<琉球の音楽>という括りで、休憩なしで2時間半強、4組の沖縄県絡みのアクトが出てくる公演。いわきアリオス・中ホール。出演者は順に、プリセットのサウンドを流しながら今様アイドル沖縄歌謡といった感じの親しみやすい表現を聞かせた女性3人組(1人は、三線を持つ)のサンサナー。このなかで一番の大御所であり、坂本龍一と絡んだこともあった元ネーネーズの古謝美佐子(彼女が三味線弾きながら、「アメイジング・グレイス」やアイルランド民謡を歌うとは思いもしなかった。と、そのときは思ったが、後から彼女がザ・チーフタンズ〜2000年5月20日〜カルロス・ヌニェス〜2001年10月9日〜のショウに出ていることを思い出した)。宮古島の方言“ミャークフツ”を全面的に歌詞に用いつつ、ウッド・ベース奏者や打楽器奏者とグローバルな観点を持つフォーキー・ミュージックを聞かせる下地勇。そして、6人のバンド編成でポップな味付けを介するパーシャクラブ。普段、あまり沖縄音楽に触れないぼくにとっては古謝いがいは、まったく初めて知る人たち。まあ、古謝もネーネーズ時代に触れただけだから、そうとう昔となる。
というわけで、ポイントは純トラッド派ではなく、発展派が集められていること。普段、いろんなものを聞いている者としては、交じり気のない伝統的な表現に触れたいとはまず思う。それゆえ、当初は出演者たちの音楽性に慌てたし、たとえばパーシャクラブにしても古謝にしても、そのサポートのキーボード演奏/音色だけを取ると広い世界を見ているとはいえ、かなりオールド・スクール。普段、モダンなポップ・ミュージックを愛好している耳には逆に古くさく感じてしまう。だが、そうであっても、根っこにある伝承されてきたものの強さやしなやかさはちゃんと表われ出るわけで、それには大きく頷くしかない。くわえて、やっぱりそれぞれに、今の自分を投影したい、後ろ向きではない音楽を送り出したいという澄んだ意思が出ているのは間違いない。
それから、いいぞと思ったのは、古謝美佐子と下地勇、下地勇とパーシャクラブの新良幸人、パーシャクラブとサンサナー、そしてアンコールでは全員といったように、出演者たちはいれかわり立ち代わり、ステージをなんなくシェアしたこと。その際の素材は、有名曲「安里屋ユンタ」をはじめ、トラッド曲であったろう。そのおおらかにして、ポジティヴな協調の様は彼の地の音楽受容の様をくっきりと浮かび上がらせるとともに、場を共有する歓びや映えを存分に指し示した。観客もまた多くが立ち上げっていた(けっこう、ノリノリ)が、それもまたシェアしあう素敵を、濃いものにしていたと思う。
<昨日の、たあいのない話>
流れた先で、資格の話になる。一人ぐらい、なんか変わった資格を持っていても良さそうなところ、みんなフツーどころか、プア。教職さえ、持っているものおらず。ぼくの学生のころはホケンでとっていた人はけっして少数派ではなかったような気もするが。だけど、そんなツブシのきかない輩の集まりのなか、防火管理士の資格を持っている者が3人。みんな、居住マンションの管理組合がらみでしょうがなく取得した。それを取るには、初台だか笹塚だかあのあたりの消防員養成学校みたいなところで2日間講習を受けさせられる。うち一人は放水の実地講習も受けさせられたと言っていたが、ぼくはそんなことやらされた記憶がない。ぼくは2月に講習に行ったので、野外教習を受けさせられたら寒さでしっかり覚えているはずだ。でも、放水訓練、意外に楽しかったと聞き、すこしやってみかったと思うぼく……。
というわけで、ポイントは純トラッド派ではなく、発展派が集められていること。普段、いろんなものを聞いている者としては、交じり気のない伝統的な表現に触れたいとはまず思う。それゆえ、当初は出演者たちの音楽性に慌てたし、たとえばパーシャクラブにしても古謝にしても、そのサポートのキーボード演奏/音色だけを取ると広い世界を見ているとはいえ、かなりオールド・スクール。普段、モダンなポップ・ミュージックを愛好している耳には逆に古くさく感じてしまう。だが、そうであっても、根っこにある伝承されてきたものの強さやしなやかさはちゃんと表われ出るわけで、それには大きく頷くしかない。くわえて、やっぱりそれぞれに、今の自分を投影したい、後ろ向きではない音楽を送り出したいという澄んだ意思が出ているのは間違いない。
それから、いいぞと思ったのは、古謝美佐子と下地勇、下地勇とパーシャクラブの新良幸人、パーシャクラブとサンサナー、そしてアンコールでは全員といったように、出演者たちはいれかわり立ち代わり、ステージをなんなくシェアしたこと。その際の素材は、有名曲「安里屋ユンタ」をはじめ、トラッド曲であったろう。そのおおらかにして、ポジティヴな協調の様は彼の地の音楽受容の様をくっきりと浮かび上がらせるとともに、場を共有する歓びや映えを存分に指し示した。観客もまた多くが立ち上げっていた(けっこう、ノリノリ)が、それもまたシェアしあう素敵を、濃いものにしていたと思う。
<昨日の、たあいのない話>
流れた先で、資格の話になる。一人ぐらい、なんか変わった資格を持っていても良さそうなところ、みんなフツーどころか、プア。教職さえ、持っているものおらず。ぼくの学生のころはホケンでとっていた人はけっして少数派ではなかったような気もするが。だけど、そんなツブシのきかない輩の集まりのなか、防火管理士の資格を持っている者が3人。みんな、居住マンションの管理組合がらみでしょうがなく取得した。それを取るには、初台だか笹塚だかあのあたりの消防員養成学校みたいなところで2日間講習を受けさせられる。うち一人は放水の実地講習も受けさせられたと言っていたが、ぼくはそんなことやらされた記憶がない。ぼくは2月に講習に行ったので、野外教習を受けさせられたら寒さでしっかり覚えているはずだ。でも、放水訓練、意外に楽しかったと聞き、すこしやってみかったと思うぼく……。