ライラ・ビアリ

2012年3月22日 音楽
 冒頭、ジョニ・ミッチェル、ロン・セクスミス(1999年9月12日)、ダニエル・ラノア(2012年1月16日)、レナード・コーエンとカナダ人の楽曲を連続してカヴァー。ビアリ(2008年6月1日、他)はジャズとポップの間をとても見目麗しく泳ぐカナダ人シンガー/ピアニストで、過去スザンヌ・ヴェガ(2012年1月23日、他)の鍵盤奏者として来日したこと(2008年1月24日)もあった。また、その後は、サイド・マン選択に一言も二言も持つスティング(2000年10 月16日)のバンドにも参加したそうな。丸の内・コットンクラブ、ファースト・ショウ。

 やはり、味がいい。サポートのウッド・ベーシストもアフリカ系ドラマーも腕がたち、彼女の落ち着いているんだけど、いろいろと才気が散りばめられた表現を見事に底上げする。終演後、彼女のCD を購入する客が散見されたが、そりゃそうだろう。それは、実演の魅力のまっとうな勝利だ。

 途中、ピアノから離れ、ステージ中央に出てきて、ウクレレを弾きながら、ほんわかとスタンダードの「ナイト&デイ」を歌ったりもする。人の良さが随所に顕われ出るのも、この人の好ポイントだな。


<今日の、飲み会>
 その後、ある実力者がたまにひらく私的な音楽宴会に顔を出す。そしたら、腕のたつジャズ・ミュージシャンがいるのは常なのだが、歌謡曲界の著名女性歌手もいて、驚く。米国人グループと組んだ昨年アルバムが海外で好評を得て大きな話題を呼んだ彼女は「マシュケナダ」とジャズ・シタンダード(なんだったっけな?)をジャズ・コンボの伴奏のもと歌う。やんやの喝采。それを受けて、「まあ、ロイヤル・アルバート・ホール(のライヴのとき、観客からもたった反応)みたい」。