ギャラクティック

2007年12月11日
 アストロホールでやるリキッド・ソウルをほんの少し見てから(今、英国
でトレンドと言えるだろうレトロ気分なポップを実践する人達ゆえ、ちょい
実像をチェックしたかった)、ギャラクティック(2000年8月13日、2000年
12月7日、2001年10月13日、触れてないが、2002年7月28日:ジョージ・
クリントンが乱入、2004年2月5日)を見ようと思った。が、なんか面倒く
さくなり、最初から渋谷のクラブクアトロに行ってニューオーリンズのLA
混沌ファンク・バンドを見ちゃう。でも、正解。燃えたっ。オーとかヤーと
か、声をあげながら見る。デカ声を出す頻度としては今年トップの公演だっ
たかもしれない。

 とにかく、バンド音が強力。太くタイト、そして弾む。そんなスタントン
・ムーアたちのビートに触れると、いかに日々のライヴで触れるリズム音
が最上質なものではなかったか痛感させられちゃう。昔の実演だと、ザ・
ミーターズを想起してしまいどこかちゃらさを感じちゃうところがあったが
、それも過去の話。まあ彼ら、ニューオーリーンズ・セカンド・ラインのア
クセントがどんどん低めになっているのも確かだけど。

 今回の来日公演の売りは、ヒップホップ濃度が高い(それは、ジャム・バ
ンド〜ライヴ・バンドと括りから逃れたい彼らの意思の反映)新作に合わせ
るようにジュラシック5のチャリ・ツナ(オゾマトリにいたこともあり
ましたね)、DJシャドウとも仲がいいリリクス・ボーン、ブーツ・ライリ
ーの3MCを同行させていること。インスト・パートに挟まれるように3人
は別々に登場し、自慢の喉を鉄壁のファンク・サウンドに乗せる。高揚した
頭のなかで、かつてのメンバー(ヴォーカル担当)だったハウスマン・デク
ロウのことを少し思い出したりも。カトリーナ被災で非難したあと被害のひ
どい地区に住んでいた彼はまだ帰っていないと聞いたが(山岸潤史情報、07
年2月現在)、今はどうなのだろうか。

 ところで、会場暑すぎ。ここのところ4度ほどこの会場に来て、4度とも
すぐに閉口した。なぜ、大勢が集まり発散する場なのに、暖房を入れるのだ
ろう。皆を薄着にさせて、ロッカーを使用させるため? だったら、ロッカ
ーの数が足らんだろう。軽装の従業員の感覚に合わせているからかなあ。地
下鉄とかに乗っても暖房が入っていて暑くて辟易する(長距離線と違い、コ
ートとかは脱がんゾ)が、それもコートを着ていない運転手と車掌に合わせ
ているせいだと、ぼくは思い込んでいる。もっとお客本位の商行為を!