ザ・バーケイズ

2006年10月18日
 オーティス・レディングのバック・バンドをやっていて、67年にオーティ
スがツアー中に飛行機事故で亡くなったときも同乗していたメンフィス出身
のバンド。が、運良く飛行機に乗っていなかったベーシストのジェイムズ・
アレクサンダーらを中心にその後もバンドを維持。ブラック・ロック的スタ
ンスを打ち出したスタックス/ヴォルト時代を経て、マーキューリーと契約
していた70年代中期からの約10年間がシングル・ヒットもいろいろと出て、
バンドの黄金期ということが出来るのか。この晩やった演目はほんとんどそ
の時期の曲だったはず。丸の内・コットンクラブ、セカンド・ショウ。

 派手な格好をした二人、アレクサンダーと事故後にバンド入りたラリー“
D”ドッドソンの古参(意外に、二人ともそんなに爺に見えない)を中心に
、もう一人のヴォーカル、ギター、ベース、キーボード二人、ドラムが一丸
となってサウンドと歌を送りだす。けっこうがちんこなノリ、ぐいぐい感あ
り。なんか、無条件に鼓舞するところもありましたね。客(ぼくも男友達と
見にいったのだが、なんか男性占有率がとても高かったような……)が立ち
上がる速さと頻度はコットンクラブのソウル・ショーのなかでもトップクラ
スではなかったか。

 曲はほとんど切れ目なしに。また、曲によってはフロントに立つ4人が一
緒にポーズを付けたりして、それでまた客が沸く。先にゴツゴツと書いたが
、屈強であってもちゃんとメロディを持っているのが黄金期ザ・バー・ケイ
ズ・ファンクのポイント。そこらへんが、JBに代表される王道ファンクと
は大きく異なる。かつ、ビートが前のめりにカツカツと進んでいく曲も少な
くなく、それはプリンスのポップ・ファンク・ビートとのほのかな近似性を
感じさせたりもする。という具合で、やっぱり偉大な個性を有したバンドで
あることも再確認でき、うふふ。そういえば、この日は初日だったのだが、
ステージ横にはコワそうなオヤジ(マネージャーか)が座ってしっかり演奏
にチェック入れつつ、見守っていたな。それもショービズのまっとうな側面
ですね。芸人らしくしっかり物販をMCでアピール、メンバーたちは終演後
しっかりと御買上の方々相手にサイン会をやっていた。

 終わって上機嫌。銀座のすずらん通りにある二つのソウル・クラブに流れ
る。他にもソウル・バーみたいなのもあったし、普段はあまり縁がないけど
銀座にもいっぱいそーゆーのあるのだなー。