クリスチャン・マクブライド
2006年9月17日<来日ミュージシャン、CMさんの日記>
うわあ、今日は僕にとって最高の日だ。もう日本には何度か来ていて、い
い国だなとは思っていたけど、これで決定的になっちゃった。僕は日本に住
むべきなんじゃないか、なんて思ってしまったぐらい。僕は元々東京を歩く
のが好きだ。道は狭いし、お店もみんな小さい。でも、アメリカにいるとき
よりも背が高くなった気分になれるのがうれしい。それに、みんな優しく接
してくるし。で、今日は買い物に出てある靴屋さんに入ったんだけど、僕は
そこで目が点になったね。なんと、男性用の革靴にとっても底の高い靴があ
ったんだ。さっそく履いてみたら、ばっちりフィット。わお。この靴を履く
と、全然見え方が違うんだ。オー・マイ・ゴッド。背が高くなるってなんて
素敵なことなんだろう! アップライト・ベースだって、これを履いて弾い
たほうがしっくり来るだろう。よーし、ライヴも絶対にこの靴を履いて出る
ぞ。きっと、カッコ良く見えるだろうなあ。ワクワク。次に来たときは別な
靴を買いたい。次の来日が楽しみだ。
以上、もちろん作り話です。マクブライドのファンで怒った方がいた
らごめんなさい。でも、新し目に見える厚底靴(わりと黒の革靴ふうなのだ
が、カカト高が10センチはあったはず。爪先側の厚さは4センチぐらい)を
履いていた彼の風体に退きつつ(やっぱ、あれは違和感あるというか、カッ
コ悪い。ジーンズ地のパンツはフレアーとかではなく、ストレートのくるぶ
しまでの長さのやつ)、嬉しそうにライヴする彼を見て、ぼくはそんな茶々
を入れたくなってしまったのだ。……デモ、誰カ彼ニしーくれっと・ぶーつ
ノ存在ヲ教エテアゲテ欲シイ。って、日本で買ったものでないかもしれない
けど。
以下は、マジメな記載。少し前にローパドープから3枚組安価ライヴ盤『
ライヴ・アット・トニック』というのを出したマクブライド(2000年11
月1日)だが、そのときと同じレギュラー・カルテットでの来日。ジェフ・
キーザー(2005年1月18日)とロン・ブレイク(2000年11月1日)、そ
してテリオン・ガリーという布陣。キーザーはグランド・ピアノと電気キー
ボードを3台並べ、後者のほうを主に演奏。ブレイクはテナー、ソプラノ、
フルートを吹き分ける。ドラマーのガリーはNYのジャズ界ではけっこう伸
している新進と言っていいか。ジャッキー・テラソンの00年ブルーノート盤
あたりが最初のメジャーな仕事でジェルバ・ブエナの2枚のアルバムにも参
加している人だが、なるほど正確かつシャープながら微妙な癖を持つスティ
ック裁き(スネアを2種類並べていた)は見ててかなり面白かった。キーザ
ーやブレイク(彼もジェルバ・ブエナには2枚とも参加)もガリーのことを
自分のリーダー作で起用しているから、一緒にやっていてもとても印象深い
人なのだろう。ただ、照れ屋なのかも知れぬが、ブレイズの髪形と巨漢に似
合わず仕種は陰気。
そんな4人ががっちりと、ときに硬派な、もう一つのフュージョンなるも
のを送りだす。マクブライドはウッド・ベース(かなり外見的にはボロって
たものを使っていた)を主に弾くものの、曲によってはかなりエフェクター
をかける。それじゃ、エレクトリックを弾いても同じじゃんと思わせるぐら
いに。ま、さすが所々に若手(1972年生まれ)で一番の売れっ子ジャズ・ベ
ーシストだなと思わせるところはあったのだけど。
丸の内・コットンクラブ、セカンド。満員。そして、そうとうに熱烈な反
応。それには、いささか驚く。彼ってそんなに人気があったの? 会場には
ブラッド・メルドー(2002年3月19日、2003年2月15日、2005年2月2
0日)のトリオで来日中のジェフ・バラードもいたようだ。なお、CMさん
はそんなにちびではありません。170センチぐらいかな。
うわあ、今日は僕にとって最高の日だ。もう日本には何度か来ていて、い
い国だなとは思っていたけど、これで決定的になっちゃった。僕は日本に住
むべきなんじゃないか、なんて思ってしまったぐらい。僕は元々東京を歩く
のが好きだ。道は狭いし、お店もみんな小さい。でも、アメリカにいるとき
よりも背が高くなった気分になれるのがうれしい。それに、みんな優しく接
してくるし。で、今日は買い物に出てある靴屋さんに入ったんだけど、僕は
そこで目が点になったね。なんと、男性用の革靴にとっても底の高い靴があ
ったんだ。さっそく履いてみたら、ばっちりフィット。わお。この靴を履く
と、全然見え方が違うんだ。オー・マイ・ゴッド。背が高くなるってなんて
素敵なことなんだろう! アップライト・ベースだって、これを履いて弾い
たほうがしっくり来るだろう。よーし、ライヴも絶対にこの靴を履いて出る
ぞ。きっと、カッコ良く見えるだろうなあ。ワクワク。次に来たときは別な
靴を買いたい。次の来日が楽しみだ。
以上、もちろん作り話です。マクブライドのファンで怒った方がいた
らごめんなさい。でも、新し目に見える厚底靴(わりと黒の革靴ふうなのだ
が、カカト高が10センチはあったはず。爪先側の厚さは4センチぐらい)を
履いていた彼の風体に退きつつ(やっぱ、あれは違和感あるというか、カッ
コ悪い。ジーンズ地のパンツはフレアーとかではなく、ストレートのくるぶ
しまでの長さのやつ)、嬉しそうにライヴする彼を見て、ぼくはそんな茶々
を入れたくなってしまったのだ。……デモ、誰カ彼ニしーくれっと・ぶーつ
ノ存在ヲ教エテアゲテ欲シイ。って、日本で買ったものでないかもしれない
けど。
以下は、マジメな記載。少し前にローパドープから3枚組安価ライヴ盤『
ライヴ・アット・トニック』というのを出したマクブライド(2000年11
月1日)だが、そのときと同じレギュラー・カルテットでの来日。ジェフ・
キーザー(2005年1月18日)とロン・ブレイク(2000年11月1日)、そ
してテリオン・ガリーという布陣。キーザーはグランド・ピアノと電気キー
ボードを3台並べ、後者のほうを主に演奏。ブレイクはテナー、ソプラノ、
フルートを吹き分ける。ドラマーのガリーはNYのジャズ界ではけっこう伸
している新進と言っていいか。ジャッキー・テラソンの00年ブルーノート盤
あたりが最初のメジャーな仕事でジェルバ・ブエナの2枚のアルバムにも参
加している人だが、なるほど正確かつシャープながら微妙な癖を持つスティ
ック裁き(スネアを2種類並べていた)は見ててかなり面白かった。キーザ
ーやブレイク(彼もジェルバ・ブエナには2枚とも参加)もガリーのことを
自分のリーダー作で起用しているから、一緒にやっていてもとても印象深い
人なのだろう。ただ、照れ屋なのかも知れぬが、ブレイズの髪形と巨漢に似
合わず仕種は陰気。
そんな4人ががっちりと、ときに硬派な、もう一つのフュージョンなるも
のを送りだす。マクブライドはウッド・ベース(かなり外見的にはボロって
たものを使っていた)を主に弾くものの、曲によってはかなりエフェクター
をかける。それじゃ、エレクトリックを弾いても同じじゃんと思わせるぐら
いに。ま、さすが所々に若手(1972年生まれ)で一番の売れっ子ジャズ・ベ
ーシストだなと思わせるところはあったのだけど。
丸の内・コットンクラブ、セカンド。満員。そして、そうとうに熱烈な反
応。それには、いささか驚く。彼ってそんなに人気があったの? 会場には
ブラッド・メルドー(2002年3月19日、2003年2月15日、2005年2月2
0日)のトリオで来日中のジェフ・バラードもいたようだ。なお、CMさん
はそんなにちびではありません。170センチぐらいかな。