でも、新たな才能をチェックしておきたいということで、演奏時間は短めなのを承知で、東京駅へ。そのあと、赤坂で飲み会があったし。タワーレコードとは言えかなり小さめの店舗で、密な感じで実演に接することができて、少し贅沢だなと思ったか。見ていたらアレレと知人から声をかけられて、思わず「鉄ちゃんで、週に一度は東京駅に来るんですよ」と言ったが、さすが信じてもらえなかった。皆が納得しそうな、東京駅にいる説明とは?と、3秒考えたが、すぐに他のことに興味が移った。