ザ・フューチャーヘッズ、ザ・マジック・ナンバーズ、ザ・ゴー!ティーム
2005年8月2日 なんかここのところ律儀に冠詞が付くバンド名が多くなっているような気が
するのは、気のせいだろうか? フジ・ロックのために来た新進UKバンドが3
つ出演する公演。恵比寿・リキッドルーム。
まず、英国ザ・ゴー!ティーム。ジャマイカンぽい愛らしい女性シンガー(
ときにラップぽいときも)を中心とする、楽しさいっぱいのビート・ポップ6
人組。黒い人も白い人も日本人もいて、また男女比も同等。もう、スライ&ザ
・ファミリー・ストーン好きのぼくはそれだけで感激しちゃうなあ。また、持
ち楽器をメンバー間で臨機応変に変えちゃうのも非常によろしい(ザ・バンド
を思い出した、なんては書かないけど)。とかなんとか、ぼくのツボをくすぐ
るポイント満載でウキっと見ちゃった。どこか今っぽい佇まいも持つし、キャ
ッチーで弾けた曲も悪くない。とても、ぼくの好みです。
2番目に出てきたザ・マジック・ナンバーズは、なんの情報もなしに見ると
、米国の田舎グループと思ってしまうかも。二組の兄妹たちで組まれているそ
うだが、男はいかにもオーヴァーオールのジーンズが似合いそうな素朴な長髪
気味髭面の人達で、女性たちもふとっちょで洒落っ気がない。なんか、ちょっ
とタイムマシーンに乗ってきた感じアリ。で、のんびりとしたフォーク・ロッ
ク調+αの演目を飾り気なく披露する。今版パパス&ママス、なんちって。い
ろんな今のノリと相いれない所、逆行するところがポイントか。
そして、24〜20才がつるんだ4人組のザ・フューチャーヘッズ。彼らには昼
間取材したが、英国人のくせにデカいんで驚いた。そのセルフ・タイトルのデ
ビュー作はギャング・オブ・フォーのアンディ・ギルの手によって録られたも
のをボツにして録り直しているが、メンバーの一人は苗場でギルと飲んだとい
う。ともあれ、けっこう耳年増のバンド。でも、それは親のコレクションを聞
いて自然に触れたりしているわけで、なんか本当に世代がまた一回りしている
ことを感じちゃったナ。そんな彼らはとってもXTCの影響が強いことをやっ
ているが、影響源としてコクトー・ツインズやザ・ビートルズやキャプテン・
ビーフハートや初期REMやチャーリー・パーカーやマイルス・デイヴィスの
名前を語っても、XTCの名前は出てこない。でも、デイヴ・フリッドマン(
そのザ・フューチャーヘッズというグループ名は、フリッドマンがプロデュー
スしたフレイミング・リップス92年作『ヒット・トゥ・ディス・イン・ザ・フ
ューチャー・ヘッド』から引用されている)がエンジニア/補助制作している
メキシコのカフェ・タクーバのもろXTC色の濃い『クアトロ・カミノス』の
話をしたら、奴らすげえ食いついてきた(苦笑)。で、ザ・ジャムは本当にあ
まり聞いてないけど、XTCはやっぱ好きだとのこと。
ギターやリズムが効果的に絡まった、ひねりたっぷりのギター・ポップを堂
々、フレッシュに展開。各人の肉声も効果的に重なり、ヴァリエイションも豊
かだし、総合的な実演能力の高さはなかなかなもの。そこには、確かにXTC
の真似に終わらぬ、清々しさや創意工夫や迸りがしっかりとある。拍手。ぼく
が今十代だったら、彼らのことを最高のお気に入りバンドにしてしまうんじゃ
ないか、なんてもしっかりと思う。
するのは、気のせいだろうか? フジ・ロックのために来た新進UKバンドが3
つ出演する公演。恵比寿・リキッドルーム。
まず、英国ザ・ゴー!ティーム。ジャマイカンぽい愛らしい女性シンガー(
ときにラップぽいときも)を中心とする、楽しさいっぱいのビート・ポップ6
人組。黒い人も白い人も日本人もいて、また男女比も同等。もう、スライ&ザ
・ファミリー・ストーン好きのぼくはそれだけで感激しちゃうなあ。また、持
ち楽器をメンバー間で臨機応変に変えちゃうのも非常によろしい(ザ・バンド
を思い出した、なんては書かないけど)。とかなんとか、ぼくのツボをくすぐ
るポイント満載でウキっと見ちゃった。どこか今っぽい佇まいも持つし、キャ
ッチーで弾けた曲も悪くない。とても、ぼくの好みです。
2番目に出てきたザ・マジック・ナンバーズは、なんの情報もなしに見ると
、米国の田舎グループと思ってしまうかも。二組の兄妹たちで組まれているそ
うだが、男はいかにもオーヴァーオールのジーンズが似合いそうな素朴な長髪
気味髭面の人達で、女性たちもふとっちょで洒落っ気がない。なんか、ちょっ
とタイムマシーンに乗ってきた感じアリ。で、のんびりとしたフォーク・ロッ
ク調+αの演目を飾り気なく披露する。今版パパス&ママス、なんちって。い
ろんな今のノリと相いれない所、逆行するところがポイントか。
そして、24〜20才がつるんだ4人組のザ・フューチャーヘッズ。彼らには昼
間取材したが、英国人のくせにデカいんで驚いた。そのセルフ・タイトルのデ
ビュー作はギャング・オブ・フォーのアンディ・ギルの手によって録られたも
のをボツにして録り直しているが、メンバーの一人は苗場でギルと飲んだとい
う。ともあれ、けっこう耳年増のバンド。でも、それは親のコレクションを聞
いて自然に触れたりしているわけで、なんか本当に世代がまた一回りしている
ことを感じちゃったナ。そんな彼らはとってもXTCの影響が強いことをやっ
ているが、影響源としてコクトー・ツインズやザ・ビートルズやキャプテン・
ビーフハートや初期REMやチャーリー・パーカーやマイルス・デイヴィスの
名前を語っても、XTCの名前は出てこない。でも、デイヴ・フリッドマン(
そのザ・フューチャーヘッズというグループ名は、フリッドマンがプロデュー
スしたフレイミング・リップス92年作『ヒット・トゥ・ディス・イン・ザ・フ
ューチャー・ヘッド』から引用されている)がエンジニア/補助制作している
メキシコのカフェ・タクーバのもろXTC色の濃い『クアトロ・カミノス』の
話をしたら、奴らすげえ食いついてきた(苦笑)。で、ザ・ジャムは本当にあ
まり聞いてないけど、XTCはやっぱ好きだとのこと。
ギターやリズムが効果的に絡まった、ひねりたっぷりのギター・ポップを堂
々、フレッシュに展開。各人の肉声も効果的に重なり、ヴァリエイションも豊
かだし、総合的な実演能力の高さはなかなかなもの。そこには、確かにXTC
の真似に終わらぬ、清々しさや創意工夫や迸りがしっかりとある。拍手。ぼく
が今十代だったら、彼らのことを最高のお気に入りバンドにしてしまうんじゃ
ないか、なんてもしっかりと思う。