セルジオ・メンデス

2006年9月29日
 ここのとろ、ずっとブルーノート東京で来日公演をやってきた彼ら(20
03年9月2日、2005年8月9日)だが、ブラック・アイド・ピーズ(2001
年2月7日、2004年2月11日)のウィル・アイ・アム制作の『タイムレス』
のブレイクで今回は有楽町・東京国際フォーラムのホールA(東京は、追加
でスタジオコーストも)での公演となる。新機軸となる本作がもたらす成功
を何より本人が期待していただけに、誰より本人がここでのパフォーマンス
をウッキッキになって迎えたんじゃないかな?

 そのヒップホップ/現代R&Bのりの新作からの曲と、「ルック・オブ・
ラヴ/フール・オン・ザ・ヒル」のメドレーをはじめ往年のゴールデン・ナ
ンバーをうまくかみ合わせた構成。キーボード/相手のヴォーカルを担当す
る本人に加え(デカいステージというのに、毎度と変わらぬカジュアルな格
好でした)、ドラム、パーカス3(うち一人は、ラッパー・パートを全てこ
なす)、ギター、ベース(一曲、新作でマルセロD2がやっていたブラジル
語によるラップをやる)、シンセ、女房を含む女性ヴォーカル3。ラップを
しないほうの、ブラジル出身だろうラップをしない二人のパーカッション
奏者はとても芸達者。一人はアクロバティックな踊りも披露する。

 一切、プログラム音を使っていなかったのは、メンデスのリアル・ミュー
ジャンとしての矜持の表れか。演奏時間は1時間40分ぐらい。でも、曲数も
多かったし、もっとやっていたように感じた。