ライトニング・ボルト
2009年11月15日 音楽 うひー、ライヴはこんなん。うひゃー、大笑い。ボストンからもそんなに遠くないロードアイランド州プロヴィデンス(マフィアの街だったんだっけ?)を本拠に置く、ドラムとベースの疾走二人組。痛快まるかじり、バカバカしくも我が道を行こうとする、その姿勢にゃ、もう頭を垂れました。
ベースとドラムのデュオといっても、字義通りとってはいけない。ドラマーのブライアン・チッペンデイルはマイクを口元にマスクで固定し、エフェクターがかかったようなもごもごとした声を発しながら爆裂ドラムを叩き倒す。実は、ビョークは近作『ヴォルタ』で彼を起用していますね。一方、ベース奏者のブライアン・ギブソンはどういうエフェクターかけてんだか良く分からぬが、多彩にギターのような音を出し、翔びまくり。もう、マジ一人二役〜三役といった感じで、それが二乗三乗で相乗し、音塊が聞き手に押し寄せる。しかも、緩急自在で、二人は噛み合い妙の術を良く知っていて、1コードぽい感じの曲でもヴァリエイション豊かに聞かせきる。……エクスペリメンタル系ハード・コアのジャム・バンド? 曲は基本切れ目なく送り出され、思っていたほど音量はデカくなかったが、アイツらは基礎体力が違うとも思わされるか。変てこな意味不明さや諧謔も随所に溢れていた。
そして、二人ならではのバカヤロはそれだけに終わらない、実は彼らはステージ上に上がる事を良しとせず、観客フロアに楽器をセッティングし、すぐ横に客が立つことをのぞむ。客と演奏者の壁をとっぱらい、同列で熱狂や疾走を享受しよう! もう、見事な定石はずし。この晩もフロアの一角で客に密に囲まれて演奏(ゆえに、ステージ上も観客スペースとなったみたい)。そうした彼らにあおられて会場の5分の2くらいは大モッシュ状態。久しぶりに、激しいモッシュに接したかも。特に最初のほうは、本当にかつがれて宙を舞う人たち多数(天井に足がつく人も)。でも、彼らの酔狂にしてイケてる流儀に接すれば、鼓舞されまくらなきゃウソだァという感じ。そのあまりにも極端な“草の根主義”指針による実演の様は、すぐ側にいる客にしか確認できないもので(そりゃ、フロアで演奏しているんだもの)、飲み物を買い易い位置にいたぼくはマジ演奏の様子は何も見ることができなかった。でも、熱気も心意気も伝わるし、百聞は一見にしかずと痛感。
今回、彼らのことを初めて見たぼくは、まだまだロックのやり方はあるのだなとも、深く頷きました。抱えた、いろんな意義や示唆の質量は多大。そんな連中が、ルインズやボアダムズら日本のバンドに影響を受けているとうのは本当に誇らしいな。日本をいろいろ回った彼らは、年内はオセアニアや英国でギグを意気盛んにやることになっているよう。
満員で、場所は新代田・フィーヴァー。今年春先にできたハコで、かつてはスーパーだったそうで、駅前の1階にある。その上はスイミングスクールで、プールも上階にあるのだろうから、とても頑丈に作られた建物なのだろうな。ライヴ・スペース自体は思ったほど広くはなかったけど、その他スペースは余裕を持ってとられている感じ。禁煙会場でないのは、タバコ嫌いのぼくには残念……。
ベースとドラムのデュオといっても、字義通りとってはいけない。ドラマーのブライアン・チッペンデイルはマイクを口元にマスクで固定し、エフェクターがかかったようなもごもごとした声を発しながら爆裂ドラムを叩き倒す。実は、ビョークは近作『ヴォルタ』で彼を起用していますね。一方、ベース奏者のブライアン・ギブソンはどういうエフェクターかけてんだか良く分からぬが、多彩にギターのような音を出し、翔びまくり。もう、マジ一人二役〜三役といった感じで、それが二乗三乗で相乗し、音塊が聞き手に押し寄せる。しかも、緩急自在で、二人は噛み合い妙の術を良く知っていて、1コードぽい感じの曲でもヴァリエイション豊かに聞かせきる。……エクスペリメンタル系ハード・コアのジャム・バンド? 曲は基本切れ目なく送り出され、思っていたほど音量はデカくなかったが、アイツらは基礎体力が違うとも思わされるか。変てこな意味不明さや諧謔も随所に溢れていた。
そして、二人ならではのバカヤロはそれだけに終わらない、実は彼らはステージ上に上がる事を良しとせず、観客フロアに楽器をセッティングし、すぐ横に客が立つことをのぞむ。客と演奏者の壁をとっぱらい、同列で熱狂や疾走を享受しよう! もう、見事な定石はずし。この晩もフロアの一角で客に密に囲まれて演奏(ゆえに、ステージ上も観客スペースとなったみたい)。そうした彼らにあおられて会場の5分の2くらいは大モッシュ状態。久しぶりに、激しいモッシュに接したかも。特に最初のほうは、本当にかつがれて宙を舞う人たち多数(天井に足がつく人も)。でも、彼らの酔狂にしてイケてる流儀に接すれば、鼓舞されまくらなきゃウソだァという感じ。そのあまりにも極端な“草の根主義”指針による実演の様は、すぐ側にいる客にしか確認できないもので(そりゃ、フロアで演奏しているんだもの)、飲み物を買い易い位置にいたぼくはマジ演奏の様子は何も見ることができなかった。でも、熱気も心意気も伝わるし、百聞は一見にしかずと痛感。
今回、彼らのことを初めて見たぼくは、まだまだロックのやり方はあるのだなとも、深く頷きました。抱えた、いろんな意義や示唆の質量は多大。そんな連中が、ルインズやボアダムズら日本のバンドに影響を受けているとうのは本当に誇らしいな。日本をいろいろ回った彼らは、年内はオセアニアや英国でギグを意気盛んにやることになっているよう。
満員で、場所は新代田・フィーヴァー。今年春先にできたハコで、かつてはスーパーだったそうで、駅前の1階にある。その上はスイミングスクールで、プールも上階にあるのだろうから、とても頑丈に作られた建物なのだろうな。ライヴ・スペース自体は思ったほど広くはなかったけど、その他スペースは余裕を持ってとられている感じ。禁煙会場でないのは、タバコ嫌いのぼくには残念……。