シスコをベースとする、男気あふれるアーティスト。2000年8月12日、同
16日、2003年7月27日に続いて、彼のライヴは見る。あと、90年代中期に
プロモーション来日したことがあって(格好良かった。当時、キャピトルと
スピアヘッドとして契約した彼は同社の社長マターの一推しアーティストだ
った。まるで、それはアリスタ設立時のギル・スコット・ヘロンの扱いのよ
うに、と言う事が出来るか)、インタヴューしたことがあった。そのとき、
小さなライヴ・ハウスに飛び入りしてちょいパフォーマンスした、なんて話
も聞いたことがあるような気もするが、ぼくは見ていない。

 ギター、ベース(超レゲエ仕様の弾き方)、ドラム、キーボードを従えて
のパフォーマンス。本人はギター(生ギターも)を持ったりもたなかったり
。途中にしっかりと、「上を向いて歩こう」を日本語中心でやったりも。よ
り、レゲエっぽく、多少ロックぽくという行き方は、アンタイと契約しての
新作と同じ行き方ですね。

 恵比寿・リッキッドルーム。前回のフジ・ロック出演時ほどは凄くなかっ
たが、やっぱり今トップ級に訴求力のあるライヴ・パフォーマンスをする人
物。どーしてぼくは音楽を愛好し続けているのかという問いに対する答えを
しっかりと返しているような実演ではあったもの。ポップ・ミュージックべ
ったりという感じでかなり歪んだ人生をこれまで歩んできているワタシだが、
それでもいいんぢゃんとも思わさせられたかな? かつてぼくは現役で絶対
服従のバンドはフィッシュボーンと言っていた(彼らを見捨てたわけではな
いけど。アンジェロ・ムーアの05年ソロ・アルバムは本当に素晴らしい出来
だ)が、今なら、それはまずフランティになるかな、な〜んてこともぼくは
発汗した頭のなかで思った。