雨天で、寒い。昨日は見に行く予定だっサッカーJ1開幕の東京と横浜の試合を、同様の天候のためパス。今日もライヴ・ショウだけだと気持ちが揺らいだかもしれないが、昼下がりに知人の新居お披露目パーティ(気張ったなア。車は手放したそうだが、ちょい不安デスとぽつり。でも、きっと大丈夫。新居にはちゃんとヒカリがあったもの)があり、そのまま会場の赤坂・ブリッツに流れる。なんて、ヘタレなこと書いていて申し訳ない。熱心なファンが詰めかけたこの晩の公演はソールド・アウトで、実際オーディエンスの反応はすごかった。

 05〜08年の間は解散していた、澄んだ性根/歌心を鮮やかに出すような、人なつこい青春ロックを聞かせるカンサス州拠点の5人組(ベースはトラだったよう)の、再結成後の初来日公演。もう1曲目から、モッシュが始まるとともに、結構な人が片腕を差し上げて、リフレインを合唱する。うわー、すごい光景。一緒に歌える曲なぞ1曲もない外様客のぼくではあるが、その様に触れることができて良かったと素直に思えた。それはやはり、生のアクトに触れたい/やり取りを持ちたいという受け手はしっかりいて、ライヴの場は不滅なのダという思いを導くものであったから。出演者がぼくの好みのストライク・ゾーンにいる人だったら、もっと有頂天になれただろうな。でも、気持ちよ〜く、お酒は進みました(この晩のここのビールは泡が多すぎ。もう少し丁寧に注いでほしい)。バンドの再結成は綺麗ごとが喧伝されたりもするが、大方はお金を得たくてなされる。ザ・ゲット・アップ・キッズの場合はどういう理由でまた活動を再開したかは知らないが、そういうロマンに欠ける理由であっても、これだけ熱く受けている(ありがとう、なんて声が客から飛んだりも)なら、続けるべきだとも、ぼくは思った。